遺品整理から見えた「モノが多い家」に共通してあるもの5つ
こんにちは!暮らしを楽しむアイデアを発信しているサンキュ!STYLEライターの貝賀あゆみです。
昨年に母が亡くなり、2週間かけて兄と母の家の遺品整理をしました。インテリアが大好きで、整理整頓が得意だった母でしたが、唯一苦手としていたのが「手放すこと」でした。今回の記事では、母の遺品整理やお片づけサポートで訪問したお宅に共通する「モノが多い家」に多くある、5つのものをご紹介します。
ダントツの一位は段ボール・紙類・ビニール袋
「モノが多い家」に共通してあるもの、それは段ボールや紙類、ビニール袋の数々。きれいな箱があると「いつか何かに使えるかも」と取っておきたい気持ちはよく分かります。でもその「いつか」はこないことがほとんど。
手放すことが苦手だった母は、100箱近い箱を溜め込んでいて、箱の中を開けるときれいな箱がマトリョーシカのように入っていました。
同じように紙袋やきれいな包装紙、プレゼントでいただいたラッピング袋など溜め込んでいることはありませんか?紙類は古くなるとダニや埃、カビなどが繁殖したり、虫の棲家にもなってしまうので、取っておくなら量を決めて増え過ぎないようにするのがおすすめです。
ちなみにわが家では、段ボールと紙箱はすぐに処分、紙袋は保管している量より増えたら、きれいなものを残して処分するようにしています。
紙類やビニール袋は手放しやすいアイテムなので、手放すことが苦手な方はまずはここから始めてみてはいかがでしょうか。
書類・手紙は期間を決めて保管がおすすめ
いつ処分していいか迷うことの多い書類や手紙も「モノが多い家」に共通して大量に出てくるものの一つ。特にビニール袋に入ったカタログなどは、開封して仕分けて処分するのが大変なので、溜めてしまう方も多いかも知れませんね。
母は書類や手紙を一切捨てることなく30年分くらい溜めていたので、書類の処分だけでもかなり大変でした。
おすすめの保管方法は、100円ショップなどでも売られている、仕分けができるファイルケースを使った保管です。公共料金や年金、保険、手紙などに分けて保管して、いっぱいになったら不要なものを処分していけば、溜まりすぎることはありません。
取り扱い説明書なども同じ方法で保管すれば、説明書を探しやすく、使っていない家電の取り扱い説明書の処分がしやすくなりますよ。
その服何年前のもの?大量保管の衣類は要注意
手放すことが苦手な方は、衣類を大量に持っている方が多いと感じます。母も例外ではなく、押し入れや天袋の衣装ケースの中から、40年以上前のワンピースや着物、人からもらった着ないけれど汚れていない服など、500着近く大量に出てきました。
思い出があるものは手放すのが難しいものですが、押し入れに入っていた母の衣類は、カビのニオイがすごくて処分するのも大変でした。古い衣装は紙類と同様に、ダニや埃、カビが繁殖しやすいので、本当に保管したい大切な衣類だけ、量を決めて保管するのがおすすめです。
タオル・布類は「もしもの備え」におすすめ
「まだ使えるかも」と取っておくことの多いタオルも手放しにくいアイテムの一つですよね。タオルや布類も古くなるとダニや埃、カビなどが繁殖してしまうので、古いタオルは掃除に使ってどんどん消費していくのがおすすめ。
いただき物の新品のタオルは「もしもの備え」に入れておくと役に立ちますよ。わが家でもいただいた小さなハンドタオルやハンカチは「もしもの備え」のリュックに入れています。
衣装ケースや収納用品が多いとモノが多いは本当
母の家から大量に出てきてびっくりしたのが衣装ケース。最近の収納ケースと違い、昔の衣装ケースは大きなものが多く、蓋をしめてしまえば見えなくなるので、見た目にすっきり見えて便利なところが曲者です。
モノが多い家に共通するのが、段ボールや衣装ケース、箱の中に「いつか使うだろう」というモノを仕舞い込んでいること。でも仕舞い込んでしまうと外から見えることがなく、その存在を忘れてしまいます。
衣装ケースや収納ケースは、空いていると「何か入れなくては!」という心理が働くので、入れるモノがなければ処分してしまうことをおすすめします。
あれほど大量のモノに囲まれて暮らしていた母ですが、いつも着る洋服、いつも使う食器、いつもの暮らしに必要なモノはごくわずかでした。今年こそはモノを減らしたい!と思っている方は、ぜひ手放しやすい紙類からチャレンジしてみてくださいね。
この記事を書いたのは・・・貝賀あゆみ
整理収納アドバイザー&フォトスタイリストとして「自分らしく楽しむ暮らし」をテーマに、収納アイデアや暮らしのアイデアを発信しています。