図書館が貸し出せないほど貴重な絵本! 元児童書編集者が、思わずうなった魅惑の絶版ポップアップブック
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
みなさんは、図書館の「禁帯出資料」をご存知ですか? 禁帯出資料とは、館外への持ち出しができない貴重な本のことなんです。
今回は、そんな「図書館が貸してくれないほど大切な本」の中から、筆者が実際に購入するほど魅了された絶版ポップアップブックをご紹介。読めば大人も圧倒される、名作しかけ絵本です。
Sharks 海の怪獣たち【大日本絵画】
「Sharks 海の怪獣たち」は、ダイナミックなポップアップとともに、首長竜やメガロドンなど、太古の海に生きていた爬虫類について学べる絵本。しかけ絵本の第一人者ロバート・サブダさんとマシュー・ラインハートさんが手がけています。
B5より一回り大きく、厚さ6cmという驚きのボリュームなので、一見すると重量級の事典のようです。シンプルすぎる表紙もあって、全く子ども向けには見えませんが……。いざページを開いてみると、我が家の子どもたちは一瞬でとりこになりました。
巨大なサメに食べられそう…! 目がくぎづけになる迫力です!
ページをめくると超ハイレベルなしかけが続出! 多数のポップアップアルバムや紙工作を企画してきた筆者でも、全く仕組みがわかりません。設計はもちろん、作った印刷会社さんもすごすぎる!! 禁帯出になるのも納得の内容で、見応えしかありませんでした。
本の厚み以上に飛び出す首長竜たちの戦いや、しかけつきミニページも各見開きにあり、全12ページの本文に作者のアイディアが所狭しと施されています。子どもたちも本を開くだけで、絶叫&おおはしゃぎ! あまりにも喜ぶので、思い切ってプレゼントとして購入することにしました。
「エンサイクロペディア 太古の世界」シリーズには、恐竜と絶滅動物の本もあります。特別感があり、読めば読むほど好きになれるシリーズなので、見かけられたらぜひ手に取ってみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。