育てにくい子の不安につぶされる前にこれだけやってみて
今日もお疲れさまです、木村みずきです。
子育て=不安とどう付き合うか、というくらい悩みは尽きないですよね。
さらに、その子どもが自分の理解をはるかに超える存在だとしたら…?不安はますます大きくなり、押しつぶされそうな思いで日々頑張っている親御さんもいるかと思います。
そんな「うちの子ちょっと違うかも…」と不安を感じている方に向けて、ぜひ試してみてほしいことをお話ししたいと思います。
励ましがフタになることもある
私の子育て、これで良いのかなと少し不安になっている時「大丈夫だよ」と肯定してくれる言葉をかけてもらえると、ほっとしますよね。
答えがわからない子育てを続ける中で、共に励まし合える仲間がいるのは本当に心強いものです。
一方で、これがちょっと育てにくい子に行き詰まりを感じていた場合、勇気をもって話してみたらみんなそんな経験がなかった、なんてこともザラにあるわけです。
そして一瞬固まったその場の不安をかき消すかのように「大丈夫だよ!」「一人目だから大変だよね」「頑張ってるよね」なんて言葉で励まされても、余計に心がスッキリしない…なんて経験はないでしょうか。
それもそのはず。励ました人はそれ以上不安な空気に耐えられないし、励まされた人はもうそれ以上は言えなくなってしまうから。不安にはフタ!でおしまいです。
抑え込むことだけは選ばないで
一度こういった居心地の悪さを経験すると、なんとなく「やっぱりこういうネガティブな話はもうやめておこう」と外に出すことを静かに封印される方が多くいます。その結果、一人で抱えて疲れ果ててしまうので辛くなる一方ですよね。
少し考えてみてほしいのですが、その場では話を受け入れられる器がなかっただけであって、もちろん話をしたあなたが悪いわけでもないし、励ましてくれた人の対応が悪かったわけでもない。ただその場所ではなかった、というだけです。
人はマイナスな自分になり切れたからこそ、その後自然とプラスな気持ちに動いてくるということがあります。マイナスな自分はいけない、と吐き出したい自分を抑え込んでいるとプラスな自分にも動けなくなる、どうにも固まってしまって心がストップしてしまうことだってあるのです。
場の見極めが必要
抑え込まないで、なんてありきたりなことを言われても、ではどこで吐き出せば良いのでしょうか。実は安心して吐き出せる場所はよく見極める必要があります。
例えば、子どもの気になる行動をネットで必死で情報収集すると「もしかして、うちの子発達障害かも…?」と思い当たる節があった。そうすると、勇気を出して区の健診で保健師さんに相談したり、発達支援センターやクリニックなどに行くわけです。ここまで辿り着くまでもものすごく大変ですよね。
ですが、残念ながらこのような場があなたの不安を解いてくれることはあまり多くありません。なぜなら、知識や情報を得ること=あなたの不安をなくしてくれるわけではないから。相手はあくまでも子どもや発達障害のプロです。
それよりも、なるべく自分と近い目線で子どもを見られる人に吐き出す。一番はやはりパートナーです。ただ、行き詰まっている人ほど夫婦でシェアできていない場合が多いのもまた事実です。
それまでに頑張り過ぎてもう力が残っていないから、シェアしようにもぶつかってしまう。無理ありません。
「うちの夫に吐き出しても余計ストレス溜まりそう…」と思われる方は電話相談など傾聴を基本とする相談窓口を利用されるのも一つの手です。ここは上手に投資してマイナスを出し切りましょう。
配分を変えてみる
そしてちょっと試してみてほしいのが「頑張りどころを変えてみる」ということ。これまで子どもを理解するために必死で得てきた情報収集の労力を少し減らしてみる。
その分、パートナーへの『こまめな子育て報告』をする手間に変えてみるのです。「これやったら、こうなった。以上!」で構いません。
そうすると何が起きるか、すぐには何も起こりません。期待させて申し訳ないのですが、最初は特に反応もないかもしれません。
でも、少しずつ親たちのカンどころが冴えてきます。そのうち失敗談を笑いに変えられるようになったらもう上等です。
たとえどんなに育てやすい子だったとしても、目の前の子は世の中にたった一人の子。取扱説明書なんてどこにもないのです。
それでも、難しい我が子を誰かとシェアできることは、やがて不安につぶされない強さになり、一人よりもずっと子どもを理解できる近道になってくれます。
不安につぶされそうになったら、一度ご自分の頑張りどころを振り返ってみてくださいね。案外、子育ての道のりは長いから。子育ても不安も独り占めせずにどんどんシェアしていきましょう。
いつも、いつでも応援しています。
この記事を書いたのは・・・木村みずき
ママも子どもも未来も“つぶれない”子育て|家族相談士
3世代アスペルガー特性(ASD:自閉スペクトラム症とその疑い)のある家族の中で生きづらさを抱え続け、長年カサンドラ症候群だった経験を乗り越え、家族も私も障害も犯人にせずにもう一度、“家族で”幸せになるための再構築をサポートします。