【震災後に仙台へ移住】目の当たりにした景色と東北の人の温かさ

2021/03/10
  • ペットサービスを運営する2児ママ。1年で17kgの減量に成功!ダイエットインストラクター資格保持。もっと見る>>

こんにちは。
サンキュ!STYLEライターのゆみみんです。

私は現在、宮城県仙台市で暮らしています。
東日本大震災から明日で10年。
正直、こういった記事を書くことは被災した人たちの悲しい思いを蒸し返してしまうのでは……という不安もあり、気が進みませんでした。

ですが、仙台で暮らしているからこそ思うことがたくさんあり、
やはり書こうと決めました。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

震災後に仙台へ

私たち家族が仙台へ引っ越してきたのは、6年前。
夫の転勤がきっかけでした。

引越し前に内見のため、夫とふたりで仙台の地を訪れたとき、案内してくれていた不動産屋さんの方が「せっかくだから家以外もいろいろ見てください」と車を走らせてくださいました。

私たちが最初に案内されたのは、3階部分までが津波で流され骨組みだけになった小学校。
さらに、住宅街も家はぽつぽつと建っている程度。
震災からは4年も経っているものの、まだ復興が進まない土地があるのだということを目の当たりにしました。

海の独特な空気感

その後、案内されたのは荒浜という地区。
先程までいた住宅街とはうってかわり海が広がっています。

不動産屋さんの話によると、この浜辺には震災当時200体以上の遺体が打ち上げられたということ。
私や夫には霊感のようなものはありませんが、明らかにその海の空気は他の場所とは違うことをその話を聞く前から感じていました。
あの独特な空気感は今でもはっきりと覚えています。

東北の人の温かさはどこから来るのか

千葉県で生まれ育ち、結婚後も地元から離れずにいた私は今回の引越しは生まれて初めて「他の地に移り住む」という出来事でした。
当初は不安もありましたし、仲の良い友人や家族に会えない寂しさでストレスと感じていましたが、
仙台へ引っ越してきて真っ先に感じたのは「人の温かさ」です。

街中でも困っていることがあると必ず誰かが声をかけてくれるんです。
知らない人でも関係なく、助け合いの精神がなっているというのが印象的でした。
元々の土地柄もあるのかもしれませんが、やはり大変な思いをしたからこそ出てくる温かさなのかもしれない……と私は感じます。

こうして東北の人々と関わる間に、地元を離れた寂しさなども薄れていきこの地が大好きになりました。

東北に来てよかった

変わらず転勤族なので、またいつ仙台を離れるかはわかりませんが
今はっきりと言えるのは「仙台に引っ越してきて良かった」ということです。

東北の人たちとの関わりの中で、私自身も人に優しくありたいと強く思うようになりました。
東北以外にも優しい人はもちろんたくさんいますが、こういう気持ちになれなのはやはり仙台へ来たからこそだと思います。
私は現在、ペットロスカウンセラーとして活動していて
ペットロスカウンセラーになったのは愛犬の死がきっかけでしたが、
「誰かのために」、「心に寄り添いたい」という気持ちを持てたのは、ここに住んでいたからかもしれません。

震災から10年。
仙台を初め、東北の人たちに少しでも恩返しをしたいという気持ちとともに、明日は祈ろうと思います。

■記事を書いたのは・・・ゆみみん
小学1年生の長女と、3歳の長男を持つママ。
ペットロスカウンセラー、ペットケアアドバイザーとしてサービスを運営しながら自分の時間も大切にしています。
約1年で無理なく15kg以上のダイエットに成功しました!

計算中