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【連載】熟れすぎMANGO VOL.116

2017/09/26【 連載 】

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「「夫婦」を楽しむちはるのスーパーポジティブY談」をお届けします。

それぞれの形状

おッ!今回からページがリニューアル!コパ先生と同じページになったのね。先生の品位を損なわないよう気にしつつも、ちょっとHな赤裸々わい談を変わらずお届けしたいと思います。

 先日、古い友人と久々に会い、お酒を飲んだ。彼女は私より少し年上で、今年で50歳になる。もともと童顔で可愛い印象の人だが、前髪を短く切って、セミロングの髪もふんわりと巻き、マツエクまでしちゃってる。とても若返った印象だった。

「なんかキレイになったね。恋でもしてるの?」と聞くと、間髪入れずに「うん。してる」と、少女のようなハニカムな笑顔で切り返され、ビックリした。だって彼女は結婚していて子供もいる。学生時代からの付き合いの旦那さんと早くから結婚して多少の愚痴はあっても、幸せなおしどり夫婦だと思っていたのだ。

「私、実は、恥ずかしながら女としての絶頂を知らなくてさ…。だけど、知っちゃったの」と、セキを切ったように話し始める。「えッ!浮気しちゃったってコト?」慌てて合の手を入れたけど「うーん。浮気とかじゃない。分かるでしょ?」と返され思わず頷いてしまった。「私、両性具有だったみたいでさ」「はぁ!?」展開が未来の昼ドラ並みだ。一気に最終回まで見終わってしまったようでポカンとする私に「50歳でさ、自分の体に改めて目覚めたってコトだよ」と彼女はケラケラと笑った。

 両性具有。男女両性を兼ね備えた存在のコト。噂では聞いた事があったが、こんな身近に存在するとは考えてもいなかった。彼女自身も同じ気持ちだったようで、「私も驚いた!」と屈託ない。「体の一部の形状が違うだけ。でも、心は、人一倍〝女〞だったと思い知らされてる」とウィンクしてみせる。旦那さんとだけしか知らなかった彼女が、初めて違う男に恋をし愛され、自分の正体を知り、目覚めたのだという。「単純な話だ」と彼女は笑う。「単純じゃないでしょ!」と私。

 子供達を成人させたアラフィフおばさん達が、向かい合って話すことじゃないと笑いながら、私たちは学生時代に戻ったように夢中で語り合った。普通じゃないと不安になる。でも、普通でも不安になる。「あんたなら分かってもらえると思った」と彼女。正直分からない。でも、トキメキと発見は人生の宝物なのだ。そう改めて感じた長い長い驚きの夜だった。

文/ちはる

ちはる/テレビ、CF、著書の企画、 プロデュースなどで活躍中。2012年、14歳年下の旦那くんと再婚。 目黒でカフェ「チャム・アパートメント」を経営。

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