片づけのシンプルいろはと、心のあり方。

2020/12/12
  • 整理収納アドバイザー、2人の女の子のお母さん。三度の飯よりお片付けが好きです。もっと見る>>

8歳6歳のお母さん、
収納アドバイザーのayaです。

お片づけのお手伝いをさせていただくと、

「お片付けの本を沢山読んでも、自分の家となると何処から何から手を付けて良いのかわからない。」

と途方に暮れてSOSを出される方が多いです。
あれこれとお片づけの理論はあるかもしれませんが、お片づけは実践あるのみです。お部屋を何時間も何日も眺めていたところで、物は片づくどころか増える一方です(笑)。

残念ながらお片づけにゴールはないかもしれません。しかし、一箇所でも片づいた時の達成感と充実感は本当に気持ちの良いものですし、不思議とその場所の空気も変わります。
とにかく家のどこかしらを少しずつ片づけては充実感を得る、ということを繰り返すことが大切で、その繰り返しをしているうちに片づけずにはいられない自分に変わってくると思います。

「片づけのいろは」はシンプルです。

全部出す。

「全部出す」実にハードルの高い行為です(笑)。
「全部出す」これを始めたら後には引けません(笑)。
なのでまずは小さな引き出し一つから始めましょう。とにかく全部出さないと始まらないのです。

なぜなら、そこにある物や量、現実を把握する為です。

既に片づけが済み、「指定席」のある物達は物の見直し(写真のサンプルはこのタイプなので大きな差を感じないかもしれませんがご了承ください)、もしくはお掃除の際、この「全部出す」という行為はほぼ必要無くなります。この「指定席」がある状態がお片づけの一つの目的であり、目指すゴールとしても良いかもしれません。

ですがそれはまだ先。暫く置いといて現実を見ましょう(笑)。まずは何も手をつけていない片づけたい小さな場所から全て出してしまいましょう。

分ける。

初めの「全部出す」行為の時に簡単に分けながら出すようにすると、時間が無く途中で終わらせたい時でも一旦置いておく事ができます。手当たり次第に出しまくるのでは無く、負担の少ない方法は、先に、

「使う」「使わない」「不要」「保留」

の4つの箱なり、シートなりを用意しておく事です。手早くそして迷わず出来ます。

減らす。

引き出しの中に入っていた物をそのまま全部出したのですから、物理的には同じ物を元に戻すと収まるはずです。
しかし、そのままの量で戻しますと「見通しの良い収納」にはなりません。1つでも2つでも構いません。使わないもの、不要な物は捨ててしまいましょう。もしくはその引き出しには戻さなくて良い物は「保留」の仲間にして、別に箱を用意してとりあえず入れて違うお部屋に置きましょう。「保留」箱を収める所はさほど問題ではなく、まずは「片づけたい引き出し」を綺麗にして自分の視覚に訴えることが目的です。

仕舞う。

仕切るのは空き箱でも大丈夫。

精査された物達を取り出し易さを考えて収納してゆきます。浅い引き出しならば小さな浅い箱を並べて分けるのも良いでしょう。深い箱ならば立てて収納するのも良いでしょう。物が少なくなったことで、幾分仕切りやすく、見通しが良くなっているはずです。

大事なことは美収納を目指して矢継ぎ早に収納グッズを買うのではなく、とりあえずは空き箱や紙袋、段ボールなどで整理してみることです。空き箱や紙袋でもBeforeよりは遥かに美しくなっているはずです。ポイントは仮の器でも大きさや高さを揃える事で美しく魅せることです。

達成感を味わう。

サンプルが大差なくすみません(笑)

キレイに片づいた引き出しを見て、達成感と頑張った充実感をたっぷり味わって下さい。
「Before、 After」などの写真を撮ることもおすすめします。

ひとつの場所が片づいても、まだまだ次がある…と萎える気持ちも当然あると思います。それでもやはり実践あるのみ。誰かに任せるのではなく、気付いた自分が楽しんでやる方がいいんです。達成感と充実感はやればやるほど増えてゆきますから。

そして、片づいたお部屋を見た家族も、見た目のスッキリさ使い心地の良さにしみじみと感動し、いつしか協力して片づけてくれます。
口で言うより姿で見せる方が説得力がありますし、かっこよいですね!

最後に…。

お片づけは単にお部屋をキレイにして使い易くするという現界的なものではありません。
お片づけは自然界の汚れを洗い流す雨風台風や、人間の汗や排泄物で毒を出す生理現象と同じです。
自然界や人間の体は人間の意識とは関係なく浄化されますが、物の移動や始末は人間の行動に任されています。
お片づけは正常な日常へ立ち戻る清め払いの一つなのです。

コツコツとお片づけを楽しんで実践していれば、気付けばおうちはスッキリと美しく、家族の関係は良好に、仕事や学び、健康にも良い流れが次々と起きてくるものです。

ほったらかしにせずめんどくさいという重い腰を上げて、家庭から始まる小さな平和を作ってゆきませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました。記事を書いたのは、
収納アドバイザーayaでした。

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