ローリングストックの「導入の壁」と段階的な解決法
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのさださあやです。
ここのところ新型コロナ関連だけでなく、大雨や地震など自然災害のニュースも多く聞かれますよね。皆さんは災害対策されていますか。
災害対策のひとつとして、ローリングストックというものがあります。これは、災害時や非常時に食料品が手に入らなくなる場合に備え、家庭である程度備蓄しておき、それを定期的に食べながら補充するという方法です。
いざというとき食料に困らないという安心感もありますし、忙しくて料理ができないときや家族が体調不良の時など、ストックに助けられることも多く、ローリングストックを始めて良かったと思っています。
とはいえ、すんなり導入できたかといえばそうではありません。大変だと思うことがいくつかありました。
導入するのに実は結構お金がかかる
日常の食料を多めに買っておくといっても、災害時でも安心な量を揃えようと思うと、かなりの量になります。家族が多ければなおさら。そうすると日用品の範囲で購入するには明らかに予算オーバー。もちろんちょこちょこ買い足していく方法もできるのですが、管理が大変そうだと思い、手を出せないまましばらく時が流れました。
結局、パートからフルタイムに仕事を変え、収入がアップしたタイミングで始めることに。ある程度まとまったお金が準備できたタイミングがあったため、ローリングストックが始められたのだと思います。今なら、特別定額給付金の一部を使ってみてもいいのかもしれません。
どのくらい買ったらいいのかわからない
まとまった量の食料を購入できると、なんとなく安心した気持ちになるものです。実際にわが家もレトルトカレーや缶詰など、これぞローリングストック!という商品を置いていただけでした。
しかしある時、買い置きしていたツナ缶を見て思いました。「このツナ、災害時にどのタイミングで食べるんだろう?」。朝食?昼食?はたまたおやつ……?
ツナ缶って、料理に使うことがほとんどですよね。でも災害時は満足に料理することもできないかもしれない。自分はいったい何のためにツナ缶を用意したのか、これを振り返った時、なんとなくで揃えていたことに気付きました。
そこで始めた食事シミュレーション
買い揃えたものをベースに、何日分の食料になるのかシミュレーションしてみることにしました。使い道が謎だったツナ缶はパスタと一緒に食べるという想定に。いつどのタイミングで何を食べるかを決めていくと、足りないものも見えてきます。
表を作ってマスの中を埋めていきます。結果的に災害時の食事として、家族4人が4日分過ごせる量を確保することができました。
また、新型コロナで自粛生活が続いた際には「もししばらく外に出られなくなったら」という想定で、災害時以外の新たなストックを始めることにしました。本当は2週間くらいあった方がいいと思いますが、わが家は近くに頼れる人がいるため、とりあえず1週間分を確保することに。
それぞれの食事をイメージしてマスを埋めていくことで、何日間かは家から出なくても過ごせるという自信になっていきました。
まとめ
防災のプロでない人が、その家の状況を考えながら備えていくのは結構大変。それでも
①まとまったお金である程度の食料を買う
②いつ何をたべるかのシミュレーションを行う
③足りないと思ったものを買い足す
④日常生活の中で食べ、その度に補充する
というステップを踏んでいくと、ある程度の安心できるところまでは進めるのではないかと思います。揃えるまでにお金はかかりますが、一度揃えてしまえば、あとは日常予算で回していくだけ!購入したものはリストにして、賞味期限と買い換えタイミングをメモしておくと食品ロスも防げます。
農林水産省のサイトに家庭備蓄についてまとめたページがありました。中には様々な食品メーカーのローリングストックについて記されたページのリンク集もあったので、何をどのくらい揃えると良いか、参考にしてみてはいかがでしょう。
本当はこの食品たちをシミュレーション通りに食べる機会がないことがいちばんですが、備えておいて損はないと思います。
◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。ローリングストックの食料品の中で最もローリングしてるのはカップ麺。だから痩せないんです……。