【水道光熱費】大幅削減!節約主婦がエコに片足を踏み入れた結果:ゼロ・ウェイスト実践レポートその2

2021/11/30
  • 美大卒のやりくりママ。関東在住・男女2児と夫の4人家族。55平米の狭小中古一戸建てをDIY中。もっと見る>>

皆さま、こんにちは!エコ1年生の節約主婦、堀江麻衣です。「ゼロ・ウェイスト・ホーム」という本に衝撃を受け、ごみを減らしてエコな方向に暮らしを組み替えるチャレンジをしています。2021年11月号のサンキュ!では、我が家の「ごみレスチャレンジ」を掲載していただきました。そこで取り上げられた「水道光熱費の削減」について、詳しく書いていこうと思います。

ゴミが少ないほどお金が貯まる!?

私が衝撃を受けた「ゼロ・ウェイスト・ホーム」は、環境問題に目覚めた著者がゴミを減らすべく行っている、数々の実践が書かれた本です。ゴミの処理には多額の税金がかかるだけではなく、温室効果ガスの排出や有害物質の発生など、さまざまな問題があるとのこと。本のタイトルにある「ゼロ・ウェイスト」とは、ゴミをどう処理するかではなく、そもそもゴミを発生させないようにする取り組みです。環境問題というとかなり規模が大きいように感じますが、この本には個人でできることが具体的に書かれていて、とても分かりやすいです。
この本に衝撃を受けた1年半ほど前からごみを減らすチャレンジをしており、我が家の暮らし方は以前とは変わりました。ゴミの量は半減し、トータルの出費も減りました。そして、変化した我が家の様子がサンキュ!2021年11月号の「貯めてる人ほどゴミが少ないという真実」という特集に掲載されました。P42には、1週間分の我が家のゴミが掲載されています。

赤茶色のお盆に載っているのは生ごみで、畑のたい肥にします。写真左側に写っているビニール袋が一日分のゴミで、その他は資源回収に出すものです。「ゼロ・ウェイスト・ホーム」の著者は1年で片手に載る瓶1つ分しかゴミを出さないので、我が家は遠く及びませんが、それでも以前と比べると半分以下の量になりました。
ゴミを減らす一番の目的は環境負荷を低くするためなので、著者は電気・水道・ガスなどのエネルギーの使用を減らす取り組みもしています。私自身は省エネ(節電・節水・節ガス)はあまりできておらず、月々の水道光熱費の平均額は約17000円。平均なので、春と秋はこれより安くて、夏と冬はこれより高いです。おそらくですが、一般的な4人世帯と同じくらいの水道光熱費ではないかと思われます。(調べてもうまくデータを見つけられませんでした。)省エネを除く節約には大いに取り組んできましたが、「環境問題は関係なく節約のためだけ」で考えると、省エネをしてもそれほどのメリットはないかな、と以前は考えていました。
でも、「ゼロ・ウェイスト・ホーム」を読んでエコ1年生になった私は、せっかく環境問題に意識が向いてゴミを減らすチャレンジをしているのだから、省エネにも取り組まないと…、と思うようになりました。ゴミの処分にかかるエネルギーを意識するなら、私が直接消費するエネルギーも減らすほうがいいだろうと思ったのです。そこで、様々な本を読んで省エネに取り組むことにしました。

江戸な暮らしと電気代500円な暮らし

ふっと頭に浮かんだのは、「江戸の町の暮らし方」でした。国語の教科書に載っていた、「江戸はエコな町」という内容の文章を思い出したのです。確かあらゆるものが再利用されて、ゴミが出なくて、清潔な町だったんだよなぁ…と思い出しながら、図書館で江戸時代の暮らしやエネルギー事情の本を10冊くらい借りて読みました。江戸の町の生活はなかなか興味深くて、やはり徹底的にあらゆるものが再利用されていたようです。衣服に関しては、新品の着物を買えるのは一部の限られた人達だけで、基本的には中古の着物を買い、仕立て直したり繕ったり、子どもの衣服にしたりおむつにしたり、雑巾にしたり、下駄やぞうりの鼻緒にしたり、布の形が無くなるまで形を変えながら使い倒していたとのこと。最後は焚き付けにして、その灰まで活用していたらしいです。鍋も穴があいたら修理して、器が割れても修理して、傘も修理して、傘に貼っていた油紙だってお肉などを包むのに再利用していたとのこと。ここまで使い倒せば、本当にゴミは出ないだろうなと思いました。
こういった美しく循環する暮らしをしてみたいと思う反面、ここまではできないなぁと感じる部分もたくさんありました。一番響いたのは「すべての動力は筋肉」という言葉です。江戸の町では基本的にあらゆるものが動物と人間の筋肉で動かされていたので、移動は歩くし、モノの移動も人力です。川に船を浮かべて何かを運んだあとも、その船を上流に戻すのはやっぱり人力だったようだし、振り売り(ふりうり)という行商も重い荷物をひたすら担いで歩かねばならなかったし、とにかく何をするにも自分の身体を使わなければならないという。車どころか自転車もなかったのかと思うと、なかなか厳しいものがあるなと感じました。
そして電気がないので、油を燃やして灯りにしていたとのこと。ろうそくはかなり高級品だったようです。油も高いからできるだけ太陽の出ているときに活動して、消費量を抑えていたとのこと。夏場も当然クーラーはないし、冬は炭をおこして火鉢で手を温めたり、こたつにあたったり。
各家庭に水道は無いので、共同の水道井戸から水を汲み上げて運び、ガスもないから、料理も火をおこして薪でやるという。お茶を一杯飲むのも大変なことだと思いました。これは私が現代社会でやるとなると、大掛かりな暮らしの改革が必要になるぞ…。というか現代社会でこんな暮らしはできるのだろうか…と思っていたら、もう、すでにいらっしゃいました!現代社会で、しかも東京都で、電気・ガス・水道などのエネルギーに依存度の低い暮らしをされている方が。「アズマカナコ」さんという方で、「電気代500円。贅沢な毎日」という本などを書いていらっしゃいます。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機など通常の家庭にあるあらゆる家電をもたず、昔ながらの環境負荷の低い暮らしをされてるとのこと。ストーブもなく、こたつも炭を使う掘りごたつで、洗濯はたらいで手洗いし、掃除はほうきと雑巾で。庭では烏骨鶏を飼っていて、様々な保存食や化粧品も手作りされているとのこと。アズマカナコさんの本も何冊か読ませていただきましたが、日々を楽しんでいて、暮らしを慈しんでいる様子が伝わってきました。
アズマカナコさんと違って我が家にはエアコンもガスストーブも、電気こたつもホットカーペットも、冷蔵庫もオーブンも電子レンジもあるし、洗濯機も掃除機も食洗機も、さらに電動自転車にドライヤーなどなど、た~っくさんの家電があってどれも手放す勇気は無いのだけれど、いくらかでもエネルギー依存の低い暮らし方をチャレンジしてみようと思いました。

我が家の無駄遣いっぷりを見直してみる

まずは我が家の無駄を見直してみることに。まずはお風呂の入り方から。アズマカナコさんはお風呂の残り湯はタンクにためてトイレを流すのに使っているそうですが、なかなかそこまではできない…。でも、シャワーをやめて湯船のお湯を手桶ですくって身体や髪を洗うのはマネできそうだと思いました。今までは湯船のお湯を使わずに、体も頭もシャワーで洗い、洗濯の下洗いもシャワーでしていたのです。シャワーをやめ湯船のお湯を使い、子どもの泥だらけの衣類の下洗いも、お風呂の残り湯ですることにし、お風呂上りに浴槽を洗うときに自分もざっとシャワーを浴びて上がるように変えました。
あとは、食器を洗う時の水の量を減らしました。我が家のキッチンの水道は固くて、水を出すときにちょっと力がいります。そのためついグイっと取っ手を上げて水を勢いよく出してしまうのですが、毎回意識して細く出すように変えました。
冬はもこもこの靴下や綿入りはんてんを着て過ごすと結構暖かくて、暖房の使用時間が短くなりました。子どもは私より寒さに強いのか、そんなに厚着をしなくても暖房なしで元気に過ごしています。と言っても、12~2月くらいはストーブをたいています。夏場も、そんなに暑くない私一人の日は、エアコンを余りつけず過ごしていました。
あとは、電気のつけっぱなしがかなり減りました。以前は誰もいない部屋でも家中ぴかぴかに電気が点いていることが多かったのですが、電気を消すことを意識するようにしました。
こんな感じで省エネチャレンジを始めて、約1年が経過しました。冷蔵庫や洗濯機や食洗機などの家電は相変わらず使っていましたし、夫や子どもは私が省エネチャレンジをしていることに気が付いていませんでしたが、それでも水道光熱費が大幅に下がりました。それでは、我が家の水道光熱費の変化を発表したいと思います。

水道代Before&After

以前の水道代はこちら。

2か月に1度の請求なので、1月当りの平均にすると、5501円でした。
そして、省エネチャレンジを始めてからの、Afterがこちら。

1か月あたり、4270円に。
月平均で、1231円も安くなりました。

電気代Before&After

以前の電気代がこちら。

1月当りの平均にすると、6690円でした。
そして、省エネチャレンジを始めてからの、Afterがこちら。

1か月あたり、4801円に。
月平均で、1889円も安くなりました。

ガス代Before&After

以前のガス代がこちら。

1月当りの平均にすると、5008円でした。
そして、省エネチャレンジを始めてからの、Afterがこちら。

1か月あたり、3969円に。
月平均で、1039円も安くなりました。

水道光熱費のBefore&After 総まとめ

水道光熱費の変化をすべてまとめると、こんな感じになりました。

この記事を書いたのは・・・堀江麻衣
口コミサンキュ!ではトップブロガーとしてブログを執筆。55㎡の狭小中古1戸建てをDIYしながら暮らす専業主婦で、小4の男の子と4歳の女の子の2児の母。多摩美術大学で陶芸を4年間専攻。美大卒業後は、12年間学習塾で英語と国語を教えていました。

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