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「自分の人生は自分で決める」 冒険家・南谷真鈴さんの 夢を叶えるマインドセット・チェンジ

2018/04/11【 ライフスタイル 】

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いくつになっても、自分らしく挑戦し、輝き続けたい。そう思うものの、一方で「どうせ自分は無理だから」「女性だから」「若くないから」と、さまざまな理由で夢をあきらめてしまう人も少なくありません。19歳でエベレストをはじめとする七大陸最高峰を制覇した冒険家の南谷真鈴さんも、じつは、自分の居場所や進むべき道を見失いそうになった経験を持つ一人。世間の常識や思い込みにとらわれず、夢を叶えることができた理由について語ってくれました。

マインドセット・チェンジをテーマに開催された 「第2回HeForSheセミナー」に登場

南谷さんの講演が行われたのは、3月8日の国際女性デーに開催された「第2回HeForSheセミナー」。「HeForShe」とは、国連機関「UN Women」によるジェンダー平等のための連帯運動。発足時から賛同する、ユニリーバ・ジャパンをはじめ、PwC Japanグループ、文京区、UN Women日本事務所の共催で行われるイベントは、今回で2回目となります。ジェンダー、年齢、業界、地域など、さまざまなステレオタイプの変革を促す「マインドセット・チェンジ」をテーマに、官民学のさまざまなゲストがスピーカーとして登場。南谷さんは、基調講演に登壇し「自分の人生は自分で決める」をキーワードに自身の体験を語りました。

迷いの中から見つけた 絶対にあきらめたくない夢

「自分のアイデンティティについて、子どもの頃からずっと葛藤がありました」と南谷さん。神奈川県で生まれましたが、父親の仕事の都合により一歳半でマレーシアへ。その後、アジアを転々とする日々が続き、話す言葉も、受ける教育もそのときどきで変わる暮らしの中で、自分はどこに居るべきなのか、何者なのか、という迷いが強かったといいます。

答えを求めてさまざまなことに挑戦するも、いまひとつしっくりこないなか、転機が訪れたのは、香港に住んでいた13歳のとき。学校のハイキングで山登りの達成感に目覚め、さらには育成プログラムの一環でネパールのアンナプルナを訪れた際に、山々の間からひと際高くそびえ立つエベレストに“初めての感覚”をおぼえたことが大きなきっかけとなりました。「あの山こそ、自分が登るべき山なんだ。あの山を登ったら、自分の“心の山”も越えられ、求めている答えが見つかるかもしれない。そう思ったんです」(南谷さん)

エベレスト登頂を目標に定めたものの、実現の道のりは平坦なものではありませんでした。当時、17歳。両親の離婚を期に帰国し、活動資金集めに奔走していましたが、「17歳の日本の女子高生が、エベレストなんて登ることはできない」と面と向かって言われることも。「延々と続く、長いトンネルにいるような気持ちでしたが、ほかの人がなんと言おうと、資金がなかろうと、絶対にできないことなんてない。絶対に夢をあきらめたくないと思い続けました。そして、見事夢は叶ったのです」(南谷さん)

ポジティブな言葉や 「できる」というニュアンスを秘めた言葉を使って

南谷さんの成功の秘訣として印象的なのが、「ポジティブな言葉を大切にする」ということ。それには、かつて、トレーニング中に雪山で滑落し、死をも意識するような体験があったことが影響しています。下山中、「足元に気をつけて、滑るかもしれないから」と言われ、そのことを意識した瞬間に滑り落ちたのだそう。約250メートル滑落し、死をも頭をよぎるなか、「ここは私が死ぬ場所じゃない!と叫んだ瞬間、ピタッと止まったんです」(南谷さん)

声をかけた人が悪いわけではありませんが、この体験を通じ、「考えが恐れから来ていれば、結果もそうなってしまう」と“言葉の力”を感じているそう。「マーガレット・サッチャー(イギリス初の女性首相)の言葉に、『考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる』というものがありますが、本当にそのとおりだと実感しています」(南谷さん)

計画するときや行動するとき、つい「ミスのないように」「失敗のないように」とネガティブな言葉を使いがち。「あと、日本人は『私にはできないから』と謙遜しがちな言葉もよく使いますよね。でも、皆さんにはぜひ、“こうなりたい”というポジティブな言葉、“できる”というニュアンスを秘めた言葉を使ってほしいです。それが、夢を実現させるための一番の秘訣だと思っています」と南谷さん。夢を持って輝いて生きたいすべての人の背中を後押しするメッセージに、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

写真提供/ユニリーバ・ジャパン

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●南谷真鈴(みなみや まりん)
1996年12月生まれ。早稲田大学政治経済学部在籍中の2016年7月、デナリ登頂に成功し7大陸最高峰達成の日本人最年少記録を更新。2017年4月、北極点に到達し、七大陸最高峰と南極点・北極点を制覇したことを示す「エクスプローラーズ・グランドスラム」達成の世界最年少記録を樹立。著書に「自分を超え続ける」(ダイヤモンド社)など。

●ユニリーバにおけるダイバーシティの推進
ジェンダー平等やダイバーシティを、世界や日本の課題であると同時に重要な経営戦略の一つととらえ、「HeForShe」をはじめとする、ダイバーシティの推進に積極的に取り組むユニリーバ。「すべての女性が社会規範やステレオタイプに縛られることなく、自分が望む人生を選び、リードすることができる世界をつくりたい」という考えのもと、世界中で女性活躍の機会を広げてきました。日本でも、世界共通の公平な人事評価制度や、働く場所・時間を社員が選べる「WAA」(Work from Anywhere and Anytime)のような柔軟で多様な働き方の推進により、ジェンダーを問わず、社員が自分らしく活躍しています。その結果、女性管理職比率は世界で46%、日本では37%となっています。(2017年1月現在)(日本企業は平均6.9%/2017年帝国データバンク調べ)

この記事を担当したのは・・・

西城悟(サンキュ!編集部員)

料理誌編集等を経て「サンキュ!」へ。食とお酒と旅が好き。料理企画を多数担当するほか、公式インスタグラムでの料理投稿にもハマり中。「女子力が高い」男性編集者


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