2025年に贈るべき絵本|“アニバーサリー”を迎える読み聞かせ員おすすめの人気童話シリーズ
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
誕生日や入園・卒園、またご友人の出産記念など、記念日のギフトとして根強い人気を持つ“絵本”。せっかく贈るのなら、より“スペシャル”感が伝わる絵本を選びませんか?
今回は、2025年にアニバーサリーイヤーを迎える名作絵本シリーズをご紹介。大切な人に気持ちをこめてプレゼントしたい、とっておきの名作選です。
ミッフィー(うさこちゃん)誕生70周年
世界中にファンを持つ、オランダ生まれのNijntje(ナインチェ)。日本で最初に翻訳した福音館書店の絵本では“うさこちゃん”と呼ばれていました。講談社から発行された時期もあり、その際は“ミッフィー”になってます。みなさんは、どちらの名前が馴染み深いでしょうか?
1955年6月21日に「nijntje(和訳:ちいさなうさこちゃん)」と「nijntje in de dierentuin(和訳:うさこちゃんとどうぶつえん)」が刊行されたことから、6月21日はミッフィーの誕生日として定着しています。
こぐまちゃんえほん 誕生55周年
「しろくまちゃんのほっとけーき」が有名な、こぐまちゃんシリーズ。記念すべき第1作「こぐまちゃん おはよう」は、1970年に発行されました。
おはようから、ごはんやあそび、トイレにおふろなど、幼いこどもの1日が時にかわいく、時にユーモラスに描かれています。シリーズは全15作ありますので、ぜひお子さんと読んでみてくださいね。
わんぱくだん 誕生35周年
3人組のふしぎな冒険を描いた、年少児ごろから楽しめる名作シリーズです。第1作「わんぱくだんのかくれんぼ」は、1990年に発行されました。「こんなこと、あったらいいな」が叶う夢のあるストーリーで、子どもに刺さるのはもちろん、大人の童心も刺激されますよ。
2024年までに刊行されたシリーズは26作。1〜2年に1冊のペースで新刊がでており、どんどん世界が広がっていくのが楽しみな絵本です。
リサとガスパール 日本出版25周年
フランス生まれのリサとガスパール。本国では1999年、日本では2000年より刊行されています。かわいくて、自由奔放なキャラクターがクセになる絵本です。
ふだんはパリに住んでいる2人ですが、旅好きで日本に来てくれたことも。(「リサとガスパール にほんへいく」「リサとガスパールとうきょうへいく」より)
絵本の世界を実際に味わうなら、山梨県の富士急ハイランドがおすすめです。パーク内のリサとガスパール タウン、オフィシャルホテルのリサとガスパール ルームなど、ファンなら一度は行ってみたいですよね。
パンどろぼう 誕生5周年
2020年に第1作が刊行された、パンどろぼう。シュールな世界観で、またたくまにベストセラーになった絵本シリーズです。2024年現在では6作目が発表されています。我が家の幼児・小学生も、なんともにくめないキャラクターたちの、とりこになっています。
2025年に、記念すべきアニバーサリーを迎える絵本シリーズを紹介しました。ぜひ、バースデーや出産・入園祝いなど、プレゼントの参考にしてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。