
年代別!【老後のためにやっておくべきお金のこと】
人生100年時代や公的年金の不安、少し前に話題になった「老後2000万円問題」・・・。
最近、「老後」に向けての資産形成の相談を受けることがグッと増えた気がします。
もちろん40代・50代からのご相談だけではありません。
以前は20代30代の夫婦だと子供の教育費について相談を受ける機会が多かったのですが、
最近は教育費無償化の流れが進み、若い世代も「老後」について考えられている方が増えています。
今回は、ファイナンシャルプランナーである40代の筆者が自分の失敗や経験も交えつつ、
年間200件以上のお金の相談を受ける中で感じた【年代別!老後のためにやっておくべきお金のこと】をお伝えします。
「老後がなんとなく心配・・・」
そんな方はぜひチェックしてみてくださいね!
そもそも、老後っていつから?
よく聞く「老後」という言葉。
そもそも、老後っていつからなんでしょうか?
仕事をリタイアした時期?
年金での生活になる時期?
働き方や生き方が多様化する今、老後の捉え方については人によって様々です。
生命保険文化センターの調査によると、公的年金以外に準備した預貯金や証券・保険など一般的に老後資金と言われる貯蓄を崩し始める年齢が「平均66.8歳」となっているそうです。
令和4年度の調査では、老後資金と言われる貯蓄を使い始める時期は「65歳」が「34.2%」と最も多く、次いで「70歳」、「60歳」の順となっています。
では、その頃までに今からできることって何でしょうか?
20代・30代・40代・50代と年代別に見ていきたいと思います。
20代・・・予算内の生活や貯める仕組みなど家計管理の基礎を習得!
まず、20代。
20代は「予算内の生活や貯める仕組みなど家計管理の基礎」を習得することがとても大切!
社会人生活をスタートしたばかり頃は、家計の予算をいくらに設定すべきかピンとこない人も多いかと思います。
特に実家暮らしだと、その気になれば自分の収入は全て好きなことに使えるので、浪費癖がついてしまい、
後で苦労することも多いと感じています。
そう言う筆者も、独身時代は家に1万円だけわたして、残りは自由に散財。
高収入だったにもかかわらず、貯金はおろか、クレジットカードの支払いに焦ることもしばしばでした。
今後実家から独立することも視野に入れて家計管理を考えること、
また、一人暮らしの方なら手取りの2割、実家暮らしの方は手取りの3割は必ず貯蓄する仕組み作りを徹底してくださいね!
30代・・・理想の未来って?ライフプラン・マネープランを考えよう!
そして30代。
結婚や出産、住宅購入やキャリアアップなど、ライフイベントの変化や選択を迫られることがグッと増えるのが、この時期です。
ライフイベントに伴って、想定していなかった「特別支出」が発生し、家計がパニックになることも…。
そんな30代は、「理想の未来」を明確にし、ライフプランを立て、それに伴う支出を把握するマネープランを立てることがとても重要になります。
もちろん、計画通りにいかないのが人生。
私も、30代に結婚を機に住み慣れた大阪を離れ転居したり、15年働いた銀行を退職するなど「予想外」の出来事が次々と起こり、パニックに…。
ライフプランを立て、それに伴う支出を把握するマネープランを立てる力を養うことで、人生の「予想外」にもしっかり立ち向かっていけるのではないかと思います。
40代・・・老後のために「攻め」「守り」の両方を固めよう!
いよいよ40代。
人によってはライフイベントの変化も落ち着き、「老後」を意識する方も増えてくるのがこの時期です。
まだ老後まで10年以上の時間がある40代は、
本格的に投資を行うなど、老後に向けて「攻め」を加速させると同時に、
保険など「守り」の部分も老後を意識して見直しをすることが大切に。
何歳でリタイアする?など、具体的なキャリアプランも描いたり、
自分が働く会社の退職金や退職後の共済の制度も確認しておくことで、
「攻め」と「守り」の計画もグッと立てやすくなります!
50代・・・セカンドライフをデザイン&最終チェック!
そして50代。
そろそろ本格的な老後の準備に入っていくのが、この時期です。
60代以降、自分がお金とどのように付き合っていくのか、老後生活をデザインすることが必要になります。
理想の老後に向けて、生活費や趣味のお金はどのくらいかかりそうか。
今行っている貯蓄や資産形成をどうしていくのか。
具体的に老後生活をデザインしていくことで、「老後のお金が思ったより足りなさそうなら、支出をダウンサイジングしたり、働く期間を延ばす対策をしたりと、最終チェックをすることが大切に!
年代に合わせた準備を!

【年代別!老後のためにやっておくべきお金のこと】、いかがでしたか?
老後の準備は一朝一夕ならず。
資産形成は、数十年がかりの大仕事です。
「若いころから準備しておけば…。」
将来そんな風に後悔することがないよう、今からできることを一歩ずつ、
「自分の理想の未来」を実現できるように準備していきましょう!
★この記事を書いたのは…サンキュ!STYLEライター しまおか美鈴
毎月赤字の浪費家銀行員→住宅ローン完済を実現!
マネー(お金)とライフ(くらし)のスタイリストとして活動中のファイナンシャルプランナー。
家事に、育児に、仕事に毎日忙しい女性でも取り入れやすい貯蓄や資産運用の仕組みづくり、頑張りすぎない家計管理のコツを発信しています。