「1ヶ月の食費2万」は可能?不可能?騒動から学ぶやりくりのコツ

2020/07/15
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やりくりマニアのサンキュ!STYLEライターのさださあやです。

Twitterを開いたら、飛び込んできた「食費2万」というワード。何やら、子どもが3人いながらも月の食費が2万円台という人を紹介した記事について、様々な感想が飛び交っている模様。中には「食費2万」ができて当然だと思われることに不安を覚えるという意見も……。

ちなみに、わが家は子ども2人の4人家族ですが、1ヶ月の食費・日用品予算は5万円。余るのは多い時で数千円。日用品が5000円だったとしても、食費のみで考えるとどう頑張っても4万円程度はかかる計算です。

果たして一般家庭で「食費2万」は可能なのでしょうか?

「食費2万」と「食費2万円台」は違う

話題になっているのが「食費2万」という言葉。しかし、元の記事を読むと「2万円台」と紹介されています。お気づきでしょうか?限りなく3万円に近い金額でも「2万円台」と表現できることに。

そう考えると「2万」のイメージが少し和らぎませんか?しかし、仮に食費が3万円だったとしても5人家族でそれはかなり安い!

地域や家庭ごとに事情も違う

家計を預かる立場である主婦、主夫の皆さんは、基本的に食費を抑えようと一生懸命頑張っていると思います。でもその抑え方は人それぞれ。

筆者の場合、地方、特に田舎あるあるかもしれませんが、普段から割と野菜をもらう機会が多いです。父が趣味で作っていることもあり、先日はソラマメを大量にもらいました。また、友人と遊んだ際にお土産として野菜をもらうという機会も少なくありません。今日だって、夫が職場でキュウリとトマトとシシトウをもらって帰ってきました。正直今週の食事は、先週いただいたジャガイモに助けられています。

一方、メディアで特集されるような激安スーパーは近くにありません(もちろん、周辺の店よりも新鮮で安い!という地元のスーパーはありますが)。これはもしかしたら人口の関係でしょうか。人が集まるところの方が価格競争は激しいのかもしれません。羨ましい!

また、購入価格だけでなく、食べる量によっても1ヶ月にかかる食費は違ってきます。もしかしたら、食費が安いという家庭は、米や野菜をもらう機会が多いのかもしれない。もしかしたら、食べる量がすごく少ないのかもしれない。でもそれはずるいことではなく、その家庭の事情なのです。

それでも実際にできる人はいる

しかし、お米や野菜をくれる人がいなくても食費を抑えつつ素敵な食事を作れる人は実際にいます。ただそれは、安い食材を手に入れるコツを知っていたり、献立を考える能力がとても高かったりと、本人がとても努力した結果によるもの。少し真似したからといって、同じようにするのはやはり難しいのです。

その域に到達するまでは努力が必要ですから、同じレベルになるまでに必ず苦しい時期に出合います。それを乗り越えると「家族5人で月2万円台」という食費も可能かと思われますが、でもそれって本当に必要?

金額に惑わされない

先に食費の抑え方は人ぞれぞれと述べました。それは何も抑えることだけに限らず、お金の「使い方」にも言えることだと思うのです。

なので、最初の「食費2万は可能か?」という問いへの答えは「YES」、可能な人は存在します。しかしその問いが「私は可能か?」になると「NO」。わが家は白旗を掲げます。だって献立を考えるのも料理するのも苦手。弁当には冷凍食品も入れますし、レトルトも常備しています。ストレスなくある程度の種類や量を揃えられる金額が筆者の場合5万(日用品含む)でした。

達人の技を垣間見ると、つい金額ばかりに目がいき「無理」と思ってしまうかもしれませんが、それではもったいない!金額ではなく「技」を見るべし。もちろんすべてマネする必要はありません。自分の家庭で取り入れられるものがあるか探し、それだけを参考にすれば良いのです。

家計は何も食費だけではありません。食費を削るのが難しければ、他の項目を節約するという方法もあり!取捨選択を繰り返していくうちに、自分の家のベストがわかってくるものです。印象的な記事に出合ったら、数字だけ見て落ち込まず、技を知ることのできるラッキーな機会だと思ってみてくださいね。



◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。鶏モモ肉よりも鶏ムネ肉の方が好きという節約向きの体質です。

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