税金のキャッシュレス納税にちょっと待った!見落としがちな罠
コスパ重視のやりくりマニア・サンキュ!STYLEライターのさださあやです。
ゆっくりできたGWも終わり、日常生活に戻るのが辛いと思っている頃に追い打ちをかけるような出来事がやってきます。そう、各種納税通知です。わが家にも「固定資産税」「自動車税」「軽自動車税」の3種類の通知が届きました。
これまではクレジットカードからチャージをしたnanacoで支払っていましたが、今年は昨年よりも支払方法がグンと増えた印象。どれがお得かを調べているうちに、気を付けないといけないことがわかってきました。
キャッシュレス納税の利点
この時期、多くのご家庭に届いているだろう納税通知書。役所に行かなくても口座振替ができたり、コンビニで支払えたりと納付方法も様々。それに加えて近年キャッシュレス決済ができるところも増え、ますます手間なく納税ができるようになっています。
キャッシュレス決済のメリットは、家にいながら手間なく納税できるという点ですが、それ以上にポイント還元されることが魅力。クレジットカードや「PayPay」や「LINEPay」などのアプリから支払える自治体が今年から増えているようですので、挑戦してみるにはいいタイミングなのかもしれません。
とはいえ、キャッシュレス納税に対応しているかは各自治体によって違います。納税通知と一緒にキャッシュレス納税の説明が入っている場合があるので確認してみましょう。
クレカの落とし穴
キャッシュレスでの支払いの代表格といえばクレジットカード支払い。カードによっては還元率も良いですから、ポイントを貯めるにも効果的です。自分が支払うべき税金がクレジットカード対応であれば、つい利用したくなりますが、ちょっと待ってください。
実は税金をクレジットカードで支払う場合、手数料がかかるのです。筆者に届いた通知には「1件につき330円(税込)がかかる」と記載されていました。もちろん、ポイント還元率が良く、支払金額が多い場合は手数料を上回るポイントが付与されますが、手数料がかかるというのは頭の中に入れておく必要があります。
手数料以上のメリットがある場合に、クレジットカードを利用しましょう。
キャッシュレスの落とし穴
クレジットカードだけでなく「PayPay」や「LINEPay」などのスマホアプリでの支払いは、領収書や納税証明書が発行されません。各決済の明細でしか確認ができないのです。
納税証明書が必要になる機会はあまりないと思うので、普段そんなに困ることはないかと思います。しかし、自動車税については車検の際に納税証明書を持参するよう言われた覚えがある人も多いのではないでしょうか。でも安心してください。実は国と都道府県のシステム連携によって、納付確認が電子化されているのです。なのでキャッシュレスで納税し、納税証明書が手元になくても車検は受けることができます。
ただし注意が必要なのは、自動車税納税直後の車検。キャッシュレス納付を行った場合は確認に時間がかかるようです。もし納税から2週間以内に車検を受ける予定がある場合は、現金での納付が確実かもしれません。
軽自動車だけはちょっと待った!
先ほど自動車税の話を述べた際に「納税証明書が手元になくても車検が受けられる」とお伝えしましたが、ひとつ注意が必要です。というのも、軽自動車やバイクは含まれないからです。
軽自動車ユーザーで翌年の納税時期までに車検を予定している人は、納税証明書を手元に置いておくことを忘れないようにしましょう。キャッシュレス決済を行っても、後から納税証明書を発行してもらうことは可能です。でも改めて申請するのは面倒なので、その場合はキャッシュレスよりもすぐに証明書がもらえる金融機関やコンビニ等での納付の方がいいかもしれません。
賢く使ってお得をゲットしよう
キャッシュレス納税を行う場合、気を付けたいのは以下の2点です。
●手数料に気を付ける
●自動車税の場合、車検のタイミングを把握しておく
要点さえ掴んでいれば、家にいながらお得な方法で納税できるキャッシュレス決済。どのみち払わないといけない税金だからこそ、気持ちよく払いたいものです。「便利だと思ったのに逆に損をした!」「思ったよりも面倒なことになった!」なんてことにならないように、賢く利用してみてくださいね。
◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。今年PayPayでの納付に挑戦しようと思っています。