【新型コロナウイルス】消費落ち込み「主婦にできる事」

主婦の身近な事なら何でも書く、サンキュ！STYLEライターの山名美穂です。

新型コロナウイルスによる突然の休校で、お子様との過ごし方に悩むお母さんも多いですよね。その他にもお仕事、見込まれる収入減……不安材料は多々ありますが、そんな中わたし達主婦に「できる事」を考えました。

都心の異様な光景

オフィス街であり商業施設も多く、常に賑わっているはずの東京丸の内からは、人が消えました。多くの繁華街も同じような状況でしょう。普段なら「あり得ない」光景を目の当たりにすると、今後の日本経済がどうなってしまうのか、大変心配になります。

経済危機はすぐそばに

休校要請が出た直後、近所の商店街の八百屋でお客さんと話す店主のことばが耳に入りました。

「給食がなくなっちゃって、大打撃だよ」

学校の休校に伴い、行き場をなくした給食用食材を活用する動きが盛んな事は、ニュースで知っています。でも、筆者の近所に給食用パンや牛乳の取り扱い業者はありません。給食食材の話は、「身近なようで、実感のない事」だったわけです。

ところがこんな近くで、売り上げに大きな影響が出ている小さなお店があるではありませんか。新型コロナウィルスによる不況がすでに起こっているのです。家から５分の場所で。

できる事はないだろうか？

マスクの買い占めをはじめとする一部のモラルのない人々の行動と、混とんとした世間の雰囲気にこころを乱される毎日。わたしは普段の買い物さえ、控えるようになっていました。

しかし、全く買い物に出ないわけにはいきません。そして経営に悪い影響が出ているお店が、すぐそこの商店街にあるのです。だったら、少々の買い物は商店街でしよう。それが、今のわたしに思いつく「できる事」でした。「それしかできない」のかも知れませんが、ゼロよりはマシなはず。

意外なお店も受けている打撃

先日は八百屋の並びにある花屋に行きました。生花を飾ることはあまりないのですが、明るい気分になりたかったのでしょうか。一輪挿しに挿す花を求めて店内へ。

いつも通りの明るい雰囲気にほっとして、ガーベラを購入。しかし笑顔の店主の口から聞かれたのは

「イベント中止ばっかりで、困っちゃうよ」

というセリフ。売れずに朽ちていくのは食べ物だけじゃない。わたしはそばにあったカーネーションを一輪、追加で買いました。

小さな消費活動に見出す意味

少しの野菜、二輪の花。一回数百円の買い物です。

もしかしたら、主婦として「ムダな消費」だったのかもしれません。スーパーで買った方が安い野菜や果物もあるし、花屋に行かなければ花代を「節約」できたかもしれない。

どちらにしても、この一回の買い物で、経済の流れが大きく変わる事はない。ただの主婦であるわたしが、何かを大量に買い取る事もできない。だけど自分のささやかな行動を、意味がない・不要だったとは思いたくなかった。

わたし達は何にお金を使うのか

商店街は子ども達もよく通る場所。そこで働く方々は、日々わたし達の子どもを見守ってくれています。その「恩返し」などとは言えませんが、もし地域の人が同じ気持ちを持って、少しずつ商店街での買い物を増やしたら……。小さくても身近な場所の経済活動が良い方へ動くかもしれない。

買い手と売り手のコミュニケーションは、お互いのこころを温めます。双方の気持ちが明るくなる瞬間、その「形のない何か」にお金を払う意義って、大きいんじゃないかと思います。こころが暗くなるニュースばかりの、こんな日々の中。

主婦・親としてのお金の使い方

今後の不況を見越した節約もいいです。自宅学習用に子どもにドリルを買うのだって、もちろんいい。でも、たまには（地域や学校で許されるなら）親子で、小さなお店に野菜や花を買いに行ってみる。今だからできる経済活動であり「教育」であるかも知れない。

そのお金を捻出するために、無料配信や無償配布サービスを活用し、娯楽や学習にかかる費用を抑えるなど、工夫できる余地はあるはずです。

家計の管理を担い、生活費を主導的に動かせる主婦。今こそ「本領を発揮する時」ではないかと、一緒に考えてくれる人がいたら、わたしはすごく嬉しいです。