言葉はブーメラン!仕事で忙殺されてた私に子が放ったひと言
週5日派遣社員としてフルタイムで働く、サンキュSTYLEライター・さださあやです。
年度末が近づき、仕事が慌ただしい時期になってきました。それに加えて先日人員がマイナス1となったため、心の余裕なく業務にあたる日々……余裕がないとイライラしてしまうのが人間というもの。その日も、帰宅後夕ご飯の準備をしながら翌日の仕事のことを考えて少しボーッとしておりました。
そんな時に、小2の息子が話しかけてきたのです。
お母さんに質問です
息子が「質問です。お母さんは、今日仕事で何がいちばん楽しかった?」と聞いてきました。あまりにも突然の質問。質問を受けるまでは、大変な仕事を、明日はどうやってこなしていこうかと考えていたので、仕事と楽しいが結びつかずしばし沈黙。
質問の意味を理解した後も答えが思い浮かばず、出て来るのは「えー」とか「あー」という言葉だけ。しかし子どもの真っ直ぐな質問ですから「楽しいことなんてなかった」とだけは言いたくありません。その日の仕事を思い出し、なんとか絞り出した答えは「午前中のうちに終わらせようと思ってたことを本当に終わらせることができたこと」でした。
辛さの中にも楽しみがある
自分で言ってから、大変だ、しんどいと思ってばかりだった仕事の中にも、良かったことが隠れていたことに気が付きました。嫌だと思って取り掛かるよりも、こうやって楽しいことを見つけながらの方が少し気持ちが楽になる、と。
しかし、一体なぜ息子はそんな質問をしたのでしょうか。
放った言葉は返ってくる
思い当たる節は、筆者自身の声かけでした。子育てをする中で、子どもたちには楽しいことを自分で見つけられるような人になってもらいたいと、夜寝る前によく布団の中で「今日何か楽しいことはあった?」と聞いていたのです(楽しいことしか感じてはいけないと思わないよう、この時は「悲しいことはあった?」という質問もセットでした)。
いつの間にか「自分はこの質問をする側で、子どもはされる側」と思い込んでいたようで、急に質問されて驚いてしまいました。でも、考えてみれば子どもにとっては自分がされた質問を同じように親に聞くのは不思議なことではありません。
「こうなりたい」は子も親も同じ
息子にとっては何気ない質問も、仕事がしんどいと思ってばかりだった筆者にとって、考えを改める良いきっかけとなりました。大変なのは変わらないけど、子どもたちに願ったのと同じように、自分も大変な状況の中でも楽しいことを見つけられる人間でいたい。だったら、しんどい思いにとらわれすぎないように意識しておかなきゃ。
子どものためと思い、かけた言葉が結果的に自分に良い形で返ってきました。正解のない子育てを手探りで進めていたけど、少し先の未来にこういう嬉しいことがあるのだという新たな発見。
ちなみに母の返答を聞いた息子は「ふーん。俺はね、国語の時間なのに図工みたいに絵を描いたこと!」と元気よく答えてくれました。
おやおや?これは……母のことが知りたいのではなく、自分の言いたいことを言うための前フリだったのでは……?
単に母の深読みだったようですが、これもまぁいいこと探しの一環ということで!
◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。