親だけじゃなく自分も⁉認知症の主な4種類とそれぞれの特徴とは

2024/07/06
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。「在宅看護インストラクター」と「終活ライフケアプランナー」取得に向けて学んでいます。

高齢者に起こりやすい病気のひとつである「認知症」について、主な4つの種類とそれぞれの特徴をまとめました。子育て世代が知っておきたい、65歳未満で起こる「若年性認知症」についてもお伝えします。

認知症の原因は「脳の病気」による認知能力の衰え

認知症とは、思考・会話・記憶などの認知能力が衰え、日常生活に支障が出ている状態のことです。認知症にはさまざまな種類がありますが、発症の原因はどれも脳の病気にあります。

代表的な認知症の種類は

・アルツハイマー型認知症
・血管型認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症

の4つです。

アルツハイマー型認知症

認知症のうち、70%近くを占めるのが「アルツハイマー型認知症」です。一般的に「認知症」というと、このアルツハイマー型認知症を思い浮かべる方が多いでしょう。アルツハイマー型認知症は65歳以上に多く、年齢が上がるほど発症しやすくなります。男性より女性に多い傾向があります。

アルツハイマー型認知症は、脳に異常なたんぱく質が溜まり、神経細胞が死滅したり、脳が委縮することで起こります。

認知症の初期症状には、物忘れや新しいことを記憶できなくなる、自発性の低下などがあります。症状が進むと、中期では、うまく話せない・体をうまく動かせない・感覚機能は正常だが、対象を認識できない・計画して順序だった行動ができない、などが現れます。さらに進行すると会話が成立しづらくなり、食事等の介助が必要となります。最終的に運動機能が低下して寝たきりになります。

アルツハイマー型認知症では物忘れの他、物を盗られたという妄想、徘徊などの症状も見られます。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血が原因で起こるのが「血管性認知症」です。ある日、突然起こった脳梗塞や脳出血をきっかけに、認知症になります。

血管性認知症の症状には、歩行障害・言語障害・知能の低下・感情のコントロールができなくなる・パーキンソン症状などですが、脳のどこに障害が起こるかで出現する症状が異なります。

血管性認知症は適切なリハビリや治療で、悪化を食い止めたり改善することが可能です。

レビー小体型認知症

レビー小体というタンパク質が脳に溜まることで、神経細胞が死滅して起こるのが「レビー小体型認知症」です。男女比で見ると2:1の割合で、男性の方が女性より多く見られます。

他の認知症と比べ、進行が速いのが特徴で、症状には幻視・妄想・うつ病・パーキンソン症状などがあります。

前頭側頭型認知症

「前頭側頭型認知症」は50~60代の比較的若い年齢で発症する傾向がある認知症です。思考や感情を司る前頭葉や、言語などを司る側頭葉の委縮が原因です。

人格変化や異常行動が現れやすいとされ、罪悪感の欠如から万引きなどの犯罪を起こすこともあります。自分にも周りにも無関心になって感情に乏しくなる、同じことばを繰り返すなどの症状が出ます。

働き盛り・子育て世代が認知症に?65歳未満の「若年性認知症」

「認知症」と聞くと、私たち子育て世代の頭に浮かぶのは、高齢の親のことでしょう。同時に「自分やパートナーは大丈夫かな?」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。若年性認知症の平均発症年齢は51.3歳(2009年)で、50歳未満で発症するケースが3割ほどあります。つまり認知症は、私たち働き盛りの世代・子育て世代にも起こり得る病気だということです。

若年性認知症になると、これまでのように仕事ができなくなり、経済的問題を抱えることが少なくありません。また、発症者のパートナーが主な介護者となることも多く、介護者となった人の心身には大きな負担がかかります。当然、子どもへ与える影響も大きくなります。

若年性認知症は、診断が遅れやすい病気でもあります。実際、40~50代になると、「以前より物忘れが増えた」などと感じることはありますよね。しかし、その原因が「認知症かもしれない」とはなかなか疑わないものです。自分の不調を、忙しいから・疲れているから・更年期だから……と考え、その結果、病院にかかるのが遅れてしまうのです。病院にかかっても、うつ病などの病気と混同され、正確な診断がすぐにはつかないこともあります。

若年性認知症では、経済的支援である治療費の助成や、40歳以上であれば「介護保険」で日常生活支援など、さまざまな公的サービスを受けられます。若年性認知症と診断されたらどうしたらいいか、また、利用できる社会制度や相談窓口、医療機関などについては、厚生労働省の「若年性認知症ハンドブック 改訂版」に詳しく記載されています。

「物忘れが増えた?」「怒りっぽくなった?」違和感を覚えたら病院を受診する

認知症は早期に発見することが大切です。上に挙げた以外にも認知症の種類は複数あり、また認知症と症状が似ている他の病気もあります。親や家族、自分自身に「物忘れが増えた」「仕事でミスが増えた」「怒りっぽくなった」など違和感を持ったら、早めに病院を受診するようにしましょう。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー、全米/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー
コーチングや心理学NLPの考えをベースに、子育てや女性のマインドの記事を中心に執筆。在宅看護インストラクター」と「終活ライフケアプランナー」取得に向けて学んでいます。
*NLP=神経言語プログラミング。脳とこころの取り扱い説明書とも言われる、実践的心理学です。

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