シンプルインテリアへの道《自省編》今の自分に必要だった考え方

2025/05/13
  • 余白を生かしたインテリアが好み。ヤンチャ盛りの子ども達と楽しみながらも、片づく家づくりへ日々奮闘中 もっと見る>>

「足るを知る」「身の丈を知る」

何度も目にしてきたこの言葉たちを、ようやく自分の暮らしと重ねて考えられるようになってきました。
部屋の中がごちゃついて見える。気持ちもどこか上の空で、ソワソワ落ち着かない…。

どうやったって、いつも同じところに戻ってしまう気がする…
最近、改めてもの選びの基準を見直そうと思ったのは、”家を整える”というより、自分自身のあり方を整えたくなったからかもしれません。

“見えていない持ちもの”

冷蔵庫の中の、いつ買ったか覚えてない調味料。

ストック棚の奥に、存在を忘れていたお菓子。
意を決して買ったのに、大切すぎて箱にしまったままのうつわ。

クローゼットには、”定番だから”と買った白Tが何枚も・・・。

ちゃんと持っているのに、「ない」と思ってまた買う。
十分あるのに「足りない」気がして、もっといいもの、新しいもの、を求めている。


こんな調子で、“持っているのに見えていないもの”の多さが、今の自分の暮らしの質を下げている――

そのことに、ようやく向き合う気持ちになりました。

「減らす」よりも「向き合う」が先だった

雑然としたカウンターの上。好きなものと必要なものばかりのはずなのに、なんか違う・・・!と焦りばかり。

これまで、「もっと片づけたい」「スッキリした部屋にしたい」と思っても、どこか気持ちが焦っていて、
結局「減らすこと」だけが目的になっていた気がします。
でも最近は、「減らせていないこと」よりも、「見ようとしていなかった自分の持ちもの」こそ、見直さなきゃいけなかったのでは、と感じています。

片づかないのは、モノのせいだけじゃなくて、自分の“視点”がずれていたからかもしれない。

そう思うと、これまでの暮らし方がもっと改善できる気がしました。

「これが今の私」だと、認めるところから

理想の部屋はたしかにあるけれど、今の自分の生活スタイルや性格、キャパシティに合っているかはまた別の話。
例えば「おしゃれな収納棚」も、中身をちゃんと把握してなかったら、ただの“見えないブラックボックス”になる。
「いつか使うかも」と残したものは、“いつまでも使わないまま”なのを知っているのに、まだ手放せない。


そんな自分を責めたり凹んだりするのではなく、まずは
「しゃーない、それも今の私だ。」と認めることからしか変われないんだなと感じています。

「持っているものに感謝できないと、新しいものは入ってこない」

「持っているものに感謝できないと、新しいものは入ってこない」

いつだったか、どこだったかはもう忘れてしまったけれど、
初めてこの言葉を聞いたとき、なんというパワーワード!!と思うと同時に、少し胸が痛みました。

自分に向けられている言葉だと思ったからです。

それ以来、何かを欲しいと感じたとき、「今あるものはなんだっけ?」「それは本当に欲しいものだったっけ?」
自分にそう問いかけてみる習慣が、すこしずつ付いてきました。

今の自分にとって必要だった考え方は「足るを知る」こと。
今の自分の現状・持ち物を自分自身で把握し、それらを大切に使いこなすこと。
このことが「感謝」につながるんだろうと思います。

まだまだ試行錯誤中ですが、一つの道筋が見つけられた気がして、清々しい心持ち。


今後、実践をお伝えできるよう、頑張って自分自身や持ち物に向き合っていきたいと思います。

《この記事を書いたのは・・・マスダユキ》
子供がいてもすっきりインテリアを楽しめる家づくりを発信中。2児の母。