1日の決断回数35000回!選ぶ力を身に付けると暮らしがラクになる
整理は「今の自分にとって必要なモノを選ぶ」ことだとも言えます。
選ぶ時、一番良いと思う判断の力があると悩まずに済みます。
1日の中で決断している回数
人間は日々の暮らしの中で最大35000回の決断をしていると言われています。
ものすごい数ですね。
これはアメリカの大学で行われた研究結果だそうです。
熟考して行っている決断もあれば、無意識に行っている判断もあります。
判断できないと悩む
決められない時、人は悩みます。
「どれも美味しそうで選ぶのに迷ってしまう」という嬉しい悩みなら、悩んでいる時間そのものが楽しいかもしれません。
しかし、片付けで悩む場合は、楽しい悩みではなく苦しい悩みになることが多いです。
たくさん抱え込む
例えばモノを減らそうとしているのに判断できない場合は、整理が進みません。
白いブラウスを10枚持っているから半分に減らしたいのに、どれも「いつか着るかも」と思うと減らせない、このような場合です。
自分にとって「今の旬の5枚」を選ぶことができない状態です。
そうすると結局10枚すべて持ち続けることになり、モノは減りません。
選ぶ訓練
「1個だけ選ぶ」ことを日常の中で取り入れる練習をおすすめします。
【例1】飾るモノ
棚に飾る素敵なアイテム。気に入っているものがたくさんあると、ついつい全部飾りたくなります。
「今、自分が一番気に入っているもの」だけを飾り、その他は保管します。
捨てるわけではないので簡単に選ぶことができます。
日が経って変えたくなったら、またその時の一番のお気に入りを選んでチェンジします。
【例2】使うモノ
日常で使用する消耗品、ついついいろんな種類を持ってしまっていませんか?
使い分けする必要があって何種類か持つのは良いとして(おしゃれ着洗いと普段の洗濯洗剤など)
「なんとなく」とか「興味がある」といった必要に迫られていない理由で、似たようなアイテムが同じ場所にたくさんあるモノは1種類に限定してみます。
例えば、モノが溢れている浴室には、シャンプーやコンディショナーを何種類も置いている場合が多いです。
浴室のモノはぬめりの原因になりやすいし、数が多いと掃除しにくくなってしまいます。
それぞれ理由があって購入したものかもしれませんが、いつも使う「ベスト」があるはずです。
目的は選ぶ力を身に付けること
「そうは言っても、これはいただいた贈り物だから飾っておかなければならないので無理」とか、
「そうは言っても、こっちを使いたい日もあるし、そっちを使いたい日もあるから無理」などと思うこともあるかもしれません。
ただ、「1個だけ選ぶ」のは「選ぶ力を身に付ける」ことが目的です。
永遠に1個だけで暮らさなければならないということではありませんし、選ばなかったものを捨てなければならないということでもありません。
「選ぶ練習」だと思って気軽にやってみると良いと思います。
選ぶ力が身につくと、悩みが減ります。
ムダなモノを抱えこまなくなりますし、日々の買い物も早くなります。
また、ものごとを先延ばしにするクセもなくなりますので良いことばかりです。
この記事を書いたのは・・
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。