100軒以上の家を見てきた整理収納アドバイザーは見た!家づくりで気を付けたいポイント5つ
収納より整理に特化した片付けを推奨しているサンキュ!STYLEライターで整理収納アドバイザーの高桐久恵です。
これまで100軒以上のお宅で片付け作業を行ってきた私ですが、家づくりにも流行があり、流行っているからと安易に取り入れてしまったことで住み心地を悪くしてしまっているお宅をチラホラ見かけます。
これから家づくりを考えている方々は是非参考にしてくださいね!
家族の靴や荷物が丸見えの玄関収納
最近のお家は玄関にシューズクローゼットが設置されているケースが多くみられます。
玄関に入ってお客様用とプライベート用の二つの玄関がある場合も増えてきました。
玄関はお客様を迎え入れる一番最初のスペース。
確かに玄関に靴以外の荷物を置けるスペースがあるととても便利なのですが、それが丸見えになっているとどうしてもそちらに目がいってしまいます。
さらには下駄箱に扉がない場合、玄関に靴のにおいが充満してしまうということも。
風水的にも玄関は明るく清潔にしておきたい場所なので、シューズクローゼットを設ける場合は来客の立場になって丸見えにならないような設計にしましょう。
大容量のパントリーで食材のロスを生み出す。
誰もが憧れる広いキッチン。
大きなパントリーがあると尚更テンションがあがりますよね。
しかし、私が片付けに伺うお宅はだいたいパントリー収納で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
基本的に収納スペースというのは、大きければ大きいほどモノもそれだけ多くなるという事。
大家族でお住まいなら分かりますが、4人家族程度であればそれほど大きなパントリーをお持ちでなくてもキッチンに備わっている収納スペースで十分食材を管理することも可能です。
食材は賞味期限という時間制限があるものなので、ご自身が管理できるだけのスペースにすることをおすすめします。
使い勝手の悪いロフトや床下収納
家づくりを始める際に皆さんおっしゃるのが、「収納がたくさんあるお家にしたい!」ということです。
とりあえずスペースを有効活用したいからと目的もなくつくった階段下収納やロフト、床下収納などは基本的に使いづらい収納スペースなので、あまり使わないものを入れるのに適しているかと思います。
そういった収納に入れたもの達はほぼ使われることなく保管されている状態になってしまうので、活用できているのかというと少し疑問が残ります。
収納計画では、家族がどこで何を使うのか生活サイクルや生活リズムをふまえて慎重に考えていくことが大切です。
配管むき出しの洗面台
収納は使うところに使うモノを置くのが鉄則。
見た目を重視するあまり、収納が二の次になっている場合も多くあります。
最近は配管がむき出しの洗面台が流行っているようです。スッキリとした印象はあるのですが、洗剤のストックやドライヤー置き場など洗面所で使うモノの置き場所に困っている方も。
その場所でどんなものを使うのかを考えることも大切です。
汚れていくだけのベランダ
若いうちはまだいいのですが、年を重ねると使わなくなる事も多いベランダ。
下手すると物置化してしまう危険なスペースでもあります。
適度に掃除することも求められるのでベランダを作る際は目的を明確にしてから設置しましょう。
まとめ
収納はなくてはならないスペースですが、よく考えないと私たちの暮らしを邪魔するスペースにもなってしまいます。
今回ご紹介したスペースもご家族によって合う、合わないがございます。
ご自身の生活スタイルや家族のタイプなどを踏まえた上で、慎重に検討していく必要があるかと思いますので参考にしてみてくださいね!
①生活感丸見えの玄関収納
②大容量のパントリー
③使い勝手の悪いロフトや床下収納
④配管がむき出しの洗面台
⑤目的のないベランダ
★記事を書いたのは…高桐久恵
整理収納アドバイザーで男の子二人のママ。お片付けで新しい自分に出会うお手伝いを。をモットーに活動中!
面倒くさがり屋ならではの考え方や収納術をお伝えします。