2018/10/19 06:00
私のプロフィールをご覧になると分かるかと思いますが、私の持っているまともな資格は教員免許と漢検しかございません。

○○アドバイザーとか、○○プランナーとか、○○インストラクターとか、○○デザイナーなどの横文字系資格に激しく憧れます。

いつかそういうものも勉強できたらと思わないこともないのですが、あまり性に合っていないような気も。

そんなわけで、資格についてのイチオシテーマが出された時、「主婦の皆様に役立つ情報を提供できない」と思いスルーする予定だったのです。

でも、皆様のブログを拝見して少々気が変わりました。

英検や漢検などの学生向け資格について書いていらっしゃる方を、ちらほら見かけたからです。

ただ漢検についてはさほど書くこともないので、教員免許について書かせてもらおうと思います。

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教員免許は大学で教職課程を受けないと取得できない資格ですので、今から取ろうと思ってすぐ取れるような資格ではございません。

しかしながら、教職経験がなくとも教員免許は持っているという方、案外多いのではないでしょうか。

私の学生時代も、「とりあえず教員免許くらいは取っておく」というスタンスの学生が多かったような気がいたします。

もし形だけでも教員免許をお持ちという方、できれば免許状は捨てずにとっておきましょう。

というのも、教員免許状は原則として災害時を除き再発行されないからです。

故意に捨てた場合だけではなく、紛失といった理由でもダメなのです。

教員免許がないと絶対にできない仕事は学校教諭だけのはずですので、教職に就くことを考えていなければなくても良い資格ではあります。

ただし、教員免許状を提示することで給料が優遇されるケースもあることを覚えておいてください。

塾講師などがそうです。

学校の教師と違い塾の先生は、特に資格を持っていなくてもなることができます。

例えばどこにでもいる普通の主婦でも、教えるのさえ上手であれば高収入を見込めるのです。

アルバイトで働くことができ、勤務時間は平日の夕方から深夜までか土曜日の日中が多く、PTA活動などで忙しい人でも働くことが可能です。

子どもがお留守番できる年齢になっているのであれば、短時間で効率良く稼げる(授業1時間あたり2,500円くらいが相場)職種ではないでしょうか。

私は社会人1年目の時に塾の専任講師として働きましたが、その時は免許状のコピーを提出することにより給料が少しだけ上乗せされました。

免許状があることで採用されやすいという側面もあるようです。

これを聞いて「免許状捨てちゃったよ、どうしよう」と思っていらっしゃる方に朗報です。

免許状をなくしても教員免許の資格自体がなくなるわけではないので、住んでいる地域の教育委員会に申請すれば「教育職員免許状授与証明書」という名の、教員免許を持っていることを示す証明書をもらうことができます。

それさえあれば免許状のコピーがなくても免許状と同じものと扱われるので、よほどのことがない限り免許状の代わりとして役立てられるはずです。

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(漢字ばかりで疲れてきましたね?花の写真で目を休めましょう)

ここまできて「でも、教員免許って更新制になったのでしょう?10年以上前に取った免許なんてもうとっくに失効しているんじゃない?」とお思いの方、ご安心ください。

教員免許の更新が必要なのは、主に現職の教員。

逆に言えば、今まで全く教員の経験がない場合はその教員免許が失効するわけではないのです。

ただし、過去に教職経験のない人が初めて学校に勤務することが決まった場合、その時点で更新が必要となります。

私の場合、昭和55年生まれで過去に教員として勤めていたので平成26年から28年の間までに更新講習を受けることが可能でした。

子育てが本格的に忙しくなる前に済ませたかったので、以前勤めていた学校に証明書をもらい(更新講習を受けるために必要)、平成26年から勉強を始めました。

その年の5月に娘を出産したので、臨月の頃から出産してしばらくの間に講習を受けていたことになります。

通学での受講は難しかったので、通信を選択。

捨ててしまったので現物がないのですが、厚さ2〜3センチの参考書のような教科書2冊で勉強し、時々レポートを提出していました。

最後に認定試験がありましたけれど、持ち込み可で2時間程度の試験なのでさほど負担ではなかったです。

試験会場が割と近場だったのもあり、息子と娘は夫に預けて受けに行くことができました。

認定試験に無事合格すると「更新講習が終わった」ということを示す書類がもらえるので、それを教育委員会に持って行って手続きすると「更新講習修了確認証明書」が受け取れます。

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これで教員免許の更新が終了です。

ついでに、専修免許の取得についても書いておきましょう。

教員免許にはさまざまな種類があり、小中高の区別や教科の区別の他に、一種、二種、専修というランク分けもあります。

私は専修免許を取得する要件を満たしてはいたのですが、教育委員会に申請するのが面倒だったのでずっともらわずにいました。

別に一種の免許を持っていたので、就職の際にはそちらを使えば問題なかったのです。

しかし、子ども達が大きくなって再就職する際に武器となる資格が多い方が良かろうと、一昨年とうとう専修免許取得のための手続きを始めました。

ホームページなどで提出書類を確認して母校の大学に成績証明書などを発行してもらい教育庁窓口に提出したところ、専門的な名称で分かりづらかったせいか別の書類が必要だと言われてしまいました。

必要書類の詳しいリストをもらい、大学の窓口でああでもないこうでもないと職員を悩ませた末、何とかもらえた書類を持って再び教育庁へ。

結婚して名字が変わっていたため戸籍謄本も本籍地の県から取り寄せねばならず、こういった書類の取得にかなりお金がかかりました。

いろいろ待たされたり長い説明を聞かされたりしながらも書類は受理され、後日発行された専修免許状が手元に。

イチョウ舞い散る関内と母校を行き来し、年内には何とか書類提出を終えたものの、発行はその翌年となってしまいました。

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(昔撮った写真だから暗いな…って、撮り直した方が早かったのでは?)

教員免許関連の手続きとしては他に、結婚した時に名字と本籍地の書き換えをするというのもありましたね。

なんだかんだで手間のかかる資格ではありますが、私にとってほぼ唯一と言っていい資格なので大切にしています。

数学科出身の夫も数学の教員免許のため教職課程を受けたと聞き、「免許状は?」とたずねたところ「教育実習を受けるのが怖くなって事前にやめた」という答えが。

「通信の大学に入って教育実習さえやり直せば、免許が取れるんじゃないかしら?問い合わせましょうか?」などと言いましたがスルーされました。

定年退職後の第二の人生で役立ててほしいと思うのですが、無理なのでしょうかね。



(教員免許にはさまざまな種類があり、それに関する法令もしばしば変わります。ここに書いてあることは私の記憶によるものが多いので、詳しく知りたい方は教育委員会のホームページなどでお調べ願います)
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2018/08/04 22:35
私は、若い頃から字が汚いのが悩みでした。

特に嫌だったのが、男の字だと勘違いされること。

大学の同級生男子に私とそっくりの筆跡の人がいて、よく「どっちがどっちか分からん」などと言われて落ち込んでおりました。

その当時の筆跡が分かるものはないかと探して、ようやく見つけたのがこちら。

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大学4年生の時の教育実習で、指導教諭に提出したレポートの一部です(内容は気になさらず)。

書きなぐってなどはいません、時間はたっぷりあったのでこれでも丁寧に書いたつもりなのです。

当時は「綺麗に書けた方だな」などと思っていましたが、今見ると癖が強く読みにくいですよね。

それでもどこかで「字が汚いのは仕方ない」と思っていたのですが、転機が訪れました。

20代半ばで学校教諭となり(それまではいろいろ寄り道しています)、中学生や高校生に国語を教えるようになってから。

「先生、字汚い〜」「黒板、読みにくいです」などと率直な生徒達から言われ、これはまずいなと思い始めました。

親にも、「字が汚いから何とかした方がいい」などと言われて「じゃあどうすればいいの?」と聞いたところ、勧められたのがユーキャンのペン字講座です。

半年間くらいだったかと思いますが、テキストの手本を見ながら字を一生懸命真似して、定期的に提出する課題をこなしたところ、確かに少し字が変わりました。

今では、息子の学用品に書いた名前などを指して「綺麗な字」と言われることもあります(さほどでもないのですが)。

字が汚いのが悩み、という人意外と多い気がしますね。

私は両親が2人とも達筆なので「大人になったら自然と字がうまくなるものなのだ」などと思ってましたが、そんなことはないのです。

やはり、練習が必要。

とはいえ、どんなに頑張っても昔からの癖というものはある程度残ってしまうような気がします。

でも、ものは考えようで「書道の教科書のような完璧な字を書けなくてもいいではないか。それなりに読みやすくさえなれば。ちょっとした癖は、これまで頑張って生きてきた勲章だよ」と思うと楽に。

こう考える根拠として私の記憶の中にずっとあるのが、大学1年生の時に見たある人の筆跡なのです。

再現してみました。

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「読めないじゃん」という苦情は一切受け付けません。

こちら、お察しの通り昔の人の筆跡をまねたものです。

Aは藤原為相(ふじわらのためすけ)という貴族が書いたもの(とされているもの)で、当時の平均的な字かなという印象。

Bは藤原定家(ふじわらのさだいえ、「ていか」とも)という人の字です。

質問ですが、どちらが読みやすいと思いますか?

人にもよると思いますが、私はBの方が読みやすいです。

先日、ヤギコさんにお会いした時「Bの方が読みやすいですよね」という話をしていたのでした。

時間が限られていたこともあり誘導してしまったので、念のため他の方達にも確認を。

やはり、「Bの方が読みやすい」との答えでした。

「Bは近代的な感じ」「綺麗に見えるのはA」というご意見も。

藤原定家は有名な歌人で、『小倉百人一首』を選んだことでもよく知られています。

しかしその前に優秀な学者で、『源氏物語』などの古典を研究し後世に大きな足跡を残しました。

Bの文章は紀貫之直筆の『土佐日記』を定家が写したものです。

作者直筆の本を写した本というのは珍しく(当時はどんどん複製が作られていたので写しの写しのそのまた…みたいな状態が普通)、より原典に近いということで真っ先に大学で習ったのでした。

読み解くための資料として古い字の見本だらけの赤い冊子を買わされ、解読しろと言われたわけなのですが。

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まず一目見た印象は、「うわあ、この人字が下手だなあ」というもの。

でも実際に解読作業を進めていくと、「読みやすいな、ありがたいな」と思い始めました。

当時は連綿とした続け字で、小川の流れるようにさらさらと書くのが美しい字という認識でした。

しかしながらそういった続け字はどこで切れるのか分かりづらく2つの字が1つの字に見えるなどして、解読が大変なのです。

それに対し定家の字は1つ1つの字がぶつぶつと切れて美しくはないのですが、字の大きさもほぼ均等、癖があるがゆえに1つ1つの字が主張している感じで分かりやすく感じられます。

ちなみに、Aは『伊勢物語』の冒頭。

物語の写しなので、多くの人に読まれることを前提としているためか、これでもまだ実は読みやすい部類に入ります。

三蹟の1人である藤原行成の手紙か何かの一部を教科書で見たことありますが、それはAよりさらに読みにくく「何じゃこりゃ」でした。

細い筆先で散らし書きなどされているものに関しては、「やめてくれ」という感じ(ある程度は読めますよ)。

要は、汚い字=読みにくい字、ではないということ。

これに気付いた瞬間、私の肩から力が抜けた気がいたしました。

そういえば、自分が高校生の頃に国語を教えていた達筆な先生は、「読めません」とよく生徒に言われていましたっけ。

板書は、綺麗に書くことより読みやすく書くコツを見つけることが大事だったのでした。

そのことについては、ヤギコさんの記事で語っていますのでぜひご一読を。

先程のAとBの書について、読めないままでは気持ち悪い人もいると思うので、解答をどうぞ。

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拡大して見たほうがいいかもしれません。

見慣れてくると、Bも味わい深いような気がしてきませんか?

定家は自分で字が汚いことを認識していたようで、『土佐日記』を写し終えた後でその奥に「自分は年で目も悪いから、うまく写せたかどうか自信がない」などと言い訳していたと習いました。

いや定家さん、あなたの書いた字は他にもたくさんあるらしいけど、みんな似たようなものよ?という突っ込みはさておいて。

面白いことに後世になるとこの独特の書風が「定家様(ていかよう)」と呼ばれ、多くの人に愛されるようになってきます。

美しさの概念は少しずつ変わるものだし、もしかしたら今汚いと思っているあなたの字も、他の人から見たらそうではないかもしれませんね。

さて、最後の読み方付き画像を拡大してご覧になった皆様へ。

「Bの最初の字、どうしても『を』に見えないんだけど、っていうか他にもそういう字ある!」と思われたのではないのでしょうか。

この「どうしても読めない平仮名」の多くは「変体仮名」と呼ばれるものです。

「変体仮名」については次の記事で解説しますので、興味のある方は心してお待ちくださいませ。

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2017/01/19 05:00
昨晩、ずっと心待ちにしていたものが届きました。


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国語科の専修免許状です。(中高別なので2枚。見づらくてすみません。)

実は私、大学院を卒業して専修免許状を持つ資格自体は持っていたのに、取得はしていませんでした。

ただ単に、申請をしなかっただけです。

大学院を卒業したら自動的にもらえるようになっていれば良かったのですが、実際には都庁まで行って申請する必要があると聞き…。

「面倒くさい」と思った当時の私は、あっさりあきらめました。

その時私は塾の専任講師として就職内定しており、免許は特に必要なかったのです。

さらに転職して学校の非常勤講師となってからも、一般の教員免許で事足りてしまっていたのでした。

大学院を卒業した証拠さえあれば、「専修免許状見せて」なんて言われないことが多いようですね。

しかし、冷静に考えてみるとこのまま一生専修免許状を見ずして過ごすのはいかがなものか。

再就職する時には、専修免許状があった方が有利かもしれないし。

そんな風に思い始めてようやく一念発起。

提出書類を勘違いして何度か大学と教育委員会を行き来してしまいましたが、何とか免許が取得できる運びとなりました。

お金も手間もかかりましたが、後悔はしていません。

1度は出会うのをあきらめた免許状。

10年以上後になってようやく手に入れました。

再発行はできないものなので、大切に保管しております。
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