後悔しないために「親の介護費は誰が出す?」の正解は
こんにちは!
こころとお金の情報発信する公認心理師で投資家の桃田くり子です。
こころ穏やかにお金を増やし、豊かな生活を送ることを目指しています!
筆者は子どもを出産するまで【医療ソーシャルワーカー】という仕事をしていました。
病院で入院している人や外来に受診に来る人やその家族の相談にのる職業です。
特に多かったのは、病気や怪我で今まで通りに生活出来なくなった人の【介護】とそこにかかる【お金】問題。
その時に問題になる【誰が介護費を出すのか】について、今回はお伝えしようと思います。
突然入院!退院しても介護が必要になるかも
相談に来る方の多くは、元々「介護はゆくゆく…」とあまり先のことを考えてこなかった方々。
「親がいきなり入院・手術することになり、退院しても今まで通りの生活は送れないと言われた。もしかしたら介護が必要になるかもと言われたけれど…どうしたら良いのか分からない!」とこのような相談が多かったです。
施設に行くか、リハビリの専門病院へ転院するか、自宅退院して介護を受けながら生活するか…
病状と経過によって人それぞれの選択になりますが、今回は「誰が介護の費用を負担するべきか」に焦点を絞りたいと思います。
結論、親の介護費は親のお金から
結論から申し上げます。【親の介護費は親のお金から】(年金、現金預貯金、不動産、株など)で賄うのが基本と考えてください。
「そうは言っても親の資産だけじゃ賄えない!」という方もいるでしょう。
そのような場合は病院であれば【医療ソーシャルワーカー】に相談してみましょう。
医療費が抑えられる制度などの案内をしてくれます。
また介護保険などの公的制度を利用すれば、介護の費用を抑える可能性が高いです。
具体的に伝えると、親の住んでいる近くの【地域包括支援センター】というところで介護保険や介護の相談対応してくれます。
高齢者の方の介護、福祉の相談にのってくれる総合窓口になっています。
費用を抑えることが出来る制度など色々な情報を持っている心強い存在です。
今後の生活に対しての不安や見通しなど、そういった相談にものってくれます。
そして「どうしても親の年金や資産が少なくて…」という方もいるかと思います。そういった方は「生活保護」の利用も視野に入れてみることもご検討ください。
一人だけが負担をするようなことは避ける
親の資産が少なく、きょうだいで費用を賄うことになったとしても絶対に誰かひとりが無理して負担をすることがないようにしていく必要があります。
子育ては子どもが大きくなっていくにつれて楽になりますし、ある程度は見通しがききますが、介護は死ぬまで続きます。しかも高齢者の場合は状態が良くなることはあまりないので費用がかさんでいくことが考えられます。
介護費用を払い続けていくことで、その人の生活が成り立たなくなることも考えられます。絶対にそのようなことにならないようにしましょう。
事前に話し合っておくことが大切
何かがあってから「どうしたらいいのか分からない!」とならないためにも、事前に家族間で話し合っておくことが大切です。
「親の介護費用は親のお金から」と言っていても、親がどのくらい資産を持っているか把握していない場合も多いでしょう。
もし、直接聞きにくい場合は「エンディングノート」などを活用するのも一つの手。
「エンディングノート」とは、人生の振り返りや自分の資産や死後(葬式など)について記載するノートです。
認知症や病気により会話が出来なくなった時のために「資産」「緊急時の医療的な方針(延命治療など)」も確認しておくことが良いと思います。
一緒に話し合いながら、記入していくことで親の気持ちや今後どのような生き方をしていきたいかなど知るにも良い機会です。
ある日突然訪れるかもしれない介護とそのお金
今回は「介護費は誰が負担するべきか」に焦点を当ててお伝えしました。
介護と言っても施設に入る、自宅介護をするなどで費用が変わります。
いづれにしても、基本は「親の介護費用は親のお金から」です。
介護する側が必要以上に負担して生活が破綻してしまわないように、元気なうちから親やきょうだいと確認し合うようにしておきましょう。
◆記事を書いたのは・・・桃田くり子
公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士、保育士の国家資格を持っているママ。
以前は医療ソーシャルワーカーとして働き、現在は夫・子ども・義母と二世帯住宅で暮らす主婦。
趣味は節約、投資、サンキュ!を読むこと。お金やこころ穏やかに過ごすコツなど発信中。