リバウンド

【リバウンドの理由5つ】片付けてもすぐに元に戻ってしまうのはなぜか?

2024/04/29
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

家の中を大々的に片付けて一旦はすっきりしたのに、少し経つと元の汚部屋に戻る・・リバウンドしてしまうことがあります。
それはなぜか?どうすればリバウンドが起こらないようになるのか?を考えてみたいと思います。
※ここでいう「リバウンド」は、部屋が一時的に散らかることではなく、慢性的に片付いていない状態に戻ることとして述べています。

リバウンドの理由その1 捨て過ぎた!

捨て過ぎ

勢いで捨て過ぎてしまった後に爆買いしてしまうことがあります。
必要な物まで捨てて困ってしまい、その後過剰にストックに走るとか、失ってしまった喪失感の反動で買い過ぎてしまう。
あるいは、捨てて物が減ったので「また買い物ができる!」と思い、気が緩んでしまうなどです。

こういうマインドの場合は、片付けの時は捨てるそのものが目的となっていたり、買い物という行為が快感になっている場合があります。
根本的な物との関わり方を今一度考え直す必要があります。

リバウンドの理由その2 まったく捨てていない!

捨てない

捨て過ぎはリバウンドしてしまいますが、捨てなさ過ぎもまた元に戻ってしまう原因になります。
捨てるのが苦手だからと言って、収納テクニックでなんとかしようと思って進めた場合に起こりやすいです。
収納テクニックばかりに頼ると収納道具がやみくもに増えてしまうことも多いので、さらに悪化してしまうこともあります。

「捨てる」という行為に不要な罪悪感を持つのはやめることをおすすめします。
捨てられないことをあれこれ理由を付けて回避するのは、問題の先延ばしになるだけです。

リバウンドの理由その3 しまい込みになっている!

しまい込み

物のしまい込みをやってしまうと、その後散らかりやすくなります。
しまい込んだせいで、使いたい物が取り出しにくかったり見つからなかったりするからです。
取り出しにくいということは当然戻しにくいので、定位置が崩れやすくなります。
使い終わった後その辺にちょい置きして、あっという間に乱れてしまいます。

こういう場合は、今一度必要な物と不要な物の区別をしっかり行い、出し入れしやすい収納にすることが大切です。
不要な物は手放し、必要な物は使う目的や使用頻度に合わせて使いやすい定位置を決めます。

リバウンドの理由その4 自分に合っていない!

引き出し

引き出しなどの中身が見えない入れ物に収納してしまうと、あることを忘れてしまう人が一定数います。
視界に入らない物は、「どこにしまったかな?」ではなくて、最初から存在しないことになってしまうようです。
ないと思っているので買ってきてしまい、家の中に同じ物が何個も増えてしまいます。
ガムテープやペン、工具など、たまに使う物に起こりやすい現象です。

入れ物にラベルを貼るなどして在りかを知らせる対策を行いますが、文字だけでは弱いとかラベルを貼る作業が億劫だったりします。
その場合は中身が見える引き出しに変える、あるいは入れ物は使わないで保管するなどします。

その他に、身長や利き手など、自分の身体的な特徴も影響しますので、それに合わせた収納方法にします。

リバウンドの理由その5 家族間での合意が取れていない

家族間の合意

片付けの基準やどこまですっきりさせたいかは、人によって価値観が異なります。
どの程度目指したいのかが違うので、日々暮らしているとだんだんズレが生じてしまいます。
脱いだ靴を何足も出しっぱなしで気にならない人もいれば、1足でも出しっぱなしにしたくない人もいる、といった違いです。

家族の中で片付けに関するルールを作るのが良いのですが、そもそも片付けに無頓着な人はルールを設けることそのものに違和感を持つことも多いです。
会社で整理整頓活動をやっている夫が「家に帰ってきてまでそんなことしたくない」と言ったという話を聞いたこともあります。

片付けや整理整頓の意義を深く考えたことがなく「ただただめんどうくさいこと」と感じているだけなのかもしれません。
仮にめんどうくさいと思っているのだとしたら、それはその人のありのままの感情です。正解不正解でも善悪でもないことです。
お互いの「当たり前」の枠を外して理解し合うことが大切です。

まとめ

リバウンドの理由5つとその対策を述べました。
他にもリバウンドの原因はたくさんあると思います。
元に戻ってしまった時は、なぜ戻ってしまったのかを振り返ってみるとよいです。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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