【9月の読み聞かせ】焼き芋・月見・敬老の日！秋を楽しむ絵本名作選
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
今回は、私が9月の読み聞かせに向けて借りた絵本をご紹介。
秋の味覚や、敬老の日・お月見に合うおはなしを、1・2年生に合わせてピックアップしました。
月を身近に感じるお話
お月見にちなんだ商品がたくさん出回る時期。月をモチーフにしたメルヘンな童話と、大人も意外と知らない月の情報にクローズアップした絵本などを選びました。
つき ちきゅうの いちばんの ともだち【小学館 】
月本人が子どもに語りかける、月の秘密がわかる絵本です。科学的な知識を、ファンタジックに学ぶべて、STEM教育にぴったり！
上弦・下弦といった満ち欠けや引力の話から、現在月の上にある宇宙飛行の落とし物といった豆知識も豊富で満足度が高いストーリーですよ。
・目安時間／4分
・作／ステイシー・マカナルティー
・絵／スティービー・ルイス
・訳／千葉 茂樹
・2019年6月27日 第1刷発行
・36ページ
まんまるおつきさまおねがいよーう【ポプラ社】
こちらは、「魔女の宅急便」（福音館書店）の作者・角野栄子さんが書いた、メルヘンチックなお話。 山田養蜂場が主催する「ミツバチの童話と絵本のコンクール」最優秀賞受賞作です。
いるかいないかわからない、白く透き通ったケムリンさん。もりのダンスパーティーを成功させるため、人知れず奮闘しますが、ほそいほそいお月様をまんまるにしてと無茶な頼みごとをされてしまい――？
・目安時間／4分
・作／角野 栄子
・絵／くりこ
・2009年5月1日 第1刷発行
・27ページ
つきとうばん【教育画劇】
ある年、とうさんのもとに送られてきた“つきとほしのたね”。月と星を育てる父子の一年を、淡く美しいタッチで描いた名作です。
夜空の星を見て、「こんぺいとうみたいでおいしそう！」と感じたことはありませんか？この本を読めば、星を食べた気分になれるかもしれません。
寝る前の読み聞かせにも合う、静かであたたかいユーモアのあるお話ですよ。
・目安時間／4分半
・作／藤田 雅矢
・絵／梅田 俊作
・2006年6月10日 第1刷発行
・32ページ
おばあちゃん・おじいちゃんが活躍する名作
敬老の日に、里帰りされたご家庭もありますよね。おばあちゃん、おじいちゃんと遊んだことを思い出しながら読みたい絵本を選んでみました。
ばばばあちゃんの やきいもたいかい【福音館書店】
おおらかで豪快な“ばばばあちゃん”が、子どもたちとなんでも焼いちゃう焼き芋大会を始めます。
「こんな遊びしてみたい！」がつまった“ばばばあちゃん”シリーズの一作。親になってから読むと、子どもといっしょに何でも挑戦し、何でも楽しむばばばあちゃんの姿勢に憧れてしまいます。
・目安時間／4分
・作／さとう わきこ
・2000年10月20日 第1刷発行
・28ページ
いいから いいから【絵本館】
「いいから いいから」が口ぐせのやさしいおじいちゃんと孫のぼくのお話・第1作です。シリーズは5まで出ています。
夕方、大きな稲妻とともに登場した、かみなりさまの親子。仲良く過ごしたものの、おじいさんたちはおへそを取られてしまい……。
・目安時間／2分半
・作／長谷川義史
・2006年10月31日 第1刷発行
・24ページ
芋ほりが待ち遠しい！
秋の実りの代表格“さつまいも”。苗から育てたり、畑での収穫を体験する学校もありますよね。
嬉しい、おいしいさつまいも狩りが、もっと楽しみになるお話をチョイスしました。
おイモだ、ほい！【岩崎書店】
甘くておいしいさつまいもが大好きなのは、なにも人間だけではありません。動物だって、おいもが食べたくてたまらないんです。
野ネズミのチョロは、家族そろって畑でおいも狩りへ。でも、そこに人間の子どもたちもやってきたから、さあ大変。わんぱくなチョロが、初めてのさつまいも狩りで巻き起こす大騒動を描いたかわいいお話です。
・目安時間／3分半
・作／服部 千春
・絵／ほそい さつき
・2022年9月14日 第1刷発行
・32ページ
やきいもやゴンラ【ポプラ社】
コワモテのゴリラが 真剣な眼差しで究極の焼き芋にこだわる姿が、とってもユーモラスなストーリーです。リアルな焼き芋の絵が、ほんとうにおいしそうで、思わずお腹が空いてきますよ。
常連のお客さんで大賑わいのゴリラの“ゴンラ”のやきいもやさん。お店がなかなか開かないので、みんなは口々に「どんなにおいしい味だったのか」を語り始めて――。
・目安時間／4分半
・作／ながい いくこ
・絵／くすはら 順子
・2018年9月3日 第1刷発行
・24ページ
5分程度でかるく読める本ばかりなので、気になった絵本は、ぜひご一読くださいね！
◆記事を書いたのは・・・サンキュ！STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本＆マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。