【母の教え】「3割の考え方」は私の生き方をラクで楽しいものにしてくれました。

2021/05/13
  • 整理収納アドバイザー、2人の女の子のお母さん。三度の飯よりお片付けが好きです。もっと見る>>

7歳9歳のお母さん、
サンキュ!主婦ライターのayaです。


私の子供の頃を振り返ってみると、何をするにもスロースタートで、亀のようにのんびりした子供でした。母が言うには、いつもキョロキョロして手を動かすのが誰よりも遅かったそうです。
もしかしたら発達障害であったかもしれません。それほどノロマさんでした。


子供を授かったのも遅く高齢出産でした。何をするにも失敗をしてから学ぶ私は、人よりも一歩も二歩も理解度が低いのですが、一般的に遅い出産であったことはのんびり屋の私の子育てにおいてはラッキーであったと思います。

母の人生は苦労が多く、長い間、他人様を統べるお役を務めていたため、母の経験値は並のものでは無いことを知っています。最後までカッコよく職務を全うした母を娘ながらにとても尊敬しています。

母の教えは沢山ありますが、中でも【何事も3割】の教えは生きること全てにおいて通ずるもので私の心に常に在り、生きることが「ラク」で「楽しく」なる素晴らしい教えです。

子育ての3割。

【子育ての3割】は、子供に構いすぎないようにする意識です。

子供を大事にするあまり全てを子供をベースに考えていると、子育てが子供主導になってしまい、親が子の下になってしまうかもしれません。
自分を親にしてくれた子に感謝は忘れてはいけませんが、どこまでも親が上です。

例えば出先で子供が駄々をこねてねだるので、なだめるためにオモチャを買ってしまうことがあるかもしれません。
しかしそれは子供にとっては、「やった!ねだればオモチャを買ってくれるんだ!」という優位な立場を覚えさせてしまいます。
ある程度のルールを夫婦で決めて、やらないと言ったことはどんなに泣いてもわめいても絶対にやらない事で、後の教育において、親は親の立場で子は子の立場で正しく進めて行く事ができます。

子供が叫くからとおもちゃを買い与えるのは100%子供のためにはなりません。

子供の為に、
「3割は親の尊厳を守る」
「3割は子供をフォローする」
「3割は騒がせた周囲に気配る」
そのような意識の在り方が心を冷静に落ち着かせます。

3割の意識は先を見越すことが出来るのです。

行動の3割。

40代になってからは、自分に起こる物事に対してあまり抗わないようにしていますが、物理的に無理な場合は当然あります。

仕事に3割、家族との時間に3割、地域貢献に3割と、自分の中で行動の割合いを決めていればいずれも疎かにならず、バランスのよい行動ができます。
もしも、仕事に9割も使っていたとしたら、少しの間深呼吸をして、食事、健康、子供の成長のあり方、家族や友人との触れ合いで何か疎かになっていないか確認してみると、行き過ぎを防げるかもしれません。

物事に集中し過ぎて大切なものを蔑ろにしないように少しの余白は必ず必要なものと思います。

更に3割の意識で行動をしていると、心と体にゆとりも生まれ、行動の幅を広げてもいつの間にか以前は出来なかった事が自然とこなせる自分に変化していることもあります。

掃除の3割。

掃除や片付けに100%力を注ぐと、
「もうやりたく無い」
という感情が芽生えてしまいます。

せっかくやる気を起こして始めた片付けも、もうこりごりとなるでしょう。
掃除片付けはどこまでも一日の時間のうち、やっても3割、むしろ3割ではやり過ぎなくらいです。
家中100%を目指して掃除や片付けをするより、少しの時間を作って少しずつやる事が長続きさせるコツです。
掃除も完璧ではなく丸掃除で構いません。ただ、忙しい毎日の中、
「少しの時間を作る」
という意識が大切で、毎日どこかしらを清める行動は自分自身の心をも必ず清めてくれるものです。

掃除、片付けの労力は3割で上等!(笑)

人の3割。

母が一番よく話していた例えです。

人の悩みは人間関係の悩みが殆どです。
ですが、自分と関わる人の3割は私のこと好いてくれている人、3割は自分を苦手とする人、3割は無関心な人であるという例えです。

それが腹にあると、
味方は必ずいるという安心感、
失敗しても無関心な人もいるということ、
どんなに親切を尽くしても嫌う人もいるという、
割り切った気持ちに簡単に切り替える事が出来ます。

悩み事を自分中心に考えていると落ち込む一方ですが、他人からすると大した事では無い事が多いのです。

最後に…。

【3割の意識】は行動を三分割にするという極端なものではなく、何でもバランスを考えて行き過ぎないようにしなさいという、「気配り」を忘れない為の教えです。

【3】という具体的な数字でバランスを保つ意識を持っていると、子育ても仕事も奉仕活動も暮らしも、生き方全てにおいで力まず、【ラク】で【楽しい】ものになってゆきます。

尊敬すべき人が近くにいる事はありがたいですし、関わる人もみなそれぞれに学ぶべきところがあります。関わる人とも、親しみを持ちつつも、礼儀を失わず、心地よいお付き合いしたいのは、心の中で【3割の意識】がある為だろうと思います。

力を入れ過ぎず、大事な事には決して手を抜かない人になれるといいですよね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
記事を書いたのは、
サンキュ!主婦ライターayaでした。

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