【わが家の防災】元被災者の災害時に慌てない常用薬の準備

2022/08/16
  • 整理収納アドバイザーで船舶料理士、2児のママ。家事は1日1時間!「理想の母」やめました。 もっと見る>>

こんにちは。夫の年収490万円で年間380万円を貯金している2児の母で、サンキュSTYLEライターの川﨑みさです。今回は、4年前の西日本豪雨災害で被災した経験をもとに実践している薬の準備をお伝えします。

常用薬はある?ない?

医学
SB/gettyimages

私は3か月前に、「子宮腺筋症」と診断されました。人によって症状は異なりますが、私の場合はひどい腰痛で産婦人科を受診。「薬を飲み続けないと、1~2年で歩行できなくなります」と説明を受け、閉経までの約15年間、薬を毎日飲むコトになりました。

災害時に病院で薬はもらえるのか

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薬を毎日飲むようになって、気になったのが災害時の薬の確保。いつも産婦人科で薬を貰っていますが、災害時の産婦人科は、出産を控える妊婦さんや、もしかしたら災害でケガをした妊婦さんがいるかもしれません。

待合室で看護師と話す保護マスクを持つ妊婦
MilanMarkovic/gettyimages

つまり、命に関わる病気じゃない私は【緊急度が低い】のではないか。(つーか、そうだろう!)そうなると、もし災害が起こっても薬が貰えるのは、いつになるか分からないよなぁ~と安易に想像がつきます。

そもそも病院と薬局は無事なのか

「もしかしたら…」と言い出すとキリがないですが、大規模な災害が起こるとお医者様も看護師さんも薬剤師さんも建物も被災している状態。いつも通り診察をしてもらえるか分からなし、病院までたどり着けないこともあるかもしれませんよね…。

災害に備えた薬のもらいかた

医療コンセプトイメージ
Ca-ssis/gettyimages

まず、2週間分は必ず薬が手元にある状態にしておこうと決めました。なぜ2週間分を手元におくことにしたかと言うと、4年前に西日本豪雨災害の時は、災害発生から2週間で被災地を出れる目途がついたからです。

ですので、薬がなくなるギリギリで受診するのではなく2週間ほど余裕をもって受診することに。そうすると、手元に一番薬が少ない状態でも最低2週間分は手元にあるので安心です。

お薬手帳は常に鞄に

初めて常用薬を飲むことになった時に、薬剤師さんから「このお薬手帳は必ず持ち歩いてくださいね」と言われました。「緊急時に、この手帳があると即座に治療や飲み合わせなどを確認できるうえに、もし災害や停電でサーバーがダウンしても薬歴を確認できますから」とのこと。なるほど!!

外出先ので災害への備え方

災害は、いつどこで起こるか分かりません。外出先で災害が起こって、家に帰れない場合を想定して、3日分だけ持ち歩くことにしました。薬には期限があるので、ちょっと面倒だけど、毎月入れ替える様にしています。

災害の備えは親としての覚悟

お恥ずかしいのですが、4年前に被災した時は災害への備えをほとんどしていませんでした。生後1か月の息子と5歳の娘を産褥期の私ひとりでどう守るか。母乳がでなくなったらどうしよう…。いざという時、子ども2人をつれて逃げられるか…。真夏にも関わらず、体の芯が凍るような不安な気持ちは今でも忘れられません。

被災して初めて、災害に備えるのは親として子どもを守るための覚悟なんだ。と思うようになりました。今回ご紹介した常用薬の備え方も、薬がなく陣痛レベルの腰痛で私が動けなくなった場合、子どもの避難が遅れるなど命に関わることもあると考え、入念に準備をしています。

この記事を書いたのは・・・川崎みさ
賢約アドバイザーで2児のママ。貯蓄術や時短術で家族の笑顔が増やすためのライフスタイルを提案しています。

※今回ご紹介した内容は、あくまで個人の見解や予想によるものです。子宮腺筋症の症状も個人によって様々です。また、被災地から安全な場所に避難できた日数についても季節や被災場所によってかわってくると思います。

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