一人で県境越えてどこへ行く?十数秒の間に起こった珍事件

2020/08/06
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
我が家には現在小学3年生の息子がいるのですが、小1の最後の日にとんでもない事件をやらかしました。
当時は落ち込んでネタにもできませんでしたが、今なら笑って話せるので書いてみます。

春休み直前の終業日に事件は起こりました

私の息子が小学一年生だった頃の話です。
終業日ですので、机の中やロッカーなどをきれいにしている最中のことでした。
いたずら好きの息子は、先生の机に自分の音楽の教科書を知らぬ間に置いてしまっていました。
そのことに先生が気づいて手渡そうとした時、すでに他の教科書はランドセルの中。
ランドセルはもうロッカーに入れてあります。
さらに息子は、ぼんやりして教科書を受け取ろうともしません。


実は当時、私は障害のある息子のために毎日小学校に付き添っていました。
その時も私は息子のすぐそばにいたので、「私がしまいます」と教科書を受け取りロッカーへ。
教科書をランドセルに入れてロッカーに戻し、振り返ると息子が席に座っていません。
息子はたまに席を立ってしまうのですが、普通は教室内をうろうろするだけ。
でも、教室にも見当たらないのです。
時間にして、十数秒。
「息子の好きな場所といえば図書室!」と走って図書室へ行きましたが、来ていないとのこと。

教室に戻って担任の先生に息子がいないことを告げ、手の空いている先生が総出で探しても見つからず。
担任の先生も、他の児童がわさわさ動いていたので息子の動向に気づかなかったようです。
家に帰ったのかと思い、自宅で娘を預かっている母の元に電話してみましたが、帰っていないとのこと。
念のため自宅までの道のりとその周辺も探し、その後他の先生が反対方向の駅周辺も探してくれたのですが消息不明。
最後の手段として、警察に連絡しました。
どうしようもないので、私は自宅で待機。

やっと見つかった、その場所は

いなくなってから2時間くらい経った頃、学校から連絡が。
「見つかりました。アイチだそうです」
アイチ。そんな駅名、近くにあったかな?などと思いながら聞き返すと、「新幹線に乗ったそうで……」との言葉。
頭が真っ白です。
ここは横浜市ですよ?新横浜まで行って乗り換えないと新幹線に乗れませんよ?最寄りの駅まで行ったとしてそこから一人で電車に乗れたのですか?お金もICカードもないのに。
まさか名古屋まで行ったとは。

心にもお財布にも大ダメージ

幸いにも私は息子の写真をいつも持ち歩いていて地元の警官にその写真を携帯で撮ってもらっていたので、本人確認はスムーズでした。
名古屋駅すぐ近くの警察署、お迎えの警官に伴われて息子のもとへ。
息子は学校の上履きを履いたまま、警察署内をのんびり見学していた様子。
平謝りしながら息子を引き取りましたが、当然その後JR駅長室で息子の行きの電車代と新幹線代を支払うことに。
私の新幹線代も合わせると、往復で3万円ほどかかりました。
行きがけに、母に「お金たくさん持っていないから貸して」と頼んで借りた分があっさり消失。
「あの時目を離していなければ……」と長い間後悔し、1か月くらいは悩みました。
夫にこのことを話すと「お前の失敗なんだから俺は払わないぞ」と言われ、月10万円の生活費から少しずつ工面して、借金を返したのは3か月ほど後のこと。

そもそもなぜ新幹線に?どうやって乗った?

問題は、息子がなぜ、どうやって新幹線に乗ったのかということでした。
名古屋市の警察署で息子と遊んでくれた警察官の話によると「『大阪のじいじとばあばに会いに行く』と言っていました」とのこと。
なるほど。長期休みになると、夫の実家の大阪に行くことがあるのを理解していたのですね。
今日で学校は終わりなのだから、今日行っても差し支えないと判断したのでしょう。
さらにJR職員に話を聞くと、「息子のように小柄だと、一人で通り抜けても自動改札機が反応しない」ということも分かりました。
堂々と、正面突破で電車と新幹線に乗れたわけですね。
新幹線に乗った後、車内を巡回していた職員があやしく思い確保したものの、すでに列車は発車していたのでどうしようもなく名古屋でおろしたのだそうです。
のぞみではなく、こだまだったら……。
とはいえ、変な人に連れ去られなくて本当に良かったです。日本って平和ですね。

小学二年生からは、絶対に私から離れないようハーネス着用で過ごしました。
現在は落ち着いて過ごせるようになったので、さすがに使っていません。
今でも息子は電車が大好き。乗ると先頭車両で外ばかり見ています。
長期休みは、どんな子どもでもふらっと出かけてしまう危険性があるので気をつけたいところですね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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