【体験記】誰もがなりうる『適応障害』という病気

2021/09/28
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南の島に暮らすサンキュ!STYLEライターのkaoruです。

みなさんは『適応障害』という病気をご存知でしょうか・・・。
女優さんが同じ病気になり休職したニュースもありましたが、この病気は誰もがなり得る病気なのです。

実は私は1年半前に適応障害を発症しました。
その頃は『子宮内膜増殖症』という病気を患っており、忙しい仕事の合間を縫って受診して治療中でした。。。


初めの違和感は眠れないから

以前の私は介護支援専門員という仕事に就いていました。
受け持ちの高齢者さんに元気になってもらうため介護サービスを提案し利用することで元気になってもらうための計画書を作る仕事です。

介護支援専門員の仕事はとても忙しく、毎日のスケジュール帳が真っ黒になるほど予定がびっしり!
時にはお昼休みや終業後の時間を使って仕事をするほどでした。

子宮内膜増殖症の治療をしながら激務をこなしていたある日、いつもなら目覚めの良い私が珍しく寝坊したのです。
前の晩ベッドに入ってもなかなか寝付けず明け方近くまで仕事の段取りを考えていたせいでした。

その日を堺に『眠れない』が続きました。

出血の緊張と激務のダブルパンチ


子宮内膜増殖症の影響で私の体は貧血状態が続き、とても疲れやすくなっていました。
更に職場の椅子を汚してしまうほど出血していたので、いつ大出血になるか心配で緊張していたせいもあります。

仕事も忙しく、毎晩明日の仕事の段取りを頭の中で整理して
『あれもやらなきゃ』
『これもやらなきゃ』
そんな事を考えて、脳が興奮しているために寝付けないのだと思っていました。

そんな緊張状態が続いたある日、あれ?何日まともに寝てない??と気づきます。

仕事でミスを連発

仕事で必要な書類を作成し忘れたり、連絡を忘れたり。。。
とにかく今までなかったようなミスを連発。
仕事関係の方には本当に迷惑を掛けてしまい申し訳なかったです。

『自分は駄目だ。なんで出来ないんだ?』

毎日ベッドの中で一人反省会をしては涙を流す日々。
悪いことばかり考え、気づいたら朝。。。
重い空気を引きずりながら仕事に向かい、そしてミスをする。
そんな日々が続いたのです。

食欲も笑顔もなくなる

負のスパイラルとは恐ろしいもので、私はその渦に見事にハマり抜け出せなくなっていました。
食事の内容も味も覚えていない。作り笑いしか出来ず心の底から笑う事ができなくなっていました。

ただでさえ貧血状態の体が、食事を摂らない事で更に状態は悪化。。。
その頃には朝起きるのも苦痛で、仕事に向かう道のりもため息が増え気づいたら涙を流していることも。
ようやく職場に着き仕事をしていても、仕事の電話の内容を覚えられないなどのミスが続きます。

福祉の仕事をしていたので、自分の今の状態は絶対に良くない!自分自身に何か悪い変化が起こっている!と思えたのも、異変があってから5ヶ月が経ってから。。。
職場のストレスチェックがきっかけでした。


敷居が高い心療内科を受診


心療内科に電話をし受診したい事を伝えると、予約は3週間後と言われます。
それもで他の病院に電話する気力もなかったので3週間後に受診することに。

受診当日、いざその日になるとすごく行きたくないという気持ちが出始め、それでも自分を奮い立たせて受診しました。

病院では問診票を記入し、呼ばれるのを待ちます。
問診票は、食欲・気分の浮き沈みなど今の状態を記入するものでした。
書いている間も涙が出てきて、なんて自分は駄目なんだろうと自分で自分を責めていました。

診察室に呼ばれ先生に状況を説明すると、先生から出た言葉は

「今までよく頑張って来ましたね」

でした。
この言葉にどれだけ救われたことか。自然と涙が溢れました。
忙しい仕事、体のこと、一人で頑張ったこと、全部話しを聞いてくれてホッとしたのを覚えています。

先生に言われた思いがけない一言


先生と話し終わると
「明日からしばらく仕事をお休みしましょう。今診断書を用意しますので職場に知らせて下さい」
と言われました。
診断の結果「適応障害」とのこと。
今は何も考えずに自分の事を休める事が大事だと言われました。

それでも私は
「仕事どうするの?」
「代わりはいないのに。。。」
「急にそんな事言われたら職場に迷惑がかかる」
そんなことを思っていました。
先生曰く「今休むときです。頑張ったんだから。この病気は頑張り屋さんに多いんですよ」
と優しく諭してくれました。
「どうせ頑張るなら、今は怠けることを頑張って下さい。」
この言葉は目からうろこの言葉で、今でも鮮明に覚えています。
この先生に相談して良かったなと思えました。

そうして3ヶ月の休職に入ったのでした。

あれから1年半が経っています

私の場合、忙しさと病気のダブルパンチで発症した「適応障害」でしたが、きっかけは本当にこんな些細なことからです。

その後、3ヶ月の休職を経ても仕事に就ける状態にはならず、結局仕事は退職しました。
急な休職で仕事関係の方に迷惑を掛けたので、もう同じ仕事に戻ることは考えていませんが、今は治療のかいもあって笑顔も増え、こうしてライターというやりがいのある居場所もできています。
自分の笑顔のために自分を大事にすることの大切さをこの病気から教わりました。

もし今気分が上がらないなどメンタルの不調を抱えている方がいらっしゃれば、心療内科を受診することをオススメします。
とても敷居が高いのは私も経験して分かりますが、気持ちを吐き出すだけですごくスッキリできると思います。

私の体験記がどなたかの背中を押すきっかけになれば幸いです。
長文読んでくださりありがとうございました。

この記事を書いたのは。。。

kaoru
南の島に暮らす2人の女の子のママ。
現在、子宮内膜増殖症・適応障害・潰瘍性大腸炎を治療中!
病気を経て好きな事を楽しむ生活を送っています!
3度の飯より100円ショップが大好き!
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