【片付けの向こう側】なぜ片付けるのかを考える~義務感から「良いこと」へ

2021/11/23
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

こんにちは。
札幌に住む整理収納アドバイザー渡部夏代です。
やりたくなる片づけ。
毎日の片づけを楽しく続けるためにできることをいつも考えております。

家の中を片付ける時、ただ漠然と「片付けなくちゃ」とか「しなきゃならないこと」と思ってやっていませんか?
義務感を持つよりもメリットを感じながら行うほうが良いです。
片付けたらどんな「良いこと」があるかを、もう一度考えてみるのもおすすめです。
改めて片付けに関して思いを巡らせてみると素敵な発見があります。

義務感で片付けをしていると・・

楽しみな映画やイベントを「予約」したとたんに、ちょっと面倒になることはありませんか?
「予約」したことで、「行かなくてはならない」という責任が発生してしまうからということもありそうです。
「義務」となると、どうしても少なからずマイナスのイメージを持ってしまいます。

いつも義務感で片付けをしていると、片付けに対して負の気持ちが積もっていってしまいます。
そうすると、忙しかったり、体調が優れなかったした時に、さらにネガティブな気持ちになってしまいます。
自分だけが理不尽な目に遭っているという被害妄想にも陥ってしまうかもしれません。
それではますます嫌なことになってしまいます。

同じ「やる」なら、前向きな気持ちでやりたいところです。

片付ける理由や片付けをして起こる「良いこと」を明確にする

反対にプラスのイメージ、つまり「良いこと」を思い描くと、それだけでも気持ちの持ち方が大きく違ってきます。
片付けたらどうなるかをイメージしたら、すっきりした空間が頭の中に浮かんできます。
その空間で自分がどう過ごすのか?どんな気持ちになりそうか。
そうすると片付けが前向きになります。

【例えばキッチン】片付けたらどんな「良いこと」が起こるか

「片付けてすっきりしたい」というフレーズをよく聞きます。
すっきり片付いている場所だと、次に何かしようと思った時、非常に取り掛かりやすいです。

キッチンがその代表例です。
キッチンがすっきり片付いていると、食事の支度をスムーズに始めることができます。
余計なモノがない広々とした調理台に、食材をずらっと並べて、まな板や包丁、ボウルなどを出して取り掛かる。

調理台が山になっていたら、モノを並べる空間がありません。
まな板を使おうにも何かをどけなければなりませんし、シンクの中に洗い物がいっぱいだと野菜の下ごしらえもしにくいです。
片付けをしておけば、次の食事の支度にスムーズに取り掛かれるようなります。

気持ちの面でもそうです。「これが邪魔だ、それも邪魔だ」といつもストレスを感じながら食事の支度をしていると、食事の支度の時間=イライラする時間と脳が記憶してしまいます。
そうすると、食事の支度がだんだん嫌いになってしまいます。
反対に、「キッチンがすっきりしているのだから、食事の支度も楽しくなる!」と思い込むことで、本当にそうなるということも十分あり得ます。
事実、私は料理はあまり好きではない分野ですが、「調理を億劫と思わないようにするためにいつもキッチンをすっきりさせておこう」「すっきりしたキッチンなので調理は億劫じゃない!」と思い続けたことで、前ほど嫌ではなくなりました。

この記事を書いたのは・・

札幌 整理収納アドバイザー渡部夏代

子どもの頃から片づけが好きでした。
自分の部屋の模様替えを何度も行った子ども時代を過ごしました。
大人になって家庭を持つようになってからも片づけ好きは変わらず。
子育てしながら、だんだんと増えていくモノとどう向き合っていくか試行錯誤を繰り返しました。
整理収納アドバイザーという資格があることを知り、「まさに自分のためにある資格だ!」と飛びついて資格を取得し、現在に至ります。

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