ハロウィンシーズンに読みたい秋の絵本名作選【10月の読み聞かせ】
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
今回は、私が10月の読み聞かせに向けて借りた絵本をご紹介。
「ハロウィンって、なに?」という行事の由来を楽しく知るお話から、イベントに登場する“おばけ”や“魔女”、“かぼちゃ”がモチーフの童話をピックアップしました。
どれもかわいく、ほっこりするお話なので、おばけが怖い子にも安心してトライしてくださいね。
ハロウィーンのことを知るなら…
「おばけや魔女の服を着るのは、なぜ?」「どうやって、楽しむの?」
ハロウィンに関する子どものハテナに寄り添うお話を、ピックアップしました。
きょうはハロウィン【福音館書店】
アメリカに住むことになったケンちゃんの家に、おばけになった子どもたちがぞろぞろやってきました。
「いっしょにおいでよ!」と誘われ、ケンちゃんの初めてのハロウィンが始まります!
まるで自分が家々を回った気分になり、ドキドキワクワクしながら読める絵本です。ハロウィンの概要をストーリーの中で自然に理解できますよ。
・目安時間/3分半
・32ページ
・作/平山 暉彦
ハロウィーンってなぁに?【主婦の友社】
初めてのハロウィーンを迎る魔女のビビ。わからないことだらけでも、大丈夫。お祭りの由来も、衣装やランタン作りも、おばあちゃん魔女がぜ〜んぶ教えます!
優しく語りかける形式で物語が進み、ハロウィン入門にぴったりです。フランス発の絵本なので、海外チックなイラストからもハロウィンの特別感が味わえますよ!
・目安時間/4分半
・32ページ
・文/クリステル・デモワノー
・訳/中島 さおり
ハロウィンのかぼちゃをかざろう【BL出版】
ハロウィンに欠かせないアイテム“ジャック・オ・ランタン”。海外では、ハンドメイドする場合も多いんだとか。
これぞ!というカボチャを選んだら、中身をくりぬき、顔を作って…と、ジャック・オ・ランタンの作り方を通して、どんどんハロウィンの気分が高まっていきますよ。
・目安時間/3分半
・34ページ
・文/パトリシア・トート
・絵/ジャーヴィス
・訳/なかがわ ちひろ
おばけ・魔女・カボチャのお話
ハロウィンの主役である、おばけ・魔女・カボチャが登場するお話を紹介します。
ハロウィンのおきゃくさま 【光村教育図書】
ある町の屋根裏部屋で、こっそり暮らすおばけのオリバー。
ハロウィンパーティーの招待状を友達に配るうち、1通だけうっかり落としてしまいます。その招待状を持ってやってきたのは、人間のお客さまで――。
・目安時間/4分
・32ページ
・作/レオ・ランドリー
・訳/木坂 涼
おばけやしきへようこそ!【偕成社】
魔女とおばけたちの根城“おばけやしき”。見るからに恐ろしい家に、迷子の女の子がやってきます。
人間を脅かす絶好のチャンスに湧く魔女たちですが、何をしても女の子は全然怖がってくれなくて――。
・目安時間/6分
・30ページ
・作/キッキ・ストリード
・絵/エヴァ・エリクソン
・訳/オスターグレン 晴子
しつれいですが、魔女さんですか?【小峰書店】
ひとりぼっちの野良ねこ・ハーバートは、不吉な黒い毛並みのせいで、さみしく暮らしています。
ある日、魔女の百科事典という本を読んだハーバートは「魔女なら自分を飼ってくれるかも!」と希望を抱き、街に魔女がいないか探し始めます。
・目安時間/3分半
・25ページ
・文/エミリー・ホーン
・絵/パヴィル・パヴラック
・訳/江國 香織
カボチャのなかにたねいくつ?【フレーベル館】
大きいカボチャ、中くらいのカボチャ、小さいカボチャ。さあ、いったい種はいくつ入ってるでしょう!
「おおきなカボチャのたねがいちばん多いでしょ!」と考えた子どもたちが、実際にかぼちゃをくりぬき、数えてみたところ……?
観察や実験の楽しさが、いきいきと描かれています。子どもたちが辿り着いた意外な結論を、ぜひ確かめてくださいね。
・目安時間/6分
・32ページ
・文/マーガレット・マクナマラ
・絵/G.ブライアン・カラス
・訳/真木 文絵
ハロウィン前はもちろん、イベントを経験してからも楽しめる本ばかりです。ぜひ一度、お子さんといっしょに読んでみてはいかがでしょうか。
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。