【汚部屋レスキュー画像9】勉強道具収納は○○で解決

2020/02/24
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

主婦の身近なトピックなら何でも書く、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

今回は「汚部屋レスキュ―」!筆者に全くそぐわないテーマですが、上の写真「画像9 子供の勉強道具収納」を見ながら一緒に悩んでください!

「あるある」だけど「おかしい」ところ

写真のお悩みに添えられたひとことは「勉強道具も増え続ける」。分かります、分かります。子供の勉強道具、収納するの大変ですよね。でも、写真で見るとおかしなところが何点か……。気になる点を挙げてみましょう。

勉強道具じゃない物がけっこうある

例えば、左のメッシュのカゴに入った使い捨てマスク。写真右にあるのは、絵本か図鑑か……。どちらも毎日の学習には使わないですよね。

はっきりとは見えないのですが、学校の勉強道具と通信教育の教材(白い矢印)が、ごちゃまぜに置いてあるようです。物のボリュームから「今は使っていない」「毎日必要でない」テキストやノート類が混ざっていてるようにも感じられます。憶測ですが「学校からのお便り」も混在してそうな……。

発掘作業が必要な「筆記用具」

肝心の筆記用具が見当たらない……と思ったら、奥の方にあるっぽいですね。左の矢印がボールペン、右の矢印が鉛筆?鉛筆を持たないと始まらない勉強がほとんどのはず。筆記用具こそ毎日使うので、取り出しやすいところに置きたいです。

ワン・アクションで取り出せない

写真を見て感じたのが、「全てが取り出しにくい」。

左のカゴの中の物は、
1)上に引きあげて
2)手元に引き寄せる
必要があります。重たい辞書を、毎回引っ張り上げないと使えないのは面倒ですよね。

右側に4つ並ぶ紙製の書類スタンドも、本来の使い方と90度違う角度で置いてないでしょうか。立てている紙類が、すっと手前に引き出せない。

さらにプリント類がクリアファイルなどに入れられているとしたら……。勉強を開始するまでに、時間がかかります。

IKEAのキッチンワゴンひとつで解決!

今回は「必要最低限の勉強道具を1か所にまとめる」で、問題解決に臨みます!

上の写真が、ダイニング学習をする筆者宅の、勉強道具収納です。毎日使用する勉強道具に加え、必要な学校関係のお便り・家族共有の文具などが、IKEAのキッチンワゴン「ロースコグ」ひとつに収まっています。インスタ映えはしませんが、その辺りは親しみを持って見ていただけるとありがたいです。「収納下手の第1目標」くらいに思ってください。

とりあえず「分別」してください

恐らく「整理収納アドバイザー」の資格を持つ方々も、口をそろえておっしゃると思います。
「全部出して、分けろ」と。

1)学校の勉強(宿題)に使う物
2)通信教育・塾などの教材
3)教材でないけど必要な物(学校のお便りなど)
4)学習品以外(絵本など)
5)どれにも該当しない物(過去のお便り含む)

分けたら、「4)学習品以外」は他の場所へ。「5)どれにも該当しない物」は、捨てましょう。これをやらないと、何も始まりません。まずは、マスクの処分をお勧めします。

分けたら精査・収納

上の分別ができたら、「何が本当に必要か?」を考え、分類しながら収納開始です。以降、筆者宅のキッチンワゴンを使った例を見ながら進めます。

ワゴン上段「文房具」

必要な筆記用具は案外少ない

まずは筆記用具について。小学生の子どもと一緒に、「毎日絶対必要な文房具」を厳選したら
・鉛筆2本
・赤鉛筆
・消しゴム
にたどり着きました。そこに、毎日わたしが連絡帳のチェックなどに使う
・ハンコ
も追加。

使用しているのは「プラス ペン立て」。鉛筆などを入れる深いスペースの他に、ハンコが入っている浅い収納スペースがあります。下の小物用ポケットには、消しゴムを。この状態でワゴン上段に置けば、筆記用具がいつでも使えます。

共有の文房具は「ざっくり」箱収納

子供用ペン立てを除いた状態の、ワゴン上段の写真です。まだまだスペースがあるのと、置き場所がダイニングということで、家族全員が使う物も入っています。カレンダーと、ペン類が入った白いペン立て、その他文具が入った箱。ハサミやノリなどは「放り込み」スタイル。箱内に余裕があるので、物が取り出しにくい事はありません。

見失うと困る懐中電灯も、ワゴン上段に置いてあります。

鉛筆以外の筆記具は100円ショップの「タワーペン立て」に

家族共有のペン類は、100円ショップのタワーペン立てを使用しています。写真のように寝かせても、立てても使えます。入っているのは、左からボールペン、水性ペン、油性ペンです。油性ペンは、案外多い学用品の記名に重宝しますよ。

ワゴン中段は「平面」にして使う

中段は、シェルフを天地を逆さに取り付け、平らな面を作りました。収納されているのは、辞典・子どもに関するスケジュール帳・必要なお便り。お悩み写真の場合、通信教材もここに収納できそうです。わが家は空きスペースに、電動鉛筆削りと、電子辞書を置いています。


シェルフを上下逆さにして平面にすれば、置いたものを手前に引くだけで取り出せます。冒頭の写真の問題点であった「収納用具から上に引き上げる」アクションが不要になり、「取り出しにくい」が解決します。

必要なプリントは「バインダーひとつ」で管理

「勉強道具」として家で保管するプリント類は、あまりないと思うのです。宿題のプリントは、基本的に翌日に提出しますし、返却されたものは「処分する」あるいは「今は使わない」ものですよね。

では「必要なプリント・紙類は何か?」というと、「学校からのお便り」が主ではないでしょうか。「学年だより」や「給食だより」など月替わり系と、「保護者会のお知らせ」や「運動会の案内」などの単発イベント系。

その2種類、バインダーひとつだけで管理できちゃいます。
毎月のお便りは、新しい物がきたら入れ替え、先月分は処分。イベント関係は、終了したら破棄します。それさえできれば、バインダーに入りきらない事は起こりません。

1年間挟みっぱなしなのは、「年間予定表」くらいです。着々と増えるのは、勉強道具じゃなくて古いお便りだったりして!

下段「仮置き」場所で気持ちにも余裕を

片付けが苦手人間に「毎日ピシッと整頓しなきゃ!」は、ただのプレッシャーとストレス。それに、要不要の判断が、即時につかない紙類もあります。見直しが必要かも?と思うテストや、地域(市や区)からの季刊誌などです。

保管か破棄かすぐに決められない時は、ワゴン下段に「仮置き」しちゃう。こういうスペースがあれば、子供の「とりあえず取っておいて」にも「ハイハイ」と余裕で対応できます。「あのプリントどこ行った?」となったとしても、「中段になかったら下段」を探すだけ。

そして、この方法にして気づいたのが「下段に投げ込まれたほとんどは、あってもなくてもいい物」だという事。要らないと思って捨ててもなんとかなるし、逆に言えばスペースが許す限り「保留」のまま置いておけばいいのです。

その他

提出日指定は「貼って」忘れない

すぐに提出できない、提出日が決まっているものは、一時的にマグネットで側面に貼っておきます。辞典など毎日使う物の前を塞がなければ、不便は感じません。

誰が使うの?その「広辞苑」

ところで、お悩み写真の中の気になるのが「広辞苑」の存在。画面左側にある2冊の辞典から、お子様は小学生とお見受けします。もし中学生だとしても、難しい広辞苑は不要では?普段の勉強には、年齢に合った辞典だけあればいいと思います。家族で共有するなら、電子辞書にすると省スペースになりますよ。

キャスター付きで移動も掃除も楽

キャスター付きのキッチンワゴンなので、将来的に他の場所に移動させるのも簡単です。鉛筆削りのコンセントさえ抜けば、掃除も奥までラクラク。

収納下手さんが意識したいコト

シンデレラフィットが正解ではない

「整理整頓」「収納」というと、ぴしーっ!と隙間なく、同じ形の収納道具で整った映像が頭に浮かびがち。その「高い理想」は捨てましょう。モノトーンでラベリングまで完璧な収納は超上級編。向き不向きや好みも大きく分かれます。

それから「スペースがある分、物を入れなきゃ」は、危険な思い込み。物は少なく、収納空間に余裕があるほどいいはずです。必要なのは「シンデレラフィット」ではなく、詰め込まない「空間的ゆとり作り」。そう思うように、わたしはしています。

収納道具にムダなお金はかけない

わが家の勉強道具収納で、一番高価なのは大枠となるキッチンワゴン。ロースコグはIKEAのホームページによると3,990円(税込)です。
*価格は執筆現在、筆者調べによるもの

子ども用「プラス ペン立て」は文具売り場で1,000円ほどでした。タワーペン立て、バインダーが100円ショップ。共有の文具が入っているのは、家にあった紙箱です。

電動鉛筆削りと電子辞書は、筆者の私物。鉛筆削りは、小学生の時から使っていますが、現役です。

使える物は、大切に使う。買いそろえるべき用具も、実は少ないんですよね……。

「写真に撮る」「他の人に見せる」

実は、筆者宅のこのワゴン、以前は不要な物や間違った収納方法でぐちゃぐちゃでした。ここまで減らせた理由は、整理収納アドバイザーであり、サンキュ!STYLEライターのたろこさんに画像を送り、アドバイスをもらったから。

「必要なプリントは、バインダーひとつで管理」の教えは、実際にやると、不要な紙は減るし、見つけやすいし、初期費用は100円で済むし……いいことづくめでした。

また、写真に収めることで、今の収納の問題を自分でも冷静に見られます。さらに収納上手な方の意見を取り入れると、客観的・効率的に片付けができるはず。「汚部屋」を他の人に見せるのは勇気がいりますが、まずは一度、問題の場所を撮影するのをオススメします。

悩める片付け苦手さん達!

「キレイ」より「使いやすい」を目標に一緒に頑張りましょう!

■この記事を書いたのは…山名美穂
サンキュ!STYLEライター。主婦の身近なトピックをマルチジャンルで執筆中。ウェブ記事執筆・掲載実績多数あり。ブログ・小説も書きます。文章大好き主婦。

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