〈愉しくオバさんを生きていく。〉これからは『私の友だち』と過ごすんだ~。

2021/11/29
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

1972年生まれの私は現在、49歳。若松美穂もオバさんと言われる年齢になりました。

今、若い頃に思っていたより、オバさんは気楽で愉しい!と感じています。
子育てがひと段落し、時間ができて自分のことをメインに考えて暮らせるようになってきたからかもしれません。「女子」ではなくなったことも、心地よさの理由の1つな気がします。

そんな私が、アラフィフのからだ・心・時間・旅・人間関係……もろもろを、個人的な視点で書いていきます。
「オバさんを生きる」。けっこう心地いいな。
そんな思いを込め、リニューアル新連載のタイトルは「愉しくオバさんを生きていく。」にしました。

毎週月曜午前9時更新。
おつきあいいただけましたらうれしいです

【心に決めていた未来のオバ美穂の図】

娘たち2人がまだ幼かったころ。娘たちを連れて、電車や新幹線に乗った時、私には好きな光景がありました。
オバさまたちがみんなでお出かけする姿。
旅や散策、時には山登りかな~。

リュックを背負ったり、大きめの荷物を持って、「○○さん座りなさいよ~」『こっち、こっち』なんて言いながら、
わいわいとおしゃべりを愉しむ。

時には、「息子がね」「うちは」「それでさ」とそれぞれが話すけれど、なんだか嚙み合ってないような会話。なのに、同じところで朗らかに笑っている。陽気な雰囲気がたまりません。

そんなシーンを見るたびに、心に誓っていたような気がします。私もいつか子育てを終えたら、オバさまたちみたいに、友だちと楽しく過ごすんだ~!って。

【この先の人づき合いは 無理せず気の合う人と】

ただ、楽しく過ごすには、どんな友人とつき合うか……がとても大切なように思います。

50歳を過ぎた先輩たちからは、こんな声を聞くようになりました。

「この先はもう、人づき合いで無理をしたくない」
「ここからは気の合う人、好きな人とだけつき合いたいな」って。

そうね、そうね。なんかわかります。

習い事で知り合ってから長いおつきあいの友人と。彼女は、美味しいもの・素敵な場所をたくさん知っていて、一人旅も上手。いつも、子育て後の楽しみ方を教えてもらっています。

【母の役目としてのおつきあいも多かった子育て期】

どの人も……ではないと思うけれど、子どもが小さいうちは、どうしたって、子どもを介してのおつきあいが多くなる。

子どもの仲が良いから、学年やクラス、習い事や部活動が同じだから、母たちも距離が近づいて。それはそれで、チーム感があって楽しく、いい思い出です。

ただ部分的には、母の役目も大きくて、無理をしていたところもあったかな。
「子どもと自分がこの輪の中にいるためには、順番だし、必要だし、やらなくちゃ、合わせなきゃ!」って。

なんていうのは、私の勝手な言い分かも。

親も子どもも異端児ゆえ、『若松さんに限っては、全然周囲と合っていませんでした!』
『あれでも合わせていたつもりですか?』と、突っ込まれそうです。

す、すみません。あれでも一応……(笑)

【母・ママから一人の私に戻っていく】

子育てが終わると、先輩・同級生・後輩の母親・PTAの役職・地域でのおつきあい
という枠は外れていきます。

○○ちゃんのお母さん・ママから、ひとりの私に戻っていく。人間関係も、さまざまな経験をさせていただいたおかげで、自分なりの、心地よいつき合い方が、わかってきたように感じています。

えっ? 今頃!? 

ふふふ、そう今頃……。

大人数が好き・少人数が好き。人とつき合うより、一人が落ち着く(自然相手・モノ相手が好き)。ともだちとは深くつき合いたい。それでも、ある程度は距離感を保ちたい。


人それぞれですし正解はないからこそ、そろそろ、自分の価値観を優先していいのかな……って。

40代後半に出会った友人と、大好きな横浜でお泊り。二人で夜じゅうおしゃべりして。翌朝この景色。いくつになっても、いい友だちができるチャンスはあるんだな~。

【これからは”私の友だち”と遊ぶんだ!】

計算中