まさか私が?!元気が取り柄でも40歳から気をつけるべき目の病気

2021/08/18
  • メディカルハーブコーディネーター&スポーツフードアドバイザー。野球少年&少女2児の母。 もっと見る>>

野球大好きな二児の母、スポーツフードアドバイザーでサンキュ!STYLEライターのあおきゆみこです。

元気が取り柄の私ですが、この夏に思いもよらぬ目の病気を発症し、手術と一週間の入院生活や自宅療養で子供たちの夏休みの大半を使ってしまう事態となってしまいました。このことで知ったのが40歳を過ぎたら目の加齢にともなう病気に気をつけていかなければいけないということ。
今回は私の体験と40歳から気をつけるべき目の病気についてご紹介します。

突然視界に現れた黒い点…診断結果は網膜剥離

私の目に異変が起きたのは突然のことでした。グラウンドで息子の野球を見ていたら急に目の前に黒い点がチラチラし始めました。最初は目の疲れか、日差しの強い日だったので紫外線の影響かと思いましたが時間が経っても消えず、片目で見比べたところ右眼だけ黒い点が見えていました。
その後黒い糸屑みたいなものも見えるようになり、ネットで調べて飛蚊症の症状かも?と思い自宅近くの眼科を受診しました。そこで右眼の検査をした結果、やはり飛蚊症でその原因が網膜剥離であると判明し、その日は家事などをせずに安静にして翌日に精密検査や手術ができる病院へ行くようにと紹介状をもらい帰宅しました。

この画像は、眼科受診当時の私の右眼の見えかたを画像加工ソフトを用いてイメージ再現してみたものです。あくまでもイメージ画像ですが、こんな感じの黒い点や糸くずみたいなものが自分の目の動きに合わせてチラチラと動いていました。

そして紹介先の病院で精密検査をしたところ、右眼は最初の診断と同じ網膜剥離という結果でしたが、念のためと検査した無症状の左眼にも網膜裂孔が見つかりました。医師の話では、右眼は強度近視の中高年に起きやすい網膜剥離のケースで、左眼も強度近視の影響で網膜に萎縮性の孔ができてしまっているということでした。

コロナ禍での手術と入院生活

網膜剥離は剥離期間が長いほど神経網膜が損傷され、剥離が黄斑部に及ぶと手術後に得られる視力に大きく影響するため、手術の緊急性が高いと言われています。しかし今はコロナ禍ということもあり、手術前にPCR検査をして陰性であることを確認してから入院となるため、PCR検査の日程と手術ができる日程との都合もあり、網膜剥離と診断されてから右眼の入院手術ができるまで12日の自宅安静期間がありました。
その間、左眼が右眼と同じような剥離を引き起こす可能性があるということで、先に網膜光凝固術という方法で日帰り手術をしました。私の場合、左眼は手術中や点眼麻酔がきれた後も特に痛みはなく、その後の視力低下もなく完了しました。

そして迎えた右眼の手術。私が受けた硝子体手術は局所麻酔で意識がある中での手術でした。私は麻酔がよく効いていたようで特に傷みは感じず、音楽や医師たちの話声が聞こえる中、光の中をいろいろなものがぐるぐると回ったりしていてとても不思議な体験でした。一番大変だったのは右眼だけが出るシートを被せられるのですが、コロナ禍でマスクをつけた上からシートを被せられたため慣れるまでとても呼吸しづらく、手術中は動かないようにと言われていたので体勢を変えることもできず、動かないようにするのに必死でした。
状況によっては白内障の手術も入るかもと説明を受けていましたが、白内障手術はせずに済み、手術は40分程度で終わりました。

術後、翌日には眼帯が外れ感染症予防にメオガードというゴーグルのような眼鏡を就寝時含め終日かけて過ごすこととなりました。術後数日間は術後翌日~のイメージ画像のように白くぼやけてほとんど見えませんでした。
そして一番大変だったのは手術後の入院生活でした。手術で眼内に特殊なガスを注入してガスの浮力を使って剥離した網膜を復位固着させるため、術後は診察、点眼、食事、トイレ以外は下向きで生活し、寝るときはうつぶせ寝で一週間の入院生活を送りました。首と腰が痛くなり、腰は軽いストレッチをしてなんとかなりましたが、首は動かしてよい範囲がかなり限られていたため湿布を貼って傷みを和らげる程度しかできずこれが一番辛かったです。
また、左眼がしっかり見えていたのですが利き目が右眼ということもあってか、右眼が見えていないことで、自分ではきちんと椅子に座ったつもりが半分しか座れていなくて倒れそうになったり、注意不足で右側にあるものに気づかずぶつかったりということもあり、目の大切さを痛感した一週間でした。

医師から下向き生活をしっかりすることで回復も早くなると言われ頑張り、少しずつぼやけがとれ、術後5日目~のイメージ画像のような大きな黒い輪が見え始めるようになりました。これはガスが抜け始めている影響で特に問題ないということで、確かに黒い輪の外側は物が見えるようになってきており、無事退院できることとなりました。

退院後の日常生活

退院後も目に入れたガスが完全に抜けるまでは、日常生活も極力上を向かないよう注意し、就寝時もメオガードをつけてうつぶせ寝または医師から教えてもらった横向き寝を続けました。
術後5日目から見え始めた黒い輪は、術後10日目のイメージ画像のような黒い半透明のサークルになり、このサークルの中はぼやけた状態が続き、サークルの外は元の視力に戻ってきていました。手術から18日経ってようやくこの黒い半透明のサークルが視界から無くなり、たまに黒い点がチラつく時がありますが、ほぼ元の視力に戻りました。術後一か月程度は手術した傷が開かないように運動や力仕事は制限されているものの、夏休み後半は子供たちと一緒にいろいろと行動できるようになりました。

見えかたが気になったら自己判断せず眼科受診を

今回、医師からの説明で40歳を過ぎると目の加齢による影響などで白内障や緑内障、網膜剥離、黄斑変性症といった目の病気に気をつけていかなければならないということがよく分かりました。特に私は両眼とも視力0.03と強度の近視で、今後も再剥離や白内障などのリスクが視力がよい人より高いので定期的に検査を受けるようにと言われました。

目の病気をしていろいろと調べたところ、IT社会でスマホやパソコンを使う時間が増え、環境や気候の変動で紫外線量も増えと、目への負荷が大きくなり、目の疲れや不調を訴える人が増えているそうです。老眼が始まったかも?とか目が疲れているのかな?くらいに思っていたら他の病気による視力低下が隠れていたというケースもあるそうですので、みなさんも見えかたが気になるなど、いつもと違う何かを感じた時は自己判断したり、見えているからと放置せずに眼科を受診し検査をしてもらうことをおすすめします。

記事を書いたのは…あおきゆみこ
メディカルハーブコーディネーター&スポーツフードアドバイザーで二児の母。Instagramで少年野球弁当やハーブなどのベランダガーデニングを紹介しています。

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