【病院で困ったら】医療ソーシャルワーカーに相談しよう!
こんにちは!こころとお金の情報発信する公認心理師で投資家の桃田くり子です。
こころ穏やかにお金を増やし、豊かな生活を送ることを目指しています!
筆者は出産前まで病院で【医療ソーシャルワーカー】として働いていました。
今回は「退院後すぐに自宅に帰るのは心配だ」「医療費が支払えるかわからない」など、入院や外来で病院での心配事に相談に乗ってくれる心強い存在【医療ソーシャルワーカー】についてお伝えしたいと思います。
医療ソーシャルワーカーとは?
主に患者さんやご家族が抱える心配・不安なことなど問題を明確にして、問題の解決のため病院内外の組織や他の医療機関と調整・連携を行います。
具体的に言うと
○療養中の患者や家族の心理的・社会的問題の解決やその調整への援助
○患者の退院援助と退院後の生活支援
○患者の退院後の社会復帰援助
○患者およびその家族の受診、受療に関する援助
○患者と家族が抱える医療費や生活費などの経済的問題の解決、調整援助
○地域ケア会議などへの参加による地域活動
など業務に取り組んでいます。
どんな仕事をしているの?
そうは言っても元気に生活している読者の方も多いと思いますので、イメージがつきやすい例え話で医療ソーシャルワーカーのお仕事をお伝えしたいと思います。
例えば、自分と一緒に暮らしている母親(70歳)が思わぬ事故で骨折をして入院・手術することになってしまいました。
いきなりのことで当然混乱するでしょう。
母親の手術が無事成功するかももちろん心配です。
その他にも・・・
家に無事に帰れるのか
帰れたとしても生活は出来るのか
介護が必要になるのか
手術の費用や医療費はどのくらいかかるのか・・・
など心配・不安になることがたくさんあるかと思います。
怪我や病気が原因で今まで通りの生活が送れなくなってしまった場合、多くの人は不安になるでしょう。
そんな生活の大きな変化に相談に乗ってくれるのが医療ソーシャルワーカーです。
患者さんやご家族の状況に合わせて柔軟に対応
骨折して手術したとなれば、リハビリが必要な場合が多いかと思います。
患者さんの状況に合わせて退院後もリハビリが必要な場合は、リハビリの専門病院に転院する仲介役をします。
退院後そのまま自宅に帰ることになったら、今まで通りの生活は難しい場合が多いでしょう。
その場合は年齢に応じて介護保険の適応があれば地域にいる地域包括支援センターの職員やケアマネージャさんとお繋ぎして、自宅に手すりを付けたりお風呂やトイレなどで使う介護用品の購入の案内をしたりします。
(この例え話の患者さんは70歳のため介護保険適応になります。)
介護が必要になっても、その道のプロを案内し安心して生活できるようにお手伝いします。
支払いが難しい
このような相談も非常に多いです。
高額医療費制度・限度額適応認定などの公的制度の案内をして、その家庭の経済状況を確認しながら必要に応じて諸手続きを取ります。
病院にもよりますが、筆者が勤めていた病院では分割払いなどにすることが出来ました。
一括の支払いが難しい場合は相談してみたら良いと思います。
まさか自分が(自分の家族が)・・・
思わぬ病気や怪我で病院にて出会った患者さんやご家族からよく聞いた言葉です。
きっと様々な不安なことが一気に雪崩のように押し寄せてくると感じる方もいるでしょう。
しかしそのような患者さんや家族を受け止め、患者さんの今後を一緒に考えてくれる存在がいます。
病院で困ったことがあったら【医療ソーシャルワーカー】のことを思い出してみてください。
※病院によっては予約などが必要な場合もありますので、医療ソーシャルワーカーと相談希望の方は病院スタッフの方に聞いてみてください。
◆記事を書いたのは・・・桃田くり子
公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士、保育士の国家資格を持っているママ。
以前は医療ソーシャルワーカーとして働き、現在は夫・子ども・義母と二世帯住宅で暮らす主婦。
趣味は節約、投資、サンキュ!を読むこと。お金やこころ穏やかに過ごすコツなど発信中。