非常用持ち出し袋だけでは不十分!?体験してわかった避難への4つの備え

非常用持ち出し袋だけでは不十分!?体験してわかった避難への4つの備え

2021/04/26
  • IT系・金融系の会社を経営。2児の母。メンタルコーチやアスリートフードマイスターの活動もしています。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターの福田由季子です。
私は、海外や日本で何度か避難した経験があります。自然災害だけでなく、火災で避難したり、近くでガス漏れがあって家に入れなかったり。また外への避難こそしませんでしたが、海外に住んでいた時に近くの地下鉄の駅やバスが爆破されるテロも経験しました。

避難というと地震や台風などの自然災害がイメージされますが、実は避難すべき状況は自然災害によるものだけではありません。また、自然災害でもその時によって状況が変わるので、いろいろな場合に対応できるよう準備しておく必要があります。

自然災害時への備えについてはメディアでも繰り返し伝えられており、今はどの家庭にも防災用品がしっかり準備されています。そこで今回は、私が実際に経験して気付いた備えについて紹介していきたいと思います。

備え1:避難時に持ち出す重要書類を決めておく

ある日の深夜、当時住んでいたマンションで小さな火災がありました。寝ているところにインターホンが鳴ったため起きて外を見ると、マンションの前に消防車が止まっていて住民が外に出ているという驚きの光景。

海外だったのでパスポートや重要書類を持って避難しようということになりましたが、いざとなると何が必要が分からなくなってしまい、頭の中は真っ白。アタフタしながら荷物をまとめて外に出ました。

非常用持ち出し袋だけでは不十分!?体験してわかった避難への4つの備え

幸いこの時は時間の余裕がありましたが、状況によってはどの書類を持ち出すか考えたり、探し回ったりする時間などなかったと思います。このことがあってからは、非常時に持ち出すべき書類を決めてリストアップしておき、すぐに取り出せるように同じ場所に収納するようにしています。

備え2:現金派でもスマホ決済の設定をしておく

家の近所の工事現場でガス漏れがあり、家に入れなくなったことがありました。当時1歳だった娘と公園で遊んで帰宅すると、家の前の道路が封鎖されていて立ち入り禁止の状態。公園帰りで財布も持っておらず、当時はスマホ決済の仕組みもなかったため娘の昼食や飲み物すら買えずとても困りました。

非常事態はいつどこで起こるかわからず、そのような時にお金がないと身動きが取れなくなってしまいます。今は便利なスマホ決済の仕組みがありますので、現金派の人も万が一の場合に備えてスマホ決済の設定だけでもしておけばいざという時に役立つのではないでしょうか。

非常用持ち出し袋だけでは不十分!?体験してわかった避難への4つの備え

スマホ決済は、クレジットカードを持っていなくても、銀行のキャッシュカードにデビット機能がついていれば使えます。

備え3:非常用持ち出し袋の中身を分類しておく

自然災害により避難したこともありました。

その時の避難先は避難所ではなく親族の自宅だったため、保存食や毛布などは不要。しかし万が一の停電に備えて懐中電灯やラジオ、そして犬用の避難グッズは持って行きたいと思い、非常用持ち出し袋の中から必要なものだけを取り出して持って行きました。

この時は念のための避難だったため荷物をゆっくり準備する余裕がありましたが、緊急時には荷物を選別している余裕はありません。非常用持ち出し袋は、(1)避難所に行く時と(2)誰かの自宅でお世話になる時の両方のパターンを想定して分類しておくのが良いと感じました。

非常用持ち出し袋だけでは不十分!?体験してわかった避難への4つの備え

備え4:子どもと定期的に公衆電話の使い方を確認する

東日本大震災の発生時に電車に乗っていた知人がいます。乗っていた電車は近くの駅に停車して動かなくなり、携帯電話が使えなかったため駅の公衆電話で家族に連絡したそうです。

そこで息子に公衆電話の使い方を尋ねてみたところ、「お金を入れて、受話器を上げて、電話番号を押す」と答えました(間違っています)。教えてはあったのですが、使う機会がないため記憶があやふやになっていたようです。

災害時は、携帯電話が使えなくても公衆電話が使えることがあるそうです。また自宅の電話も停電になると使えなくなるので、いざという時に備えて公衆電話の使い方を子どもと定期的に確認することは重要だと感じました。

なお、災害時には公衆電話は無料開放されることがありますので、そのことも伝えておくと安心かと思います。

まとめ

非常時への備えというと持ち出し袋のことばかり考えてしまいがちですが、準備しておきたいことは他にも色々あります。

いざという時に慌てず対応できるよう、今のうちに情報を集めて備えておきませんか?今回は私が特に気づいた4点についてご紹介しましたが、今はインターネットで簡単に情報を検索できますので、体験談などを見たり聞いたりして準備しておくのもおすすめです。

◆記事を書いたのは・・・福田由季子
IT系・金融系の会社を経営。2児の母。銀座コーチングスクール認定コーチ。アスリートフードマイスター。日本園芸協会認定ガーデンコーディネーター&ハーブコーディネーター。キッズアスリートを応援するメンタルコーチとしても活動しています。

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