アナタはある?「おばさんになった」と感じる瞬間

2020/06/30
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遅ればせながら「鬼滅の刃」を見始めたサンキュ!STYLEライターのさださあやです。

同級生からいろいろ情報を仕入れているのか、見ている途中に「○○(キャラクター名)は△△(技の名前)を使うよ」などと子どもたちにネタバレをくらうこともしばしば。

そういえば、筆者よりも大きな子を育てる友人が「流行はね、子どもから教えてもらうもんだよ」って言ってたっけ。それがわかるようになってきたのは、年をとってきた証拠かもしれません。アラフォーですもの、そう思うのも仕方ない。

その他にも「おばさん」を自覚することが最近増えてきました。これはあるあるネタになるのでしょうか。

物語を見る目線が、親

先ほども登場した「鬼滅の刃」。ストーリーもキャラクターも素晴らしいのですが、主人公の炭治郎とその妹の禰豆子を見ていると兄と妹というところがわが子とダブるのです。炭治郎は15歳という設定のようですが、それを知っても「まだ親から守られる年齢じゃないか!」と。そんな子どもが鬼と戦うなんて……とお母ちゃん目線で見てしまうのです。

筆者の年代といえばエヴァンゲリオンを通ってきた方もいらっしゃるでしょうが、放送当初は主人公のシンジくんのことを「親に反抗してばっかりだな」とか「もう覚悟を決めればいいのに」なんて思っていたものです。しかし、今見ると「あの親ヤバいよ。シンジくん逃げていいんだよ」と思うんですよね。物語に出てくる大人が現実にいたらちょっと危ない人だということも、昔はわからなかったなぁ……。

ケア用品のCMタレントが同世代

昔は白髪染めなどのCMに出ているタレントさんって、かなり年上の大人の人というイメージを持っていました。しかしそれがいつの間にか同世代のタレントさんが出演しているように。

白髪染めだけではありません。尿漏れパッドや育毛剤など、まだ自分の周りでは関係ないと思っていた商品たちを同世代の人気者たちが宣伝しているわけです。

最初に見た時はいささか衝撃でしたが、誰もが通る道(そして自分もそろそろ気になるお年頃)。同世代が堂々と宣伝してくれるので、取り入れるときのハードルも下がったような気がします。

若い子を守りたい気持ちが出てくる

そりゃ40年近く生きてますから、いろんな経験をしてきました。若いというだけでちやほやされたことも、年上男性からかなり下に見られて悔しい思いをしたことも。モヤモヤとした気持ちが生まれても、それを言語化できずただ泣くしかなかった日もあります。でも今は、そのとき泣いてた理由がわかる。

若い女性が自立して生きていこうとすると、実はそれだけで大変。対等に見られなかったり、自分の意見を反対されたり、物のように扱われたりすることもあります。それを通過してきた分「もし若い女性がそういったことで苦しんでいたら、私が表に立って戦う!」という気持ちが出てくるようになりました。

違うと思うものには「違う」と言えるようになったのは、自分ならいくらでも批判されても大丈夫だと思える強さを身に付けたからかもしれません。

おばさんになるのは悲しいこと?

「おばさん」という言葉って、あまり良いイメージでは使われませんよね。でも、実は筆者は自分がおばさんになっていくことについて、あまり否定的ではありません。

なぜなら、年齢を重ねていく毎に昔の自分では感じられなかった気持ちを経験できるから。そう、エヴァはもう昔のようには見られないけれど、今の視点と比べて楽しむことはできる。ケア用品だって、実際に使ってみたら今の自分にとって助かるアイテムだということに気付く。

子どもだったり、若かったりすると経験できないことができるって、大人の特権じゃないですか?とはいえ気持ちの部分で枯れてしまわないように「おばさん」である自分をしっかり楽しんでいこうと思います。



◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。憧れの“おばさん”タレントは阿佐ヶ谷姉妹といとうあさこです。あんな風に朗らかに生きていきたい。

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