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【企業への一歩】アパレル系ベンチャー企業への就職。

2021/06/07
  • 大阪在住3人の母親。24歳で起業、10年目に実店舗OPEN!仕事も家事も楽しみたい欲張りな毎日。 もっと見る>>

こんにちは。
豊田あいです。

今日は国公立大学工学部からまさかの【アパレル会社】に就職した1年間について綴ります。
就活時は不安だらけでしたが、就職する際にはもう心は決まっていました。
【起業】という目標が1つ、たった一つの目標を持てたことがスタートでした。

ITアパレル通販会社へ就職(23歳)


前回の記事にも書いたとおり、就活の中で、通販業界に目を向けるタイミングが遅かったため、大手ではない【アパレル通販会社】に就職しました。
もちろん、早い段階で就活していたとしても大手に入れていなかったと思いますし、
小さいながらもパワフルな会社に出会えたことで1年間でいろいろな経験ができました。

当時、楽天市場で1番の賞をいただくような会社でした。
大阪の心斎橋にあり、急成長中。年商は右肩上がりで15億円を突破。
まだまだ今と比べると競合他社も少ない時代でした。

新卒採用は15人ほど。
その会社にとって15人もしかも新卒が一気に入社してくるのも
初めてのことだったようで、新入社員フォローなどはほぼなし。
いきなり配属、実務、雑用!という感じでした。

しかも社員も若い人が多く、業務過多、上下関係はゆるめで、毎日イレギュラーだらけ。
新卒を除いて、ほとんどの社員が終電もしくはそれ以上まで残業でした。

入社して学んだこと

カスタマー業務

若い女性はラップトップで働いています。コールセンター。女の子は呼び出しに答えます, サポートサービス.オンライン相談、オンラインヘルプ。ベクトルフラットイラストレーション。デ�
Yuliia Kutsaieva/gettyimages

入社前の数か月、アルバイトとしてカスタマー業務を経験しました。
アパレル通販会社でのお客様へお電話・メールにて主に質問やクレームの対応をします。

・通販上のルール
・メールの丁寧な文章づくり
・電話対応での言葉遣い
・通販で起きやすいトラブル
・声色の大切さ
・悪質クレーマーへの対処
・チームで仕事するということ

カスタマー業務は企画本部とは遠い存在でお客様によりそった仕事でした。
まだネット通販を初めてする方が圧倒的に多く、トラブルも多い時代。
予約販売の大幅納期遅れ、掲載内容と全然違う洋服を届けてしまう・・・など
販売側のミスもとても多く、カスタマー部はいつも混乱していました。

ネット通販で大事なことすべてを集約して学べるような場所でした。
カスタマーはそれぞれが個人プレーのようで、引継ぎや情報共有が
とても大事な部署でもありました。
売るだけでなく、売った後のお客様対応にも全力で取り組む、そんな部署でした。
【売り上げ】ではなく【お客様満足度】の向上を第一に。
この時学んだことが今でも私のモットーです。

1番大事なこと【お客様がどう考えているか】を想像しながら洋服を販売する。
大事なことを胸に、入社後は【企画部】へ配属となりました。

営業企画部での販売という仕事

彼のアートワーク、ベクトルフラットアイソメトリックイラストを作成するグラフィックデザイナー
SiberianArt/gettyimages

商品ページをつくるために


いよいよ入社。
同期達は各部署に配属され、私は1番のメイン部署【営業企画部】へ。

まず覚えたこと
・商品名の考え方
・キャッチコピーのつけかた
・販売価格設定
・商品ページデザイン
・販売サイトのデザイン

新入社員にもいきなりこういう大事なことを担当させてもらえました。
もちろん、上司や先輩に最初は教えてもらったり、意見を仰ぎながら。

ガラケーが主流の時代でしたので、ほとんどのお客様がパソコンでサイトを見ていました。
モバイルサイトは別で作成し、若い世代を中心に売り上げを伸ばしてきている時期でした。

専属カメラマンとweb制作デザイナーさんは他にいたので、
テキストに起こしたり、モデルさん写真を選び、簡単な絵コンテを書いて
「こんな商品ページで構成したい」とweb制作部に依頼します。

どうすれば手に取ったように分かりやすく、お客様に親切に、洋服を可愛く見せることができるか。
私自身も通販で服を買うことが大好きだったので、その楽しみをもっと
多くの人に伝わればいいなと思いながらの毎日でした。


デパートの布屋でラックにチェック柄の綿のシャツの白紙の値札を手持ち。
Siewwy84/gettyimages


・洋服のデザイン、買いつけ

企画部には売れる洋服を見つけることができるバイヤーがいます。
たくさんのメーカーさんを回って洋服を買いつけます。
また、オリジナルで洋服をデザインして販売することも多かったです。

入社してしばらくすると、各メーカーさんへの追加発注の仕事も増えました。
売り切れそう、やカスタマーから再販売の希望のお声などを共有してもらえると
バイヤーに許可をもらって発注します。

バイヤーの買いつけに同行させてもらえたり、新商品をデザインする会議に同席させてもらえるようになりました。

モデルさんの撮影はプロカメラマンですが、
洋服のディテールなどは社内のスタジオで撮影するようにもなりました。

買いつけてきたらすぐ撮影→商品ページ作成。
発売すればすぐにたくさんの注文が入り、売り切れる。
そんな常にスピーディーな仕事はとてもやりがいがありました。

プロのフードブロガーのアクション
jacoblund/gettyimages


・カメラマンの経験

最初はPCサイトの販売の仕事でしたが、あるとき、【モバイルサイト】のグループへ行くように命じられます。

今と違い、PCサイトとモバイルサイトでは購入者の年齢層が全く違いました。

大多数がPCサイト。
モバイルサイトは主に高校生~20代の若い世代に限られていました。
ガラケーでお買い物。
そんなことがまだ珍しい時代でした。

モバイルサイトのほうは購入者の年齢に合わせて、デザインもPCサイトとは全く違うものに。
当時まだ1ページに掲載できる商品数にも制限があったり、自由にHTMLでページを構成できません。
(CSSなんてもってのほか)

PCサイトと同じモデルでは、ターゲット層に響かないので、同じ商品でも違うモデルで撮影しようとなりました。
当時人気だった雑誌の読者モデルさんたちに直接依頼して、社内の狭いスタジオに来てもらいます。
プロカメラマンではなく自分たちで撮影することも多かったので、私はこの時一眼レフの操作を学びました。

自分で撮影した写真を、自分で選んで商品ページにするので、とても効率よくカメラマン業務ができました。
撮影しながら商品ページのイメージが沸くからです。
モデルさんに気持ちよく仕事してもらうために、「誉め言葉」もいっぱい習得しましたよ(笑)

1年間で経験できなかったこと


想像していた以上に、1年間で様々な仕事を経験させてもらいました。

上記以外では、メルマガを書かせてもらったり、
新規立ち上げブランドのお手伝いをさせてもらったり。

ちょっとしたページ修正をweb制作部署の方にいちいち依頼するのも申し訳なくて、画像やバナーをつくることができるようにもなりました。

もともとあったHTMLの知識も、さらに増えました。

毎日終電まで残業して、休憩時間などないくらいのハードスケジュール。
常に時間に追われていた1年間。
自分のアクセサリー販売のほうはぴたっと活動停止でしたが
あっという間で本当に刺激的な1年でした。

そんな1年でも経験できなかったこともあります。

・バイヤー業務
さすがに業績を左右するバイイングを任されることはありませんでした。

・海外への買いつけ
韓国や中国など海外へ買いつけにいくバイヤーたち。
そろそろ同行させてあげるよっというお話もありましたが、1年では実現しませんでした。

・新規店OPEN
新しいwebサイトの立ち上げ、お手伝いはできましたが、リーダーにはなれませんでした。

・物流業務
商品番号にひもづく出荷作業。
物流倉庫との連携などにはほぼ携わることができませんでした。

・経理や人事業務
経理や人事部をお手伝いする機会もなく、何も学べませんでした。

・広報
雑誌掲載に関する打合せや、広告を選んだり、広告自体を準備することはありませんでした。
(主に社長や部長などがしていた)

・大物芸能人とのコラボ
テレビで有名な芸能人の方やモデルさんとのコラボ企画。
また神戸コレクションなどの有名なイベント。
遠目にお手伝いするだけで担当に選ばれることはありませんでした。

本当はもっともっと上司や社長から学びたいことはいっぱいありましたが
あっという間に期限の1年が経ってしまったのです。


バラとカーネーションの花とパステルグリーンの背景にあなたに感謝メッセージカード
hikari morikiyo/gettyimages

入社1年で退職


当初の目的通り、1年ほどで退社することになりました。
ささいなことですが、きっかけみたいなものもありました(社内のいざこざ)

上下関係があまりなく楽しい職場でしたが、ハードだったので、
1年で同期は残り4~5人。ほとんど退社してしまっていました。
1年の間に中途採用で入社してきてすぐ辞めてしまう人。
いろいろな出会いがありまさに社会勉強。

人間づきあいが苦手ジャンルでしたが、克服はできないまま、少しだけ成長。
退社しても遊んだり連絡をとりあえる大切な同期もできました。

いよいよ退職、そして起業です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

豊田あいでした。

計算中