デスク

【働き方】リモート正社員という選択。子育て主婦が見つけた"私らしさ"

2024/11/13
  • フルリモートで働く一児の母。北欧雑貨やデスク周りのおしゃれアイテムを探すのが好き。

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのMariです。
現在、私はフルタイムの正社員として、自宅でリモートワークをしています。

今では「正社員」という働き方に強いこだわりを持っているのですが、実はそれには理由があります。
最初から正社員にこだわっていたわけではなく、働き始めた頃の生活にも充実感を感じていました。

でも、ある出来事をきっかけに、私の考えは大きく変わることに…。
今日は、どうして正社員という働き方にこだわるようになったのか、
その経緯をお話ししたいと思います。

専業主婦から、働き始めたきっかけ

娘と私

結婚・妊娠を機に仕事を辞め、しばらく専業主婦として過ごしていました。
「子どもとの時間を大切にしたい」
そう考えてはいたものの、四六時中子どもと一緒の生活。
おまけに夫は出張が多く、ワンオペ育児の日々が続きました。

次第に精神的にも不安定になり、「このままではいけない」と一時保育のある保育園へ見学に。
でも、そんな矢先、胆振東部地震が発生。
数日間のライフライン遮断で、育児以外の事は考えられない状況に。

そんな日々を過ごし、ようやく子どもが幼稚園に入園。
少しずつ自分の時間ができ、心にも余裕が生まれてきました。

そんなタイミングで見つけたのが、車で片道20分のIT企業でのアルバイト。
当初は事務職でしたが、以前Web関係の仕事をしていた経験を買われ、
数ヶ月後にはフロントエンドエンジニアへ。
こうして、私のリモートワーク生活が始まったのです。

はじめてのリモートワーク。思いもよらない言葉

ワークデスク

はじめてのリモートワーク。
その日から始まった私のデスク環境づくり。
PCデスクやチェア、仕事中に飲むためのカプセル式コーヒーメーカーまで。
整えていくのが楽しくて仕方ありませんでした。

好きな音楽を流しながら、お気に入りの飲み物を片手に自宅で仕事をする。
それだけでワクワクして、仕事へのモチベーションが自然と上がっていきました。

アルバイトとはいえ、自分の仕事に誇りを持ちながら仕事をしていました。
仕事もどんどん覚えていき、難しい案件も任されるように。
「私も会社の戦力として認められているかな」
そう実感し始めていた矢先のことでした。

「ここの大事な仕事は、アルバイトなんかには任せられない」
「これくらいの仕事なら、アルバイトの主婦でもできるだろ」

社員がアルバイトを見下すような発言が、アルバイトのいないところで
交わされていたことを知ったのです。

会社の一員として頑張ってきたはずなのに、アルバイトがこんな風に見られているなんて…
悲しさと悔しさで胸が苦しくなりました。

ただ、今の私には状況やスキルから考えてもすぐに正社員になるのは難しい。
でも、こんなところで終わらせたくない。
「いつか、必ず見返してやる」
そんな気持ちでぐっと耐えました。

憧れの正社員になれたのに…想像と違う現実

ガジェットケース

それからしばらく月日は経ち、
私はIT企業でのアルバイトの他に副業をするようになりました。
Instagramのアカウント運用や、Webサイト制作をメインに行なっている小さな会社です。

Instagramが好きだったことももちろんありますが、
本音を言えば、扶養が外れる上限ぎりぎりまで働きたかったのに、
勤務先から勤務時間を厳しく管理され、
思うように稼げなかったことも大きな理由の一つです。

そんな矢先、副業先の会社から、
なんと「正社員」にならないかという声がかかったのです。

これまでの上司の発言や、年収の壁。
ずっともやもやしていたことは、「正社員」になれば全て解消するんだ。

そう考えた私はとにかく「正社員」にこだわっていたので、
とにかく嬉しくて。

給料はあまりよくないけど、私を「正社員」として迎え入れたいと言ってくれた
社長の気持ちが嬉しくて、二つ返事で承諾。
アルバイトとして働いていた会社を退職し、副業として勤めていた会社の正社員になりました。

ところが現実は厳しいものでした。
設立間もないベンチャー企業ならではの課題が山積み。
体制は整っておらず、正社員になった途端、無理な仕事を次々と任されるように。
社長のワンマンなやり方に違和感が募っていきました。

せっかく正社員になれたはいいけど、この給料にこの仕事量は
とてもじゃないけど見合っていない…
日に日にそう考えることが多くなり、転職活動を始めたのでした。

35歳・子育て中・リモート希望。厳しい転職市場で掴んだチャンス

ノート

転職活動は思った以上に厳しいものでした。
妊娠・出産による数年のブランク、35歳という年齢…。
書類選考すら通過できない日々が続きました。

転職エージェントに登録するも、
「リモートワークという条件を外せばいけると思います」
そう言われたことも。

既に3年続けているリモートワーク。今さら通勤前提の働き方には戻れない。
何より、子どもに負担をかけたくない。そんな思いが強かったのです。

しかし、諦めずに挑戦し続けた結果、思いがけず3社から内定をいただくことに。
しかも全て「Webディレクター」というポジション。

それまで私は、Web業界で主にコーディングの仕事をしていました。
コーディング自体は好きだし、やりがいもありました。

でも目まぐるしいスピードで変わっていくWeb業界で、
自分のコーディングスキルに限界も感じ始めていました。

そして「ディレクターの指示でデザイナーがデザインしたものを、コーディングする」
この流れの最下流にいるコーダーではなく、上流工程の仕事にもチャレンジしてみたい。

そんな思いが通じ、ディレクターとしての道が開けた。
まさに、待望のキャリアアップの機会でした。

3社の中から、自分のやりたいことと理想の条件が最も合致した今の会社を選び、
新たなスタートを切ることになったのです。

新しい挑戦は、思った以上に大変だった

ワークデスクと文具

そんなこんなで今の会社に入社し、はや1年が経ちました。

リモートワークとはいえ、勤務時間は固定。
休憩時間は配慮してもらって好きな時間に取れていますが、
定時であがったとしても19時過ぎです。

夕飯の支度は夫にお願いすることも増えました。
とはいえ夫は出張の多い仕事なので、その間は夜遅い時間帯から
夕飯の準備や家事をこなすのもなかなか辛い。
(リモートワークと子育ての両立については、また別の機会にお話ししたいと思います!)

そして、ディレクターというポジションは思っていた以上に、
厳しい仕事だということを感じます。

クライアントとの折衝、成果を上げることへのプレッシャー、
今まで経験したことのない課題の連続で、
思わずZOOMで上司の前で涙することも。

普段、家族の前では弱音を吐かない私が、夫の前で
「もう無理かも」と泣きながら話したのを今でも覚えています。

でも、そんな日々を必死に乗り越えていくうちに、少しずつ変化が。
気づけば、仕事が楽しくなってきている自分に気づきました。
あの時ほど、肩肘張らずに仕事できている。

正社員?フリーランス?私が選んだ働き方

macbookproとマグカップ

そんなタイミングでご縁があり、
副業としてですが、業務委託の仕事も受けるようになりました。

業務委託というと、時間や場所に縛られない
自由な働き方というイメージがあるかもしれません。

でも、実際に業務委託で仕事を始めてみると、その大変さに気づかされました。
全て自分で判断し、動かなければいけない責任の重さ。
会社員として働く時とは、また違った重圧があります。

そんな経験をして、初めて気づいたのです。
「私は会社に守られているんだ」という事実に。

フリーランスという働き方に憧れがなかったわけではありません。
でも、会社員という立場があるからこそ、安心して仕事に打ち込める。
そう実感しています。

いろいろな働き方をしてきた中で、正社員でいる今が一番自分の精神衛生上、
ベストな働き方なんだなと思っています。

おわりに:正社員という選択。今、思うこと

ここまで長い記事を読んでいただき、ありがとうございます。

結婚や出産は、女性のライフスタイルを大きく変えるターニングポイント。
私も、独身の頃のような働き方は当然できなくて、もどかしい部分はあります。

でも、「自分のためだけじゃなく、大切な家族のために働いている」
この気持ちは独身の頃にはなかったもの。

すぐに投げ出していた若いときの自分に比べて、
何かつらいことがあってもふんばれる。
そんな強さを身につけることができました。

はじめは悔しさから目指した「正社員」。
今では自分にとってベストな選択肢となっています。

決して平坦な道のりではありませんでしたが、
この経験を通して私自身も大きく成長できました。

「子育て中だから」と諦めるのではなく、新しい一歩を踏み出すきっかけに。
この記事が、皆さんの、一歩前へ進める力になれば嬉しいです。

---------------------------
◆この記事を書いたのは・・・
サンキュ!STYLEライターMari
北欧のライフスタイルを愛する、小学生の娘と夫との3人暮らしフルタイムワーママ。
フルリモート正社員として「家で働く」働き方や、
子育てとの両立、大好きなインテリアについて発信中。
企業のSNSアンバサダーとしても活動しています。
---------------------------

計算中