素敵な食器があればオシャレな暮らしができるのか?
今年で結婚13年目のサンキュ!STYLEライター・さださあやです。
筆者の家には結婚と共に使い続けている器があります。
処分しようかと思ったこともありましたが、なぜか捨てられず、今でも現役。
そんな、わが家にとっての素敵な器を紹介させてください
結婚と共に手に入れた器の価格は…
その器は実はコレ。
コンビニでパンや総菜についてる点数付きのシールを集めるともらえたボウルです。
これがまたミッフィーが可愛いんだ。
コンビニで引き換えた器なので、価格はゼロ円。
(それまでに購入したパンや総菜の価格は除きます)
最近ではよく「高価な素敵な器を持ち、大切に使うこと」が素敵な暮らしの代名詞のように言われますが、我が家はそれに逆行していることになります。
「コンビニのおまけなんて」と思ってた日々
もちろん、最初は欲しくてもらったのです。
ミッフィー好きだし、新しく始まる結婚生活に夢を膨らませ、日々使用している姿を思い浮かべていました。
実際に夫との生活も始まり、毎日のように使用していました。
しかし結婚生活も落ち着き、気持ちの余裕が出てきた頃、急にこの器にときめかなくなってきていたのです。
そこには雑誌で見るような素敵な暮らしに憧れ、雑誌で見るような高価な器を欲しがる自分がいました。
コンビニのおまけでもらった大量生産の器なんて…オシャレじゃない!
そんな風に思っていたのです。
それでも捨てられなかったのは…
目先の憧れにとらわれ、コンビニのおまけ器を下に見ていた筆者ですが、それでも捨てられなかったのには理由があります。
それは、副菜を入れるのに絶妙なサイズだったから。
なぜか我が家の副菜の量にちょうどいいのです。
他に代わるものもなかったので、この器にときめかなくなってからは仕方なく使っていました。
しかし、いつの頃からかその「仕方なく」の気持ちも薄れ、我が家のお気に入りに殿堂入りすることになりました。
「オシャレ」に惑わされていた
オシャレな器を大切に使うことに憧れていた頃は、「素敵な器を持つこと」が目的になっていました。
しかしこのコンビニのおまけ器を使い続けているうちに、大切なことに気付いたのです。
「素敵な器の定義は、人それぞれ」
もちろん、丁寧に作られた高価な器は見た目も美しく、素敵なものです。
でも、わが家がどこかの素敵なお家を真似して、暮らしの中のすべてをそれにする必要が果たしてあるのかしら。
おまけの器というだけで、価値が低いと思っていたけれど、本当にそうなのかな。
わが家にジャストサイズで、欲しいと思ってもらったものなのに…
おまけの器を使うことが恥ずかしいと思っていたけれど、案外そうでないのかもしれない。
何よりも思い入れのある器
結婚前の筆者は割とハードな仕事をしており、また勤務先の近くにコンビニがあったため、昼ご飯は簡単にパン!という日が多かったです。
だからこそ、コンビニで器がもらえるキャンペーンが始まったときに「集めよう」という気になったのでしょう。いつもよりパンの日が増えました。
そうやってコツコツ集めていると、いつの間にか同僚も協力してくれるようになり、結果的にたくさんのシールが集まりました。
会社のみんなからの結婚祝いだね、なんて言いながら台紙に貼っていたことを思い出します。
実は、そんな思い出と共にある器なんですね。
だからこそ、筆者にとって「ただのコンビニのおまけ」ではないのです。
そういう自分なりのストーリーを大切にできることが素敵な暮らしなのかな、と思えるようになってからは、この器が大切なものになりました。
今はまだ、使えるし手放せない。
もしかしてこの先、わが家にとって不要だと思う日が来るかもしれませんが、その時はその時。
それまでは、我が家の代表選手として頑張ってもらいます。
◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。