【育児の悩み7】約束したペットの世話をしない(中2男子)

2021/06/18
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

チャイルドコーチングアドバイザー(R)で、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

育児のお悩みを一緒に紐解きます。今回は、中学2年生・男子のお母さんからのご相談。息子さんが、家庭での仕事として割り当てられた「ペットのお世話をきちゃんとやらない」ことにお悩みのようです。

ペットのエサやりは息子の仕事……なのに

中2の息子がいます。わが家では、全員が家の仕事に参加するように約束しています。息子の仕事は、毎朝の犬のエサの用意。

ところが、起床が遅く朝はバタバタ。登校前は時間がなくて、結局わたしがやることが多いです。そして息子がやると食器の洗い方が雑だったり、エサの量が適当だったり……。

約束した仕事はちゃんとやるように、何度も伝えています。でも、なかなか変わりません。

約束やルールは、子どもと一緒に決める

ご家族で、おうちの仕事を分担しているんですね。負担がお母さんにだけかからない、いいことだと思います。

ところでその役割分担、誰がどうやって決めましたか?というのも、親が「家族の約束」「家のルール」だと思っていてることが、子どもにとっては「親に言われたからやってること」であるケース、結構あるんです。

今一度、家庭での約束を話し合ってみてください。中学生、いろいろ忙しいですよね。現在の生活に合わせて、役割分担のアップデートを。

その際、「朝は忙しいから夜ならできる」「散歩ならできる」など、息子さんの話を聴き、意見や希望を尊重して。本人が納得した仕事であること、大事です。

親の「ちゃんと」と子どもの「ちゃんと」は、同じじゃない

もうひとつ、親子間の「ちゃんと」の意味が異なる可能性があります。

朝晩エサの器は洗剤で洗い、水は都度入れ替える。それがお母さんの思う「ちゃんと」したエサの与え方ではないでしょうか。息子さんは、少し違った考えかもしれません。

息子さんの「ちゃんと」が「毎回器を洗わなくても、エサと水が十分にあれば大丈夫」だったら?「『ちゃんと』やっているのに、なぜお母さんから指摘がはいるのか?」、不思議に思ってもおかしくありません。

「ちゃんと」って、あいまいなことばです。自分の基準を理解してもらいたければ、望むことを具体的に伝えてください。そして中学生ですから、やり方は息子さんに一任するのもいいと思います。

約束・ルールはこまめに更新、助け合って生活する

小6と中1では、生活がまるで違いますよね。家にいる時間は短くなるけど、できることは高度になる。子どもの成長や生活リズムに合わせて、約束や分担は変更したりアップデートしたりしてください。

今回の場合、担ってもらうのはペットのお世話に限定しなくてもよいということです。

そして、できないときは手伝ってあげればいいと思います。「やると決めたのだから、子どもがやるべき」、親はそう思いがちです。それって家族みんなにとって、心地の良い考え方でしょうか。

「忘れているようだったから、今日はやっておいたよ」、「忙しいときは、手伝うから言ってね」……。そういった優しい気持ちや声掛けを大切にして欲しいと願います。親から優しくされた子どもが、優しい人になれると思うから。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー(R)、全米・日本NLP協会NLPプラクティショナー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。ウェブライター、ストーリーライターとしても活動中。サンキュ!STYLEでは、子育てや人間関係を中心に、主婦の身近なトピックを扱って執筆しています。

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