意外と知らない?「水出しコーヒー」と「アイスコーヒー」の違いをプロが解説
- 日本安全食料料理協会認定のコーヒーソムリエ。スタバ歴20年以上。年間200種類、1,000杯以上のコーヒーを飲む研究家です。大手コーヒーチェーンの独自取材などの経験やコーヒーへの探求心を活かしていきます。 もっと見る>>
年間200種類、1,000杯のコーヒーを飲む、コーヒーソムリエKazuです。夏になるとアイスコーヒーがより美味しくなる季節ですが、アイスコーヒーとよく似た「水出しコーヒー」というのものもあります。しかし「違いがよくわからない。」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、水出しコーヒーの特徴やアイスコーヒーと水出しコーヒーの違いなどについて解説します。
そもそも「水出しコーヒー」とは?
水出しコーヒーとは、その名のとおり、水(常温水)で抽出したコーヒーです。レギュラーコーヒー(豆・粉)などを使用する際はお湯を注いでコーヒーを作りますが、水出しコーヒーは水で抽出したコーヒーになります。熱を加えないので、じっくりと時間をかけてコーヒーの成分を抽出するのが特徴です。「コールドブリュー」「ダッチコーヒー」とも呼ばれています。水出しコーヒーは、麦茶のようにコーヒーバッグを容器に入れ、水を注ぐカンタンなものから水出し珈琲ポット、電動タイプ、エアロプレスでの抽出など、さまざまな抽出方法があります。
「水出しコーヒー」と「アイスコーヒー」の違い
アイスコーヒーは、コーヒー豆を挽き、粉にした状態でお湯を注いで抽出する方法を指します。一般的にはドリッパーにペーパーフィルターをセッティングし、その上からお湯を注ぐハンドドリップがあります。また、布を用いたネルドリップやフレンチプレス、エアロプレスなど、さまざまな器具を用いてアイスコーヒーを抽出する方法もあります。淹れ方は、コーヒーサーバーに氷を入れて抽出する「急冷式」が一般的です。「急冷式」にも氷でコーヒーサーバーを囲う「間接急冷」とういう方法もあります。
水出しコーヒーは、水(常温水)でじっくりと抽出するので、抽出時間や味わいも異なります。
水出しコーヒーの味わい
水出しコーヒーの味わいは、使用しているコーヒー豆によっても異なりますが、苦味はやわらかく、クリアで甘味のある味わいが特徴です。後味はスッキリとしており、透明感のあるマイルドなコーヒーとなっています。通常のアイスコーヒーは、深煎りの豆を使用することが多く、キレのある苦味とコクのある味わいが一般的です。昔ながらの喫茶店ではしっかりとした苦味のあるアイスコーヒーが定番となっています。しかし、最近では、浅煎りのコーヒー豆を使用し、フルーティなアイスコーヒーを提供するお店も増えています。
おすすめは「カルディオリジナル ウォータードリップ」
カルディの人気ブレンドコーヒー「アイスブレンド」の豆をベースにしているので、苦味とほんのり甘味のある味わいを楽しめます。ブラジル・コロンビアのコーヒー豆を使用しているので比較的、オーソドックスな味わいです。
通常価格:599円
カフェカルディドリップ ウォータードリップコーヒー」の作り方
作り方はカンタン!大きめの容器(600ml以上)にコーヒーバッグを1袋入れ、常温水(20℃程度)を約400ml注ぎ、そのまま冷蔵庫に入れて8時間以上待つとできあがり。夜にセッティングしておくと、朝には勝手においしいコーヒーが抽出されています。
このように水出しコーヒーとアイスコーヒーは似ているようでまったく違った抽出方法になるので、飲み比べをしながら好みを見つけるのも楽しみの1つと思います。
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■執筆/Kazu 年間200種類以上・1,000杯以上のコーヒーを飲むコーヒーソムリエ。スタバ歴20年以上。世界各国のスペシャルティコーヒーから大手チェーン店のコーヒーまで、飲み比べやフードペアリング、美味しいコーヒーの淹れ方などを伝えています。テレビ出演:名古屋テレビ(メ〜テレ)「ドデスカ!」取材実績:スターバックスコーヒージャパン、UCCコーヒーアカデミー、サンマルクカフェ、無印良品、ファミリーマートなど。