【育児の悩み4】隠れてお菓子を出して食べる(小2女子)

2021/01/17
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

チャイルドコーチングアドバイザー、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

育児の悩みに、コーチングのスキルを交えてお返事します。4回目は、しまってあるお菓子を、自分で出して食べちゃう小2のお子さん。かわいいエピソードですが、お母さんはお困りです。

おやつの時間外に、隠れてお菓子を食べる

小学2年の娘がいます。最近おやつの時間外に、しまってあるお菓子を隠れて食べるようになりました。わたしが洗濯物の取り込みなどで、少し目を離したときに起こります。

出すところを見れば、穏やかな口調で「一緒に食べようって誘えばいいでしょ」と言いますが、なかなか直りません。机の下や引き出しの中にお菓子のゴミを見つけると、「またか」という思いから、一方的に声を荒げてしまうことも。

本当は、子どもの話をよく聴くお母さんになりたいのに……。

先日は一時的に取り上げていたゲーム器を見つけて、持ち出したことが発覚。このようなことを、いつか外で起こすのではないかと、不安です。

子どもの成長に合わせて、長所を伸ばす関わり方を

「欲しい!」「やりたい!」と思えば、ひとりでも即行動に移す。それは娘さんの大きな長所ですね。始まったのが最近とのことなので、急速に成長して知恵がついてきたとも捉えられます。娘さんの瞬発力・行動力、成長をよいほうへ伸ばしていくために、いくつか提案があります。

成長に合わせて、子どもと一緒におやつのルールを見直す

おやつのルールをお母さんだけで決めていませんか?純粋に量が足りなくなったのかもしれないし、精神の成長によって、これまでの与えらたルールに疑問や異議を持つようになったのかもしれません。

今一度おやつのルールを、お子さんを交えて見直してみてください。小2の娘さんから、およそ採用できない希望が出てくるかもしれません。でも、一旦「そうなんだね」「そう思うんだね」と全て受け止めてあげてください。

自分の意見が尊重されるのは、子どもにとってとても嬉しいことです。例え自分の望んだ通りにならなかったとしても、ルール決めに参加したことで、当事者意識を持って守ろうとするはずです。自分も一緒に決めれば、お母さんに隠れて食べる必要もなくなるんじゃないかと思います。

注意は「Iメッセージ」で伝える

ひとつ気になったのが「一緒に食べようって誘えばいいでしょ」という声かけです。これだと、「あなたが、誘うべき」と高圧的な印象を与えかねません。注意をする時は、主語を自分にした「I(アイ)メッセージ」を活用して。

例えば「(わたしは)一緒に食べたかったな」「次からは、お母さんも誘って欲しいな」と表現すると、雰囲気がだいぶ変わりますよね。

お母さん自身が、自分の長所に気づいて

ゲーム機の持ち出しもあり、いつかよそからなにかを持ってこないか不安とのこと。実際見知らぬものが家にあったり、学校から指導があったりしないのであれば、今はそんなに心配しなくていいのでは、と思います。

コーチングから外れます。わが子が「やってしまう側」に回る可能性まで考えられるのは、お母さんの危機管理能力の高さの現れ。個人的に、親に必要な視点だと感じます。

また「子どもの話をよく聴く母親になりたい」と、理想の母親像を持っているのは素晴らしいことです。理想のお母さんは、どんなことばを使い、どんな振る舞いをする人でしょうか?

子どもの側で静かに話す、腰をかがめて同じ目線に立つ……もう一歩踏み込んで具体的に考えて、できるところからやってみて。お母さんが「なりたい自分」になれるように、応援しています。

*記事の内容は、相談者の承諾を得て掲載しています。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー。育児に使えるコーチングやNLP情報を発信しています。
その他マルチジャンルで執筆中。ウェブライティング実績多数あり。文章大好き主婦。

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