私立中学って実際いくらかかるの?実体験をベースに解説

私立中学って実際いくらかかるの?実体験をベースに解説

2020/02/29
  • IT系・金融系の会社を経営。2児の母。メンタルコーチやアスリートフードマイスターの活動もしています。 もっと見る>>

子どもを私立中学にと考えているご家庭も多いでしょう。私立中学はお金がかかると言われていますが、実際にはどれくらいかかるのでしょうか。

ライターの福田由季子です。子どもを私立中学に通わせると、一般に公開されている入学金や授業料以外にもさまざまな費用がかかります。この記事では、どのようなお金がどの程度かかるのか、実体験をベースにご紹介します。

なお、今回ご紹介する費用は東京の私立中学の一例です。実際にかかるお金は、地域や学校によっても大きく異なります。

一般に公開されている費用

まずは、入学金や授業料などについて見てみましょう。これらの情報は募集要項にも載っており公開されています。学校によってはWebサイトでも確認できるでしょう。

入学金+施設費

中学に合格して最初に支払うのは、入学金と施設費です。一般的には、合格発表の翌日などに振り込むことが多いです。

入学金:20万円〜25万円
施設費:20万円〜25万円

合計:40万円〜50万円

複数の学校に合格したときには志望校の兼ね合いで2校に振り込むケースもあり、その場合は入学金と施設費だけで100万円程度にものぼる可能性があります。

<注意!>
中高一貫の学校であれば高校の入学金がかからないと思われがちですが、高校の入学金は必要になります。中学3年の終わり頃に納入することになるので、準備しておいてくださいね。

授業料

授業料の納入方法は、年払い、半年払い、月払いなど、学校によってさまざまです。年3回という学校も多く、その場合は4月、7月、12月とボーナスの頃に納入があるため、家計にやさしいと言われています。

授業料:40万円〜60万円(年額)

納入方法は、口座振替や銀行振り込みなど、学校によって異なります。

PTA会費、維持費、積立金など

PTA会費や維持費、積立金なども、授業料と一緒に納入することになっている学校が多いです。なかには積立金がない学校もあり、そのような学校はもしかしたら魅力的に感じられるかもしれませんが、その場合は修学旅行前など宿泊行事の前に集金があるため、結局のところかかるお金は同じと考えて良いでしょう。

PTA会費、維持費、積立金など:30万円〜50万円(年額)

その他の費用

ここまでの費用は一般に公開されていることが多いですが、問題はここから。書類に載っていない費用を見ていきましょう。

寄付金

寄付金は、入学書類と一緒に振り込み用紙が配布されることが多いです。義務ではないため必ず納入しなければならないものではありませんが、1口10万円で1口以上、1口20円で2口以上といった形で学校から寄付の依頼があります。

寄付金:10万円〜40万円

なお、中高一貫の学校の場合は高校入学時にもう一度寄付金の納入があります。

制服など学校制定品代

制服代も、公立中学より高くなることが多いです。公立中学であれば近隣の大型スーパーで買えるYシャツや靴下なども、私立中学の場合は学校指定のものをデパートや学校の購買部などで買うことになります。女子校の場合は色違いなどで2種類の制服が用意されていることもあります。

制服など学校制定品代:15万円〜20万円
※2種類ある場合はさらに高くなります。男子より女子の方が高いことが多いです。

定期代

定期代は、通う学校までのアクセスによって大きく変わります。特にバスの定期代は学生でも高くなりやすいです。

定期代:2万円〜4万円

海外留学代

多くの私立中学では、海外留学のプログラムが用意されています。海外留学の費用は行き先や期間によって変わりますが、ここでは夏休みなどに行く短期ホームステイの費用をご紹介します。

海外留学代;20万円〜60万円

タブレット代

今、多くの学校でタブレットが導入されています。レンタルの学校もありますが、保護者負担で購入するという学校もあります。購入の場合は、学校で一括購入をしてその費用が請求されることがほとんんどです。本体代に加え、カスタマイズ代や保険代などもかかります。

タブレット代:10万円〜20万円

その他、昼食や部活動の費用などもかかります。また。私立中学は休みが多く、そのたびに大型テーマパークやレジャー施設に行くため娯楽費も高くなりがち。週末に友達と遊びに行くのも家の近所ではなく電車に乗って出かけるため、その分もお金がかかります。

まとめ

子どもを私立中学に入れるといくらかかるのか、その費用をご紹介しました。授業料や入学金などは一般に公開されていますが、それ以外にも様々なお金がかかります。入学後にあわてないよう、しっかりお金を準備しておいてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・福田由季子
IT×金融の事業を行う会社を経営。2児の母。銀座コーチングスクール認定コーチ。キッズアスリートのスポーツメンタルコーチとしても活動しています。

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