【わたしの挑戦】学校に行けなくなった小5長女と「ふつう」から脱却するために
- 元客船乗組員。夫は現役船員のため、年の2/3は完全ワンオペ育児中。乗組員時代の狭小船室生活と10年間のワンオペで学んだ、1人でも無理なくまわせるシンプルなモノの持ち方、暮らし方を発信中。もっと見る>>
こんにちは。
「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」がモットーの船員妻、Kota(コタ)です。
わが家には小5と小2の2人の娘がいます。長女は幼稚園時代から園生活があまり好きではなく、それは小学校に入ってからも変わりませんでした。
それでも、これまでは大きな問題なく通っていましたが、1学期の途中にパタッと行けなくなり、いわゆる不登校に。
原因が分からない不登校の子が増えているというニュースは耳にしていたものの、まさか自分の娘がそうなるとは、正直想像していませんでした。
子育ての悩みは尽きないものだけれど、特に高く感じる今回の壁。娘と一緒に「ふつう」を脱却するために、わたしが目下挑戦中のことを3つご紹介します。
自分の経験や知識に当てはめて考えない
体調不良やいじめなど、具体的な理由がない限り、学校を休むことはNGだった自分の子ども時代。
当時と比べると、理由もなく休むのは甘えなのでは?休み続けることで打たれ弱い人間になってしまうのでは?など、さまざまな迷いや心配が浮かんできました。
わたしの子育ては、自分の価値観と昔の記憶に大きく依存している感覚が。正解はないとはいえ、子どもを取り巻く環境が刻々と変化している中で、古い常識を当てはめようとするのは娘にとって違和感が大きいはず。
ひとりよがりにならず、知識をアップデートしながら娘に向き合うために、スクールカウンセラーや小児心療内科など、専門家の力を借りています。
日々たくさんの子どもたちと関わっている専門家は、現代の子どもたちへの理解も深く、わたしには理解できなかった娘の状態について、納得のいく解説をしてくれる存在。カウンセリングを通じて何度も自分の常識がくつがえったほど、凝り固まった考えをほぐす大切さを実感しています。
「ふつう」に学校で過ごす以外の選択肢を増やす
つい最近まで、わたしにとって「ふつう」の学校生活は、平日毎日、1時間目から学校の教室でクラスメイトと一緒に授業を受けることでした。
でも、今は公立小学校でも過ごし方の選択肢が増えています。娘が在籍している小学校では、学校内の別室や自宅からリモートで授業に参加したり、興味のある教科だけを放課後受けることもOK。
もっと範囲を広げると、自治体が運営している、学校に行けない子ども向けのフリースペースがあったりと、数は少ないけれど教室以外の居場所が用意されています。
娘の場合、できる時は自宅からリモートで授業に参加したり、お弁当を持ってフリースペースで一日過ごしたり。いくつかフリースクールも見学し、学区の小学校に在籍しながらの通学も考えています。
学校に行くか行かないか。この2択だけだと親子ともに苦しくなってしまうけれど、ほかにもいろいろな選択肢があるはず。それを増やしていくことが生きやすさにつながると思っています。
夫婦で同じ方向を向く
子育ては、夫婦それぞれの価値観が分かりやすい部分。特にマイナスなことに向き合う時ほど、その違いが浮き彫りになる気がします。
わが家の場合、船員の夫は一度乗船すると3〜4ヶ月は家を空けるので、メインで子育てを担うのはわたし。乗船中に子どもたちのリアルを逐一伝えるのは難しいこともあって、夫が認識している子どもたちの「今」と、実際の状態にはギャップがあります。
だからこそ、船を下りて休暇に入ったら真っ先に子ども関連の情報を共有。お互いの意見が合わないこともしょっちゅうなので、都度落としどころを見い出すように。
今回のように重めの話題だと、そもそもエネルギーを消耗するし、「子どもたちの変化を直に見ていないのに何が分かるの!」と言いたくなることも多々。でも、子育ての同志として一緒に進むために考えをこまめに伝え合って、大きな方向性は一致させるようにしています。
さいごに
ある日突然、学校に通える「多数派」から、通えない「少数派」になった時の戸惑いは大きく、終わりが見えない日々を過ごすのは、親子ともにしんどいもの。
でも、少数派になったからこそ見える世界もあって、この先さまざまな難しい場面に遭遇した時、今回の経験が自信になって、その都度自分たちなりのちょうどいい生き方が見つけられるようになるといい。そんなふうに考えています。
◆記事を書いたのは・・・Kota(コタ)。
夫が船員のため、年の2/3は小学生の娘2人との3人暮らし。
「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」をモットーに、暮らしを今よりちょっと良くするための試行錯誤を発信しています。