【今一度おさらい】 引き出しの使い方 見渡せるように収納
収納形態のひとつである「引き出し収納」
キッチン用品、衣類、文房具などさまざまなアイテムをすっきりと収めることができるとても便利な収納用品です。
しかし、せっかく便利な収納も収め方によっては使いにくくなってしまいます。
今一度、引き出し収納の基本的な使い方を振り返ってみませんか?
やってしまいがちな「積み重ね」
引き出しは、その名の通り「引いて」「出して」使います。
視線は上なので、上から見て何が入っているかわかるように収納することが大切です。
しかし、いろいろなご家庭の引き出しを拝見すると、物が重なって入ってる場合が多いです。
なまじ深さがあると、どんどん上に置いてしまい地層のようになっています。
例えば、定形サイズの封筒やご祝儀袋。
1枚1枚は平たいです。そしていろんな種類があります。
10枚セットなどで販売されているものも多いです。
これらを引き出しの中で重ねて収納しているケースが多いです。
見えない→忘れる→買い足す→増える→散らかる
積み重ね収納すると、何が入っているのか見えなくなります。
そうすると持っていることを忘れてしまいます。
必要な時に探すことになります。
「この引き出しの中にある」とわかっていればまだよいのですが、点在している場合は厄介です。
いろんな部屋にいろんな引き出しがたくさんあり、どこに入っているかわからない場合は、探すのにかなりの時間を費やしてしまうことになります。
見つからなかった時は新たに購入して使用します。
10枚セットの封筒の場合、9枚残るのでそれを保管することになると、また物が増えます。
その後、さらに他の物を上に重ねて、また見えなくなり、また探す・・・
こうして散らかりの悪循環が加速していきます。
見えるように収納!
忘れない・探さないようにするには「見える」ように収納すること。これがとても大切です。
見えやすくするには、重ねずに立てて収納します。
書類を保管する時は、ファイルして見出しを付けたり熱心に行うことが多いですが、封筒や便箋など細かい物は見落としがちです。
無印のポリプロピレンケース
深さが9㎝、12cm、17㎝とサイズ展開されていますので、収納したい物に合わせて選ぶことができます。
定形サイズの封筒やゆうパックの送り状などは深さ17㎝のタイプに立てて収めることができるので便利に使っています。
100均のドキュメントフォルダで仕切るとさらに便利です。
ただし歪んでしまうものは平置き
A4サイズのコピー用紙など、立てて収納すると歪みやすいものは平置きします。
同じく無印ポリプロピレンケースの9㎝タイプはA4コピー用紙1冊(500枚)がちょうど収まります。
その引き出しにはそれしか収納しないようにするのがポイントです。
まとめ
引き出しは、上から見て何があるかわかるように収めましょうというお話をいたしました。
物によって特性がありますので、立てて収納するのが向いている場合もあるし、平置きにした方が良い場合もあります。
ということは、入れたい物に合わせて収納用品を選ぶことが大切です。
収納用品を先に買わないほうが良いのは、このようなことからも理にかなっていると言えます。
また、ムダに深さのある引き出しだと余計な物を積み重ねてしてしまいやすくなるので、大は小を兼ねないとも言えます。
収納用品を選ぶ時は、今一度振り返ってみると良いです。
この記事を書いたのは・・
渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。