「お母さん、学校行きたくない」と言われて子どもを問い詰めてしまった私
【整理収納×時短家事】で家族の暮らしをラクにしたい!2人兄弟のママでサンキュ!STYLEライターの田中ゆみこです。
私が住む地域はもうすぐ新学期、この時期になると思い出す出来事があります。2年前のことになりますが、こどもへの関わり方を見直すキッカケになった出来事です。今日は、失敗したからこそ実感できた子どもとの関わりで大事なことをお話します。
「お母さん、学校行きたくない。」
ある日の朝、当時小学5年生だった長男が「お母さん、お腹痛い...学校行きたくない。不安になってきた」と言ってなかなか布団から出ようとしませんでした。
「学校行きたくない」と言ったのが初めてのことだったので、「え??」と思い、私は強い口調で子どもを問い詰めてしまったのです。「なんか学校であったん?嫌なことあったんやろ?友達にいやなことされたん?もしかしていじめられてるん?行きたくない理由を話してや」そう言うと長男は「わからん、わからん。わからんねん」とつぶやくだけでした。
言いすぎてしまった!とハッとして「なにか学校であったの?」と今度は優しく問いかけても返事はなく、その日は熱があると嘘をついて学校を休ませました。
心がザワザワした私は、子どもとの接し方が分からず、何でも相談できる友人に電話したのです。
友人から教えてもらった「子どもに寄りそう」ことの大切さ
友人は次のように教えてくれました。
子どもに学校いきたくない理由を聞いて安心するのは親や。「いじめられてた」とか「いやなことがあった」とか、理由がわかったらすぐに親は解決しようとするやろ。でもさ、大人だって仕事行きたくない時だってあるやん。子どもも自分の気持ちがわからないことあると思うよ。
だから、親は理由を問いただすのではなくて、「話せるようになったらお母さんに聞かせてね」と子どもが自分から話そうと思うのを待って、子どものペースに寄りそってあげることが大事じゃないかな?
友人からそう言われて私は納得でした。私が安心してくて、私が安心するために学校に行きたくない理由を子どもに問いただしていたからです。
見守り、寄り添い続けた半年間
それからというもの、何か理由も分からない不安な気持ちの長男は、必ずお守りをポケットに入れて登校していました。そして、今まで当たり前のように1人でできていたことができなくなり、入浴をそばで見ていたり、寝付くまで横で添い寝をする日がしばらく続きました。
「お風呂ぐらい1人で入れるんじゃない?」と、つい私は口出しをしていたのですが、「口を出すのをやめよう」「子どもが何か話してくれた時にしっかり応えよう」ということを意識にして見守り続け、寄りそい続けました。
3か月後、気がついたらお守りを握りしめて登校することはなくなっていました。
さらに半年後のある日、「お母さん、あの時のことはよく覚えていないけど、おれ、精神的に不安定やったわ」突然子どもが話してくれたのです。
その時、「精神的に不安定だった」と、子どもでも客観的に事実を観れることに驚き、自分で乗り越えることができたのだと思ったことを今でもよく覚えています。
子育ては甘えと反抗の繰り返し
当時、小学5年生だった長男も今は中学1年生になりました。学校の行き渋りなど様々なことを乗り越えて今があります。
小学生高学年から中学生の年代は「思春期・反抗期の時期」と言われますが、子どもは「甘え」と「反抗」を繰り返しながら成長していることを実感しています。
もうすぐ新学期。きっとこれからもいろんなことがあると思いますが、2年前に友人が教えてくれたように、子どものペースに寄りそって、こころを離さずに成長を見守っていける母親でありたいと願う毎日です。
◆この記事を書いたのは…田中ゆみこ
整理収納アドバイザー兼サンキュ!STYLEライター。セリアやニトリ、無印良品が大好きなアラフォーママです。2歳差男子育児奮闘中。家族の暮らしをラクにしたい!をモットーに【整理収納×時短家事】について発信しています。