花粉の飛散が多いのはどんな日?魔のサークルも必見

2024/03/17
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こんにちは。気象予報士で夜景観光士、サンキュ!ライターの多胡安那です。
今年も本格的な花粉シーズンがやってきました。花粉症歴が長い私は、なかなかつらい日々を過ごしています。花粉には飛びやすい日とそうでない日があり、花粉が大量だからこそ見られるカラフルな現象も。今回はいやな花粉とうまく付き合うための豆知識をご紹介します。


ふと見上げた空に、こんなカラフルな虹色の輪っかがあったら、ちょっとハッピーな気持ちになりませんか?
「なんて綺麗な虹色!」と写真を撮って、SNSにあげたくなるかもしれません。
でも、これの正体を知っている人にとっては、きょうという日が辛い日になることが約束されてしまう、悪魔のようなものなんです。

これは正式には「花粉光環(かふんこうかん)」と呼ばれる現象で、太陽の光が花粉にぶつかって光が回り込むことで、太陽を中心にして円盤状に虹色が広がります。
見かけは虹のように美しく、見つけたら幸運かもと思いますが、そんなとんでもない。
これは花粉が非常に多く飛んでいる時にでるものなので、花粉症の方にとっては辛すぎる日なわけです。

花粉シーズン本格化 嬉しくない虹色現象も

花粉が飛びやすい日

出典:筆者が所属するウェザーマップ。

私が花粉症を発症したのは大学生の時で、場所はユニバーサルスタジオジャパンでした。それ以前の私は花粉になんの反応もなく、春はひたすら暖かな日差しを満喫していたのですが、それはいきなりやってきたのです。
ユニバの帰りに立ちよったカフェでくしゃみが止まらなかったのが、私の花粉症人生の始まり。
それ以来、毎年春は花粉との闘いであり、春の麗らかさや快適さに浸る余裕などありません。

2019年のデータによれば、3人に一人がスギの花粉症だと推定されています。
いまや国民病とも言われる花粉症ですが、花粉が多く飛びやすい気象条件というのがあります。
それは、①晴れて気温が上がる日、②風が強い日、③雨上がりの晴天です。

天気図の線の本数をチェック 線が多い日は風が強い

晴れや気温については天気予報のマークや数字で確認できますが、風の強さについては、気象予報士が解説する際に出てくる天気図を見てみてください。

天気図には等圧線と呼ばれる線がかかれているのですが、その線の本数が多いほど、風が強く吹きます。
つまり、天気図を見て、日本列島に線が何本もかかっていたら、その日は風が強い日だということ。
すなわち、花粉も多く飛ぶことが予想されますから、花粉症の方は万全な対策が必要になるわけです。
もし、それが雨の翌日で気温も高い日だったら、その辛さは言わずもがなです。

花粉のピークは一日2回

そして、花粉が飛びやすい時間帯は一日に2回あり、1回目は昼前後に、2回目は夕方ごろです。
1回目の昼前後は気温が高い時間帯で、2回目の夕方ごろというのは、昼に舞い上がった花粉が落ちてくるタイミングだからです。

まとめ

春の花粉はスギがメジャーですが、他にもヒノキやブタクサなどもあり、花粉症の症状が5月初めごろまで続く人も少なくありません。
花粉は、「バレンタインに始まって、ゴールデンウィークに終わる」、儚い恋のようなものなのです。
暖かくなってくるのは嬉しいですが、もうしばらくは花粉との戦いが続きます。
万全な対策をしつつ、魔のサークル探しもしてみてください。

◆この記事を書いたのは・・・多胡安那
テレビなどに出演している気象予報士で、防災士、夜景観光士、熱中症予防指導員(管理者)などの資格も保有。
天気となにかを掛け合わせた小話や、暮らしの役に立つ情報を発信中。

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