歩けなくなる寸前⁉甘く見ちゃいけない、虫刺されの恐怖体験…

2020/06/30
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。

今期は、実家の父と協力して、家庭菜園に挑戦中!
草むしりや害虫駆除など、自然栽培ということもあり、手間をかけてきた野菜たちの収穫シーズンが到来しました。

この記事では、「娘の食育にも効果的」と考え、一緒に収穫へ出かけたある日に味わった、とんでもない恐怖体験について紹介します・・・

それは、風のない夕方のこと・・・

GWの後に苗を植え、夏野菜が実るようになった我が家の畑。

玄関を開けてすぐの場所だけではなく、ちょっと足を延ばして歩いたところなど、いくつかの場所に分けて、野菜を育てておりました。

一番近くのキュウリを収穫し、三番目に離れた畑のトマトを収穫し、二番目の畑にやってきた頃、事態が急変。

その時は、ピーマン、かぼちゃ、枝豆の様子を見ながら、野菜たちの世話に精を出していたのですが、なんだか足元がムズムズ・・・

「もしかして、蚊に刺されたかも?」

そんなことを感じて、足早に次の畑へ移ることに。

まさかの流血に絶叫!

一番遠い畑へやってくると、すくすく育つトウモロコシとサツマイモがお出迎え。

それとは対照的に、弱弱しいオクラとスイカ。
少しでも元気に育つようにと、ここでも手入れを始めました。

数分経った頃、胸元あたりにハエのようなものがブンブン飛び回っていることに気付きました。
蚊ではないと認識し、刺される心配がなく良かった~と思ったのも束の間。

今度は肘のあたりにムズムズ感を感じ、目を向けてみると血が・・・

そして、一緒に作業していた娘や父にも、同じように腕から出血を発見!

「もしかして、アイツか!」

そう思った時には既に遅し。
急いで畑から撤退するも、玄関に戻ってから腕や足元をまくって見てみると、さらなる流血の数々・・・

都会暮らしから急に田舎暮らしに変わった娘にとって、【流血=ケガをして痛い】という方程式が頭の中にあったようで、自分の身体から流れている血を見て、「痛いー!痛いー!」と大泣きしてしまったのです。

翌日、さらにとんでもないことに・・・

今回被害に遭ったのは、蚊ではなくハエの仲間である「ブユ」に刺されたことが原因でした。
地域によっては、「ブヨ」や「ブト」など様々な呼び名があるのですが、蚊と違うのは、皮膚を刺すのではなく、食い破って血を吸うということ。

だから、食われた後には出血が見られ、洗い流しても出血点が黒っぽく残ります。
(↑画像は、軽症だった娘の右足。筆者の足をお見せできない程、重症でした・・・)

そして、しばらく経つと猛烈な痒みが襲ってきて、食われた部分を中心に、赤く膨らんで熱を帯びてきました。

それでも、虫刺されの市販薬を塗って、体を温めないようにと、その晩はシャワーだけで入浴を済ませたのです。

ところが、翌朝、痒みで目が覚めると、むくんだかと思うくらい足首が腫れてしまい、立ち上がろうと足に体重をかけると、押し付けられるような痛みを感じました。
階段を降りてキッチンへ行くだけで、鈍い痛みが両足先を襲います。

「いや、でもちょっとやられたくらいだし・・・」

そう思って、その日は我慢して過ごすことに。
しかし、就寝中にも猛烈な痒みが襲ってくるようになり、さらに翌朝、今度は足の平全体を地に着けて歩くことが困難な程、痛みが悪化・・・

さすがに、このままでは良くないと思い、しぶしぶ皮膚科を受診しました。
抗生剤・ステロイド薬・抗アレルギー剤など、全5種も薬剤を処方される結果となり、投薬によって、その後は劇的に痒みと腫れが治まったのです。
(※ ちなみに、症状の表れ方には体質などの関係で、非常に個人差があります。筆者は反応が激しい体質だった模様。父と娘は、痒みが少し程度ですぐに軽快しておりました・・・)

筆者のように痒みが強く続く場合は、かき壊して“とびひ”になったり、1年以上も慢性的に痒みが続くようなケースもあるらしいので、たかが虫刺されと思わずに、早めに受診することを検討しましょう!

アウトドアの対策は万全に!!

少年は暗い背景に蚊に刺されている。チョークで塗られた蚊と黒板に
galitskaya/gettyimages

今回のように、「ブユ」に刺されることは、アウトドアで出かける際にも十分に起こりうることです。

特に、水がきれいな渓流や沢のあるところへ登山やBBQに行くという場合は、万全の対策をおすすめします。
(筆者の場合、遠くの畑が2つの川に挟まれた所にあり、無風の夕方だったのでした。)

「ブユ」は、黒っぽい色を好むとされていて、涼しい風のない時に活動的になる性質があります。また、比較的足元が狙われやすいので、そこを含めて肌を露出しないようにする必要があります。

【対策1: 薄い(淡い)色の長袖・長ズボンで肌を覆う】
【対策2: 長い靴下・長靴などを履く】
【対策3: ミント(ハッカ)の香りがするものを身に付ける】

これから暑くなる時期ではありますが、冷感素材の羽織れるものなどを常備して、朝夕の涼しい時間帯には肌を覆うようにしてみてください。
さらに、アロマオイルのようなものだけでなく、メントールの配合された湿布などを足首に貼っておくのも効果があるのだとか。


危うく、歩行困難になりかけてしまった筆者ですが、今後は近くの畑だからと油断せず、完全防備で収穫に臨むようにしなければ、と気持ちを引き締めたのでした。

みなさんも、アウトドアを最後まで楽しめるよう、服装などには十分気を付けて過ごしてくださいね!

計算中