捨てれば片付くの?片付けのプロが見た!捨てても片付かない現実
捨てれば片付くのか?問題。 モノが多いから捨てた、捨てたら片付くと思ったけど… 散らかるんですが?という方が増えてます。
モノが溢れる暮らし
2016年あたりから片付けブームが始まり、整理収納アドバイザーという資格も少しずつ世の中に認知され始めました。モノをたくさん持つことが豊かだと思われていた時代から持ち過ぎてしまったモノで家が狭く暮らしづらい…時代の変化と共に大量生産・大量消費の結果…家の中がモノだらけ。汚部屋というワードも浸透して、片付けに悩む人が増えました。
片づけ=捨てる
そんな認識が持たれるようになって、テレビでも一気に捨てて驚くようなビフォーアフターが人気になりました。確かに、捨てればモノは減るし、減ればきれいになります。
だけど、それで片付けは解決するのか?
捨てなきゃ片付かない
世の中が「捨て活」「減らす」になって、整理収納アドバイザーは捨てさせる人のように言われることもあります。
なぜ捨てなきゃいけないのか?
家を片づける時に私が考えるのは
人がどこで、何をして、何を使うのか? です。その人の暮らしの動きと空間の使い方に合わせてモノを収める収納を考えます。
一方でモノと人の関係を見た時に、その家ごとに収納の場所、大きさ、広さは違います。物理的に入る量は家の間取りによって異なります。
①収納が足りないから…収納用品・置き家具を増やしてモノを収めるのか?
②今ある収納に合わせて、入る量を持つのか?
このどちらの考えでモノを持つかが重要で、整理収納アドバイザーは②今ある収納に入る量を管理できる量、その家の適正量として捉えて【整理=不要なモノを手放す】をします。捨てることを推奨している訳ではなく、持てる量をコントロールしましょう、持ち過ぎたら見直しましょう!と伝えています。
負のループになる前に
モノが溢れて散らかってしまう原因は、収納に入りきらないモノを持ち過ぎて、だんだん管理が出来なくなってしまい、あったはずのモノを探す、見つからないからまた買う…この負のループで闇雲にモノを増やしてしまっていることが原因。
捨てても捨てても、モノの行先が決まらず、探し物がばかりしている…
結果、また買ってしまう。
家に何がどのくらいあって、どこにしまわれているか?分からないまま、ただ減らしても、買う時の意識は変わりません。モノを捨てることばかりに目を向けず、買う時の意識を変える必要があるのです。
収納が足りないから必要なモノも買えない、モノが持てない、暮らしに支障をきたすということでは意味がないし、殺風景なほどモノの無い暮らしなんてつまらない!
ですが、まずは今ある収納を活かすことを考えてモノのを持ち方を見直してみると、本当に必要なモノってどのくらいあるのか?を知ることにもなります。
片付けの一歩、ご自身の家、収納の使い方を、日々のどこで、誰が、何を使うのか?に合わせて考えてみて下さい!あなたの家の暮らしに合った片付け方が見つけて下さい!
この記事を書いたのは… サンキュ!STYLEライター 角一まり子
整理収納アドバイザー1級認定講師(全国33名最上位資格)・&STORAGE代表・片付けのプロ歴10年・1,000軒を超える片付けを経験。
真に豊かな暮らしを…一人一人違うライフスタイルに合わせて人・モノ・空間を整えることで、より上質で美しい暮らしを整理収納で叶えるお手伝いをしています。