もう失敗しない!野菜のレンジ蒸しを上手に仕上げるひと工夫
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
付け合わせのブロッコリー、ポテトサラダ用のにんじんなど、野菜をレンジ加熱することは、少ない水分で調理ができることから栄養面でもメリットがあり、多くのレシピで採用されている下処理方法です。
でも、野菜のレンジ蒸しは失敗しがちではありませんか?
野菜のレンジ蒸しは便利だけど失敗しがち
野菜をレンジ加熱するときに、加熱が不均一でかたい部分が残っていたり、一部が焦げてしまったりしたことは、誰もが経験しているでしょう。
これは電子レンジの加熱方法であるマイクロ波が、食材の水分子に直接届き温度上昇させるためで、調理するものの水分が偏っているとムラが生じるのです。
このように、仕上がりが安定しないことが多い野菜のレンジ蒸しですが、あるひと工夫で上手に仕上がるのでご紹介します。
1枚のキッチンペーパーが仕上がりを変える
ひと工夫とは、ぬらしたキッチンペーパーを食材の上に被せて一緒に加熱するだけ。
たったこれだけですが、表面に水分があることで全体に蒸気がいきわたり、均一に蒸らされるようになります。
少量の水を足して加熱する方法とのちがうのは、水分が底に溜まらないこと。底に水があると、水に触れている部分はやわらかくなっても、上の方はかたいままだったり、焦げたりするのです。
ラップを外したときに、キッチンペーパーを使わないものより蒸気の量がかなり多く、しっかり蒸されているのがわかります。
加熱が終わったら火傷に注意しながら、ラップとキッチンペーパーはすぐに外し、できれば別の容器に移しておくとよいでしょう。
そのまま放置してしまうと、余熱で加熱が進み食感や色が悪くなる原因となります。
ひと工夫でレンジ蒸しを上手に仕上げよう
野菜をレンジで加熱することは、お湯を沸かす手間を省いたり、加熱時間を短縮したりす目的がほとんど。
手軽に調理したいと思ってレンジを活用したのに、失敗してしまうと料理のモチベーションが下がりますよね。
ひと工夫しておけば、レンジ調理でも上手に仕上がり、もっと便利になるでしょう。
今日からぜひ取り入れてくださいね。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ) 野菜ソムリエプロ/管理栄養士
【野菜はもっと簡単にずっとおいしくなる】〜ちょっと知っているだけで野菜果物はおいしく楽しめる〜
食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などに従事したのち独立。法人向けのレシピ開発を行うほか、WEBサイトやSNSで野菜・果物の情報を発信。セミナー講師としても活動している。3歳男の子のママ。