
アナログ最強!?「手書き家計簿」だから見えた家計の「クセ」
- 元客船乗組員。夫は現役船員のため、年の2/3は完全ワンオペ育児中。乗組員時代の狭小船室生活と10年間のワンオペで学んだ、1人でも無理なくまわせるシンプルなモノの持ち方、暮らし方を発信中。もっと見る>>
こんにちは。クルーズ船乗組員時代の狭小船室生活を経て、シンプルな暮らしを実践中のサンキュ!STYLEライター・Kota(コタ)です。
みなさんはどんなツールで家計管理をしていますか?レシートを読み取って自動入力できるものや、銀行口座やクレジットカードと連携できるものなど、高機能なアプリもたくさんありますよね。
そんなデジタル全盛の中、とあるきっかけでつけ始めて、その良さを再認識しているのが手書き家計簿です。
今回は、わたしが実践している手書き家計簿のつけ方と、リアルに感じている効果をご紹介します。
どんなふうにつけてる?
お手本にしているのは、「づんの家計簿」。主婦の「づん」さんが考案されたオリジナル家計簿で、数年前にインスタグラムで大きな話題になりました。聞き覚えのある方もいるのでは?
細かい費目分けはせず、レシートの内容をそのままノートに書き写すのが「づんの家計簿」の基本のつけ方。毎日の支出をその都度累計し(づんさん流に言うと「上書き合計」)、記録していくのも特徴です。
手書きにこだわることで、デジタルよりも記憶に残りやすくなり、お金の流れをより深く意識できるようになるのだそう。
手書きならではの効果が魅力的なのはもちろん、手持ちのノートを使って気軽に始められる点も◎。
実感している2つの効果

1. お金の使い方を自然と振り返るようになった
手書きを始めるまでは、自作のエクセルシートで家計管理をしていました。「食費」「日用品」「レジャー費」など、使った金額をカテゴリーごとに分けて、毎日合計額を入力するシンプルな方法です。ただ、数字の入力が中心で、内訳までじっくり見直すことはまれでした。
レシートの内容を丸ごと書き写す「づんの家計簿」スタイルに変えてからは、自然と一つひとつの購入品を確認するように。
そうすると、たびたび出てくるのが、書くのをためらう購入品。わたしの場合、その場の勢いで買った予定外のものがこれにあたります。手書きデータがたまるほど、どんなお店でどんなときに、そうした出費をしているかが分かるように。
わたしが多いのは、心身が疲れているとき。何かのついでにコーヒーやちょっとしたスイーツを買ってしまいがちです。ほかには、たまに行く輸入食品店でテンションが上がって、スーパーでは買わないような高めの商品をいくつもカゴに入れてしまったり...。
こうした「クセ」を自覚するだけで、家計の流れはだいぶ変わってきますよね。
2. 予算を「全体」で見られるようになった
毎日の支出を記録する際、その時点での支出合計を「上書き」していくルールも効果的でした。
以前は、費目ごとの予算ばかり気にして、残額に余裕のある項目があると、気がゆるんで不要なものを買ってしまうことが。その後、月末にかけてほかの費目で予算オーバーしてしまい、家計全体としてはマイナスに傾いてしまう...なんていう月も。
それが、費目分けをやめて、総支出の合計額を更新していくことで、家計全体で予算内におさめようという意識がアップ。バランスの取れた支出ができるようになってきました。
自分の手で計算して数字を書き出すので、自動計算やデジタル表示に比べて、数字の重みを実感しやすくなるのもポイントです。
さいごに
デジタル全盛の今、あえて始めた手書き家計簿。正直、時間も手間もかかるけれど、それを上回る効果を実感しています。つけ始めてまだ2ヶ月弱ですが、このままの調子でいけば、数字としての成果も表れてくるはず。
効果が感じられると、ちょっぴり面倒でも続けるモチベーションに。そうして続けていくうちに、また新たな気づきや発見が。そんな好循環を生むべく、引き続き「手書き生活」を続けるつもりです。
◆記事を書いたのは・・・Kota(コタ)。
小3と小6の姉妹の母。元クルーズ船乗組員で、狭小船室生活+約4ヶ月の乗船勤務時の荷物は、60Lスーツケース1つぶん。
厳選したもので暮らした当時の経験と、10年以上の完全ワンオペ生活から、「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」をモットーに、暮らしをちょっと良くするための試行錯誤を発信しています。